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eスポーツ部誕生
17 チュートリアル2
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大男が信じられない速度で移動し、一瞬で海賊との距離を詰めた。巨大な斧を振り下ろすと海賊は避ける間もなくダメージを受けた。再び斧を振り上げると、今度は地面に攻撃の有効範囲と思われる領域に印が付いた。斧が振り下ろされると印が付いていた領域全体に衝撃波が襲い掛かかった。
海賊は避ける間もなく衝撃波を浴びてしまい、一気にゲージが大きく減少した。大男の特殊技能だった。
「やばい、やられちゃうかも」
「大丈夫、少し距離をとって攻撃してみて」
『なるほど、海賊の武器は拳銃だから、斧の攻撃が届かないように離れて撃てばいいのか』真紀はそう思い、海賊を大男から離れるようにマウスをクリックした。
しかし、大男はすぐに追いかけてくるので距離をとるのが難しい。何とか隙を見て海賊は拳銃で攻撃した。何発か命中したが、大男はミニオンのように簡単には倒れない。大男の頭上に表示されるゲージは、ほんの僅かしか減っておらず、すぐに距離を詰められ、再び斧による攻撃を仕掛けてくる。
「だめ、攻撃しても倒せないよー」
「ゴメンゴメン。実を言うと、敵のチャンピオンを通常攻撃で倒すのは難しいんだ。そのために必要なのがスキル。アルファベットが書いてあるアイコンにマウスカーソルを合わせてごらん」
画面の下にいくつかアルファベットが書いてるアイコンが並んでいる。真紀がそれぞれにマウスカーソルを合わせると詳細な説明が表示された。ゲームは止まらず継続しているので、じっくり読んでいる暇はない。
「これらのアイコンに該当するキーでスキルが発動し、敵のチャンピオンを攻撃するよ。じゃあ、まずマウスカーソルを敵に合わせて『E』キーを押してみて」
真紀は言われるままに『E』を押すと、マウスカーソルを中心に魔方陣が表示され、上空から弾丸が雨のごとく降ってきた。このによって大男に対して少しだがダメージを与えることができた。
「これは、『レイニングバレット』という魔方陣の範囲内に弾丸の雨を降らすスキル。この攻撃はダメージを与えると共に『低速』の魔法を与えるんだ」
「そうか、相手を遅くさせるのね」
「一度使用するとクールダウンの時間が必要だから連続は使えないよ。じゃあ、次はマウスカーソルを敵に合わせたら『R』のキーを押して」
真紀はマウスカーソルを大男に合わせ、『R』キーを押した。次の瞬間、海賊の二丁拳銃からはマシンガンのごとく連続して弾丸が発射された。
あっと言う間に大男のゲージは減っていき、大男は力尽き倒れた。
「やった! ついに倒した」
真紀は速人の方を向くと笑顔でガッツポーズを見せた。
「今のは『バレットタイム』。スキルについて簡単に説明すると、『Q、W、E、R』を押すと発動するチャンピオンごとに違うスキルと『D、F』を押すとチャンピオンの種類に関係なく発動する魔法呪文があるんだ。これらは徐々に覚えるとして、今回は『E』と『R』だけ使おうか。それじゃ、次に進むよ」
海賊は避ける間もなく衝撃波を浴びてしまい、一気にゲージが大きく減少した。大男の特殊技能だった。
「やばい、やられちゃうかも」
「大丈夫、少し距離をとって攻撃してみて」
『なるほど、海賊の武器は拳銃だから、斧の攻撃が届かないように離れて撃てばいいのか』真紀はそう思い、海賊を大男から離れるようにマウスをクリックした。
しかし、大男はすぐに追いかけてくるので距離をとるのが難しい。何とか隙を見て海賊は拳銃で攻撃した。何発か命中したが、大男はミニオンのように簡単には倒れない。大男の頭上に表示されるゲージは、ほんの僅かしか減っておらず、すぐに距離を詰められ、再び斧による攻撃を仕掛けてくる。
「だめ、攻撃しても倒せないよー」
「ゴメンゴメン。実を言うと、敵のチャンピオンを通常攻撃で倒すのは難しいんだ。そのために必要なのがスキル。アルファベットが書いてあるアイコンにマウスカーソルを合わせてごらん」
画面の下にいくつかアルファベットが書いてるアイコンが並んでいる。真紀がそれぞれにマウスカーソルを合わせると詳細な説明が表示された。ゲームは止まらず継続しているので、じっくり読んでいる暇はない。
「これらのアイコンに該当するキーでスキルが発動し、敵のチャンピオンを攻撃するよ。じゃあ、まずマウスカーソルを敵に合わせて『E』キーを押してみて」
真紀は言われるままに『E』を押すと、マウスカーソルを中心に魔方陣が表示され、上空から弾丸が雨のごとく降ってきた。このによって大男に対して少しだがダメージを与えることができた。
「これは、『レイニングバレット』という魔方陣の範囲内に弾丸の雨を降らすスキル。この攻撃はダメージを与えると共に『低速』の魔法を与えるんだ」
「そうか、相手を遅くさせるのね」
「一度使用するとクールダウンの時間が必要だから連続は使えないよ。じゃあ、次はマウスカーソルを敵に合わせたら『R』のキーを押して」
真紀はマウスカーソルを大男に合わせ、『R』キーを押した。次の瞬間、海賊の二丁拳銃からはマシンガンのごとく連続して弾丸が発射された。
あっと言う間に大男のゲージは減っていき、大男は力尽き倒れた。
「やった! ついに倒した」
真紀は速人の方を向くと笑顔でガッツポーズを見せた。
「今のは『バレットタイム』。スキルについて簡単に説明すると、『Q、W、E、R』を押すと発動するチャンピオンごとに違うスキルと『D、F』を押すとチャンピオンの種類に関係なく発動する魔法呪文があるんだ。これらは徐々に覚えるとして、今回は『E』と『R』だけ使おうか。それじゃ、次に進むよ」
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