カゴの中のツバサ

九十九光

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♯11ー9

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 だが今回は直接ツバサの成績にかかわる話だったのがよかったらしい。
「シフト全部抜けます! 明日やりましょう!」
 ツバサの母親は息を荒げながら、アイダが願ってもいなかった承諾の返事を返してきた。
 男からすれば願ったり叶ったりな返答だったが、正直怖い部分もあった。
「それでは、明日面談があるから帰りのホームルームの後、すぐに帰らないで教室で待ってるように」
 アイダがここまで言ったところで、ツバサの母親は電話を切った。一応明日の朝のホームルームでもツバサに伝えておこうと、彼は考えた。
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