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eスポーツ部誕生
18 チュートリアル3
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海賊を右上の方へ進めていく。厳密に言うなら、海賊は常に画面の中央に表示されてて、周りの景色がスクロールしている。
少し進むと、今までとは少し違うデザインの石像が立っていた。
「真紀さん、このタワーを壊してみて」
「分かった。攻撃すればいいのね」
海賊がタワーに近づくと、それを中心とした円形の領域が赤く変わった。海賊は気にせず攻撃を続けた。するとタワーが握っている杖の先から、赤い光の玉が発射された。避ける事もできぬまま直撃を受け、海賊の頭上にあるライフゲージが一気に四分の一ほど減少した。しかし、ひるまずそのまま攻撃を続けた。再び赤い光の玉が直撃する。ライフゲージが半分以下に減ってしまった。この段階で真紀はタワーを壊すまでにライフが無くなると判断した。
『やばい、このままじゃ』そう思った真紀の行動は早かった。即座に攻撃を諦め、逃走に全力を向けた。しかし、逃げる途中で、さらに一発食らってしまいライフゲージは四分の一以下になった。もう一発当たった確実に倒される状態である。
海賊は必死に逃げた。さらに追い打ちが来るか来ないかという微妙なタイミングで、なんとか射程距離を脱する事ができた。
「危なかった。ギリギリだったわ。こうなる事を知っていたんでしょ? 速人君、意地悪ね」
真紀は、ほんの少しだけ唇を尖らせせた。
「まさか逃げ切れるとは驚いたよ。これはチュートリアルだから、タワーの恐ろしさを知ってもらう為にやったんだ。多分やられると思ったのに、まさにギリギリで逃げ切ったね」
「でも、このままじゃ壊せないな……。そうか! スキルを使うのね」
「残念、ハズレ。スキルはタワーに対して、あまり効果が無いんだ」
「じゃあ、どうすればいいのよ」
「これだよ」
速人はそう言い、左下から上がってきた味方のミニオンを指さした。
「ミニオンの後ろについて行って、タワーを攻撃してごらん」
真紀は言われたまま、海賊をミニオンの後ろに付け移動した。ミニオンに続き海賊がタワーの攻撃範囲内に入ったが、海賊を無視してミニオンのみ攻撃していた。
「そう言う事か。『ミニオンを盾にする』って言っていた意味がやっと分かったわ」
海賊は攻撃を一切受ける事なく、一方的に攻撃をしていた。しかし、それも束の間、再び敵のミニオンとチャンピオンが現れ、攻撃を仕掛けてきた。
真紀は素早く反応し、敵ミニオンとチャンピオンの中心付近にマウスカーソルを合わせた後、『E』キーを押し、スキル『レイニングバレット』を発動した。
ベスト位置に弾丸の雨が降り注ぐ。敵ミニオンは次々と倒れ、敵チャンピオンにも『スロー』を与えるのに成功した。
『上手くいった』真紀は思惑通り事が運んだと思った。その瞬間、タワーの攻撃範囲内の地面が急に赤色に変わり、石像が持つ杖の先から赤い光の玉が発射された。
直撃!
