異空間から始まる40歳の冒険

ホー助

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痛いです(泣)

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「ぐぁーーーーーー!」


アンナの悲鳴が下で戦いるマサトまで聞こえた。


悲鳴を聞いた瞬間、マサトは一気に崖上に向かう。

全力で走れば足はゴブリンよりも遥かに早い。


時折足の早いグリーンウルフが襲いかかってくるが攻撃をいなす程度にして上へと走る。


そんなとき腕に強烈な痛みを感じる。

ゴブリンの放った矢が左上腕に刺さっていた。


「痛ってぇーー!--!
くそ!くそ!くそー!」

そう言いながらも崖上に走る。


「アンナーーーーーーー!!!」




ん?ご主人様の声が聞こえる…

「わ、私は倒れて居たのか…。」


ゴブリンキングはアンナを倒したと思い、駆け上がってくるマサトに向けてなにやら呪文を唱えていた。


「ぐぅっ、マズい!
ご主人様にあの魔法を当てる訳にはいかない…。
詠唱が終わる前に…。」


アンナは覚束ない足取りでゆっくりと立ち上がる。



アンナが立ち上がったのを見たゴブリンジェネラルがキングに向かって叫ぶ。



アンナはマズいと思い咄嗟に剣をキングに投擲する。

キングが振り向いた瞬間にアンナの剣がキングの左脇に刺さる


キングが脇腹に刺さったままの剣に手をやった所でキングの首が空を舞う。

アンナが自身の持てる最大のスピードで一気に近づき剣を振ったのだ。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、間に合った…。」



アンナはその場で片膝をつく。


ゴブリンキングが死んだため、他のゴブリン達は統制を失い散り散じりに逃げていく。



「アンナ!アンナ!大丈夫か!」


マサトが駆けつける。


「ああ、だいじょ……。
いや、まだ頭がクラクラするな…。
ん?ご主人様!腕に矢が刺さっているじゃないか!」


「ああ、めちゃくちゃ痛いよ。」


マサトは笑い、それをアンナが見て笑う。


「矢を抜いやるからじっとしてろ。」


「いや、待て!
それ絶対に痛いよな!」


「絶対痛いだろうな。
でもそのまま裏異空間に戻ったら刺さったまま傷が塞がるぞ。」


アンナが不適な笑を浮かべ手をニギニギしてくる。


「アンナ、目が怖いぞ。
優しく、優しくな!
絶対に、絶対に痛くするなよ!」


「何言ってんだ。
風呂場で私の初めてを捧げた時なんか相当痛かったが我慢したぞ。」


「それ言われると…。
っていうか初めてだったんか!」


「ふふふっ。」


「怖えーよ!」


そして数分後、ダンジョンにマサトの叫びがこだまするのだった。






「ご主人様、アンナ、お帰りなさい。」


「ご主人様どうしたんですか暗い顔して。」


「ううっ、アンナが痛くした…。」


「ご主人様、もう泣くなよ。
私の時なんか…。」


「あーーー!
分かったよ、分かった!」


「なんだか分からないけど、後で教えてねアンナ。」


「教えたいのは山々なんだけど…。」


「今夜はギョーザよ。」


「よし!何でも聞いてくれ!」


マサトはこのやり取りを見てため息を吐きながら風呂場に向かう。
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