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#10ー5
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「ツバサ君。」
聞きなれた女性の声が、恐怖に震えるツバサの耳に届いた。
ツバサが声の方向に視線を向けると、スマートフォンから視線を外し、膝を曲げてツバサと同じ目線になっているカナコがいた。
その微笑んでいる顔を見ただけで、ツバサは自分の顔が熱くなるのを感じ取った。
心臓の鼓動は早くなり、顔の熱が身体全体に流れていくのが分かる。下腹部にはあの異常な重量感がやってきた。だがツバサは恐怖していなかった。
そしてカナコはツバサに向かって、にこやかな表情でこう告げた。
「つまり、ツバサ君はあたしに恋してるってことだよ。でもそれは間違ったことじゃない。とってもいいことなんだよ。そしてあたしも嬉しい。あたしもツバサ君に、恋してたからさ。」
その日もツバサは、夢の中でカナコと出逢った。
聞きなれた女性の声が、恐怖に震えるツバサの耳に届いた。
ツバサが声の方向に視線を向けると、スマートフォンから視線を外し、膝を曲げてツバサと同じ目線になっているカナコがいた。
その微笑んでいる顔を見ただけで、ツバサは自分の顔が熱くなるのを感じ取った。
心臓の鼓動は早くなり、顔の熱が身体全体に流れていくのが分かる。下腹部にはあの異常な重量感がやってきた。だがツバサは恐怖していなかった。
そしてカナコはツバサに向かって、にこやかな表情でこう告げた。
「つまり、ツバサ君はあたしに恋してるってことだよ。でもそれは間違ったことじゃない。とってもいいことなんだよ。そしてあたしも嬉しい。あたしもツバサ君に、恋してたからさ。」
その日もツバサは、夢の中でカナコと出逢った。
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