ライフゲージが大きく減少した。
「なんで? なぜ攻撃されるの? まだ味方のミニオンいるのに」
真紀は驚いた顔をして言った。
「タワーの射程範囲内で敵チャンピオンを攻撃すると、攻撃目標にされるんだ。だから、射程範囲から離れて敵チャンピオンを攻撃しないといけないよ」
真紀は急いでタワーの射程距離から出ると、『R』キーを押し、敵チャンピオンに向けて、スキル『バレットタイム』を発動した。
次々に発射される大量の弾丸は確実に敵チャンピオンを捕らえ、ダメージを与え続け、なんとか倒す事に成功した。
すかさず速人が叫ぶ。
「真紀さん、今のうち。タワーを壊すんだ!」
海賊はミニオンに隠れながら、タワーに向け銃を打ちまくる。徐々にタワーのゲージは減っていき、ついに破壊に成功した。
「やった! やっと壊せた」
真紀は再びガッツポーズを速人に見せた。
「まだ終わりじゃないよ。最後の大物が残っているから」
「えー、まだ続くの?」
真紀は肩をすくめ、困った顔をした。
その時だっだ。
海賊の周りが次々に輝き、四人のチャンピオンが出現した。
海賊は四方をチャンピオンに取り囲まれてしまった。
少し進むと、今までとは少し違うデザインの石像が立っていた。
「真紀さん、このタワーを壊してみて」
「分かった。攻撃すればいいのね」
海賊がタワーに近づくと、それを中心とした円形の領域が赤く変わった。海賊は気にせず攻撃を続けた。するとタワーが握っている杖の先から、赤い光の玉が発射された。避ける事もできぬまま直撃を受け、海賊の頭上にあるライフゲージが一気に四分の一ほど減少した。しかし、ひるまずそのまま攻撃を続けた。再び赤い光の玉が直撃する。ライフゲージが半分以下に減ってしまった。この段階で真紀はタワーを壊すまでにライフが無くなると判断した。
『やばい、このままじゃ』そう思った真紀の行動は早かった。即座に攻撃を諦め、逃走に全力を向けた。しかし、逃げる途中で、さらに一発食らってしまいライフゲージは四分の一以下になった。もう一発当たった確実に倒される状態である。
海賊は必死に逃げた。さらに追い打ちが来るか来ないかという微妙なタイミングで、なんとか射程距離を脱する事ができた。
「危なかった。ギリギリだったわ。こうなる事を知っていたんでしょ? 速人君、意地悪ね」
真紀は、ほんの少しだけ唇を尖らせせた。
「まさか逃げ切れるとは驚いたよ。これはチュートリアルだから、タワーの恐ろしさを知ってもらう為にやったんだ。多分やられると思ったのに、まさにギリギリで逃げ切ったね」
「でも、このままじゃ壊せないな……。そうか! スキルを使うのね」
「残念、ハズレ。スキルはタワーに対して、あまり効果が無いんだ」
「じゃあ、どうすればいいのよ」
「これだよ」
速人はそう言い、左下から上がってきた味方のミニオンを指さした。
「ミニオンの後ろについて行って、タワーを攻撃してごらん」
真紀は言われたまま、海賊をミニオンの後ろに付け移動した。ミニオンに続き海賊がタワーの攻撃範囲内に入ったが、海賊を無視してミニオンのみ攻撃していた。
「そう言う事か。『ミニオンを盾にする』って言っていた意味がやっと分かったわ」
海賊は攻撃を一切受ける事なく、一方的に攻撃をしていた。しかし、それも束の間、再び敵のミニオンとチャンピオンが現れ、攻撃を仕掛けてきた。
真紀は素早く反応し、敵ミニオンとチャンピオンの中心付近にマウスカーソルを合わせた後、『E』キーを押し、スキル『レイニングバレット』を発動した。
ベスト位置に弾丸の雨が降り注ぐ。敵ミニオンは次々と倒れ、敵チャンピオンにも『スロー』を与えるのに成功した。
『上手くいった』真紀は思惑通り事が運んだと思った。その瞬間、タワーの攻撃範囲内の地面が急に赤色に変わり、石像が持つ杖の先から赤い光の玉が発射された。
直撃!
ライフゲージが大きく減少した。
「なんで? なぜ攻撃されるの? まだ味方のミニオンいるのに」
真紀は驚いた顔をして言った。
「タワーの射程範囲内で敵チャンピオンを攻撃すると、攻撃目標にされるんだ。だから、射程範囲から離れて敵チャンピオンを攻撃しないといけないよ」
真紀は急いでタワーの射程距離から出ると、『R』キーを押し、敵チャンピオンに向けて、スキル『バレットタイム』を発動した。
次々に発射される大量の弾丸は確実に敵チャンピオンを捕らえ、ダメージを与え続け、なんとか倒す事に成功した。
すかさず速人が叫ぶ。
「真紀さん、今のうち。タワーを壊すんだ!」
海賊はミニオンに隠れながら、タワーに向け銃を打ちまくる。徐々にタワーのゲージは減っていき、ついに破壊に成功した。
「やった! やっと壊せた」
真紀は再びガッツポーズを速人に見せた。
「まだ終わりじゃないよ。最後の大物が残っているから」
「えー、まだ続くの?」
真紀は肩をすくめ、困った顔をした。
その時だっだ。
海賊の周りが次々に輝き、四人のチャンピオンが出現した。
海賊は四方をチャンピオンに取り囲まれてしまった。
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