24 / 53
eスポーツ部誕生
23 チュートリアル8
しおりを挟む
「真紀さんは何も考えずミニオンを倒してきたと思うけど、ミニオンには倒し方があるんだ」
「真紀ちゃんの何がいかんかったんや?」
「あのチュートリアルでは仕方ないけど、本当のゲームではチャンピオンはレベル1から始まるので、ミニオンを一発で倒す事はできないんだ。味方ミニオンと協力して何発か攻撃して倒すよ」
「うん、それは分かっとる」
「ミニオンを倒した時、ゴールドや経験値が手に入るけど、それは、ラストヒット(とどめ)をした人の権利なんだ。つまり、ミニオンを倒した時、自分がラストヒットをしなければ手に入らないって事だよ」
「それ、ほんとか!? 味方ミニオンが倒しても駄目なんか?」
「そうだよ。だから味方ミニオンの攻撃タイミングに合わせ、自分の攻撃でラストヒットになるようにする事が大切。ちなみに、ラストヒットでゴールドや経験値を手に入れる事をクリープスコア、通称『CS』と言うよ」
「なるほどな。ミニオンみたいな雑魚倒すのにもタイミングを見て攻撃せないかんという事やな。よし、あんばよう(丁度良く)やってみるわ」
ミニオン同士の戦いでは、お互いライフを削りあう。あと一撃で倒せると思った時に、チャンピオンがミニオンに攻撃を仕掛ける。ぴったりとタイミングが合えば、ラストヒットになりCSが取れるが、早すぎても遅すぎても駄目だ。
翔はすぐにタイミングを見切れるようになった。CSが取れたときだけ表示される黄色い数字が、ほとんどのミニオンを倒した時に表示されている。
「翔君凄いよ。ほとんどCS取ってるじゃない。なかなかできる事じゃないよ」
「こんなのまかせてちょ。ストVで鍛えた腕を、たあけ(馬鹿)にせんといて」
敵のチャンピオンが現れた。翔は素早く『R』キーを押してスキルを使おうとした。
「あれ? スキルが出んがね」
「まだそのスキルが使えるようになってないからね。チャンピオンのレベルが上がった時にスキルを一つ上げられるから、スキルのアイコンも目を配っておいて。スキルは五段階でレベルアップできるけど、初めに全部のスキルを使えるようにするのがセオリーだよ。その後、どのスキルからレベルアップするかはチャンピオンごとに違うけど、今回は好きなものでどうぞ」
「そうか、忘れとった。スタートの時に選んだの『Q』やった。じゃあ、今度は『W』のスキルを使えるようにするわ」
チャンピオンのレベルが一つ上がった時、スキルのアイコンの上に矢印のアイコンが表示された。スキルのレベルアップができる合図だ。翔は『W』のスキルを解除した。これで現在使えるスキルが『W』とスタート時に解除した『Q』の二つになった。
その時、敵のタワーが見えた。同時に赤いミニオンを引き連れたチャンピオンも現れ、チャンピオン同士の戦いが始まろうとしていた。
「真紀ちゃんの何がいかんかったんや?」
「あのチュートリアルでは仕方ないけど、本当のゲームではチャンピオンはレベル1から始まるので、ミニオンを一発で倒す事はできないんだ。味方ミニオンと協力して何発か攻撃して倒すよ」
「うん、それは分かっとる」
「ミニオンを倒した時、ゴールドや経験値が手に入るけど、それは、ラストヒット(とどめ)をした人の権利なんだ。つまり、ミニオンを倒した時、自分がラストヒットをしなければ手に入らないって事だよ」
「それ、ほんとか!? 味方ミニオンが倒しても駄目なんか?」
「そうだよ。だから味方ミニオンの攻撃タイミングに合わせ、自分の攻撃でラストヒットになるようにする事が大切。ちなみに、ラストヒットでゴールドや経験値を手に入れる事をクリープスコア、通称『CS』と言うよ」
「なるほどな。ミニオンみたいな雑魚倒すのにもタイミングを見て攻撃せないかんという事やな。よし、あんばよう(丁度良く)やってみるわ」
ミニオン同士の戦いでは、お互いライフを削りあう。あと一撃で倒せると思った時に、チャンピオンがミニオンに攻撃を仕掛ける。ぴったりとタイミングが合えば、ラストヒットになりCSが取れるが、早すぎても遅すぎても駄目だ。
翔はすぐにタイミングを見切れるようになった。CSが取れたときだけ表示される黄色い数字が、ほとんどのミニオンを倒した時に表示されている。
「翔君凄いよ。ほとんどCS取ってるじゃない。なかなかできる事じゃないよ」
「こんなのまかせてちょ。ストVで鍛えた腕を、たあけ(馬鹿)にせんといて」
敵のチャンピオンが現れた。翔は素早く『R』キーを押してスキルを使おうとした。
「あれ? スキルが出んがね」
「まだそのスキルが使えるようになってないからね。チャンピオンのレベルが上がった時にスキルを一つ上げられるから、スキルのアイコンも目を配っておいて。スキルは五段階でレベルアップできるけど、初めに全部のスキルを使えるようにするのがセオリーだよ。その後、どのスキルからレベルアップするかはチャンピオンごとに違うけど、今回は好きなものでどうぞ」
「そうか、忘れとった。スタートの時に選んだの『Q』やった。じゃあ、今度は『W』のスキルを使えるようにするわ」
チャンピオンのレベルが一つ上がった時、スキルのアイコンの上に矢印のアイコンが表示された。スキルのレベルアップができる合図だ。翔は『W』のスキルを解除した。これで現在使えるスキルが『W』とスタート時に解除した『Q』の二つになった。
その時、敵のタワーが見えた。同時に赤いミニオンを引き連れたチャンピオンも現れ、チャンピオン同士の戦いが始まろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います
涅夢 - くろむ
ファンタジー
何をやってもうまくいかなかった前世。人間不信になってしまった超ネガティブ中年。そんなおっさんが転生時に見つけてしまった「不死」という能力。これで悠々自適なスローライフが確実なものに……。だがしかし、最強のチート能力であるはずの「不死」は理想とはかけ離れていた。
『え!?なんでワカメ!?』
うっかり人外に身を落としてしまった主人公。謎の海藻から始まる異世界生活。目的からかけ離れた波乱万丈の毎日が始まる……。
いくら強くなっても不安で仕方ない。完璧なスローライフには憂いがあってはならないのだ!「創造魔法」や「寄生」を駆使して生き残れ!
なるべく人と関わりたくない主人公が目指すは「史上最強の引きこもり」
と、その道連れに史上最強になっていく家族の心温まるほっこり生活もお送りします。
いや、そっちがメインのはず……
(小説家になろうでも同時掲載中です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
