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eスポーツ部誕生
20 チュートリアル5
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「ひょっとして、これが敵の本拠地?」
「残念。よく似ているけど、これは『インヒビター』って名の別の施設。これを壊すと味方の陣地からスーパーミニオンという強力なミニオンが生み出される。それにより、後のゲーム展開が有利になるから敵より先に破壊しなければならないよ。でも、破壊して五分経つと再生されてしまうんだ」
「と言うことは、五分以内に敵の本拠地を倒さないといけないって事ね」
「正解! もたもた攻撃していると再生されて、スーパーミニオンが出てこなくなるので、スピードが肝心なんだ」
真紀は海賊を操作し、味方チャンピンオンを率いてタワーと、その後ろにある『インヒビター』への攻撃を始めた。途中で敵のミニオン達とチャンピオンが破壊阻止のために反撃を仕掛けてきたが、すでにこの程度の対応は容易に行えるようになっていた。
混戦にはなったが、味方が次々と繰り出すスキルにより敵チャンピオンを倒した。続けてタワーを破壊し、さらに『インヒビター』の破壊にも成功した。
そのままの勢いで敵陣深く進むと、タワーが二体立っているのが見える。そして、そのすぐ後ろに『インヒビター』を二回りほど大きくした施設が見えた。
「ついに見えた。あれが敵の本拠地『ネクサス』だ。あれを破壊すればゲームクリアになるよ。頑張って」
そして、真紀の最後の戦いが始まった。
真紀は敵味方入り乱れての大混戦の中、敵を攻撃しつつ隙を見つけタワーを一体づつ破壊し、最後に残ったネクサスを攻撃していた。
混戦の最中、各チャンピオンの頭上のゲージが重要な意味を持つ。ライフゲージの色が敵味方を判別する手段である。自ら操作するチャンピオンが緑、味方のチャンピオンが青、敵のチャンピオンが赤となっている。それ以外にもプレイヤー名、レベル、魔法源の各種情報が表示されている。
表示されている情報を素早く読み取り、戦う相手を判断するが求められる。チャンピオンの強さを比較するにはレベルを見るのが手っ取り早く、レベルの差が1以内なら問題ないが、2あれば注意が必要。3以上開いているようであれば一体一の対決は避けたほうが良い。しかし、ライフとマナの状態も考慮する必要がある。LoLのプレイヤーは、これら情報を総合して瞬時に判断している。
初心者には難しい一連の判断と動作を、真紀は誰にも教わらずこなしている。とても今日初めてLoLをやったとは思えない動きなのだ。
『とんでもない動体視力と判断力だ。否、音ゲーのあの反応速度なら当然か』速人は真紀の潜在的能力の高さを確信した。
徐々にネクサスの耐久力は減少していく。
そして、ついにネクサスは大爆発をし、『VICTORY』と大きな文字で表示された。
「やったー」
真紀はそう言って右手を掲げ、速人にハイタッチを促した。
「真紀さん、やったね」
速人はパチンと真紀の手をたたいた。
「真紀ちゃん、おめでとう」
翔はそう言い、真紀にハイタッチをした。
「翔君、ありがとうね」
『真紀ちゃん、ええ子やなぁ。しかし、光速との距離が近づいてまったから、俺のほうに近づけんといかんがね』翔はそう思い、真紀に話しかけた。
「真紀ちゃん、今度は俺がやるから見とって」
「うん、翔君頑張ってね」
「まかせてちょ。ストVで鍛えた反射神経見せたるでよ」
翔は気合を入れた。
「残念。よく似ているけど、これは『インヒビター』って名の別の施設。これを壊すと味方の陣地からスーパーミニオンという強力なミニオンが生み出される。それにより、後のゲーム展開が有利になるから敵より先に破壊しなければならないよ。でも、破壊して五分経つと再生されてしまうんだ」
「と言うことは、五分以内に敵の本拠地を倒さないといけないって事ね」
「正解! もたもた攻撃していると再生されて、スーパーミニオンが出てこなくなるので、スピードが肝心なんだ」
真紀は海賊を操作し、味方チャンピンオンを率いてタワーと、その後ろにある『インヒビター』への攻撃を始めた。途中で敵のミニオン達とチャンピオンが破壊阻止のために反撃を仕掛けてきたが、すでにこの程度の対応は容易に行えるようになっていた。
混戦にはなったが、味方が次々と繰り出すスキルにより敵チャンピオンを倒した。続けてタワーを破壊し、さらに『インヒビター』の破壊にも成功した。
そのままの勢いで敵陣深く進むと、タワーが二体立っているのが見える。そして、そのすぐ後ろに『インヒビター』を二回りほど大きくした施設が見えた。
「ついに見えた。あれが敵の本拠地『ネクサス』だ。あれを破壊すればゲームクリアになるよ。頑張って」
そして、真紀の最後の戦いが始まった。
真紀は敵味方入り乱れての大混戦の中、敵を攻撃しつつ隙を見つけタワーを一体づつ破壊し、最後に残ったネクサスを攻撃していた。
混戦の最中、各チャンピオンの頭上のゲージが重要な意味を持つ。ライフゲージの色が敵味方を判別する手段である。自ら操作するチャンピオンが緑、味方のチャンピオンが青、敵のチャンピオンが赤となっている。それ以外にもプレイヤー名、レベル、魔法源の各種情報が表示されている。
表示されている情報を素早く読み取り、戦う相手を判断するが求められる。チャンピオンの強さを比較するにはレベルを見るのが手っ取り早く、レベルの差が1以内なら問題ないが、2あれば注意が必要。3以上開いているようであれば一体一の対決は避けたほうが良い。しかし、ライフとマナの状態も考慮する必要がある。LoLのプレイヤーは、これら情報を総合して瞬時に判断している。
初心者には難しい一連の判断と動作を、真紀は誰にも教わらずこなしている。とても今日初めてLoLをやったとは思えない動きなのだ。
『とんでもない動体視力と判断力だ。否、音ゲーのあの反応速度なら当然か』速人は真紀の潜在的能力の高さを確信した。
徐々にネクサスの耐久力は減少していく。
そして、ついにネクサスは大爆発をし、『VICTORY』と大きな文字で表示された。
「やったー」
真紀はそう言って右手を掲げ、速人にハイタッチを促した。
「真紀さん、やったね」
速人はパチンと真紀の手をたたいた。
「真紀ちゃん、おめでとう」
翔はそう言い、真紀にハイタッチをした。
「翔君、ありがとうね」
『真紀ちゃん、ええ子やなぁ。しかし、光速との距離が近づいてまったから、俺のほうに近づけんといかんがね』翔はそう思い、真紀に話しかけた。
「真紀ちゃん、今度は俺がやるから見とって」
「うん、翔君頑張ってね」
「まかせてちょ。ストVで鍛えた反射神経見せたるでよ」
翔は気合を入れた。
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