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第六章 リーコス村開拓
第138話 ハニートラップ
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それは私が久々に幼女戦隊ドラゴンジャーでのお仕事を終えた後のことだった。
人型でくねくね動くアメーバ状の妖異軍部隊を、アラクネに搭載した火炎放射器であっさりと殲滅。その日はグレイベア村で一泊することになった。
村に滞在中の乗組員の慰労を終え、夕食までの時間を村長宅(兼旅館)でのんびりしていると、マーカスが私に声を掛けて来た。どうやら私を探していたらしい。
「タカツ艦長! 探したぜ! ちょっと相談したいことがあるんだよ」
無精ひげが似合うハリウッドのマッチョ俳優のような見た目のマーカスは、その性格も脳までマッチョな楽天家だ。周りの迷惑気にしない系の楽天家な。
マーカスのニッカリとした笑顔を見た時点で、嫌な予感しかしない。
私が顔をしかめるのを見たマーカスは、私の肩をバンバンと叩きながら、
「そんな顔するなって! 凄い良い話だからさ! まぁ、ここで話するのもなんだし、俺の店に行こうぜ! もちろん俺のおごりだ!」
俺の店?
マーカスの店ってまさか……
ラミアのおっパブか!?
かつてグレイベア村に立ち寄ったドルネア公爵が、超ご機嫌になったというラミアパブ。
亜人を見下していたドルネア公が超ご機嫌になったというラミアパブ。
一度は行ってみたいと思っていたラミアパブ。
夢のラミアパブ!
「で、でも艦長、未成年《ようじょ》だし……」
「何言ってんだ! そんなの全然問題ねぇって! うちの娘たちみんなタカツが来るのを楽しみに待ってるぜ!」
「そ、そう!? な、なら仕方ないかなぁ……」
皆を待たせているのであれば仕方ない。仕方ないから平野に何か言われても仕方なかった言い訳が立つはずだ。
あれこれ考えているうちに私とマーカスは『マーカスのラミアパブ』と妖しく光るネオンの看板の前に立っていた。
それにしても異世界とは思えない風景だ。だってネオンサインだよ? ピカピカ光ってるんだよ?
いいの? 艦長、幼女だけど、こんなお店に入っていいの?
お店の入り口を前にしてもじもじする私の背中をマーカスがドンと押してきた。
思わずよろけてしまったので、
マーカスが押して思わずよろけてしまったので!
仕方なく私はお店の中へと入ってしまった。
「よっし! 艦長一命様ご案内ぃぃ!」
ラミアのおっパブ……エロエロしい空間を妄想逞しくしていた私の目の前に広がったのは……。
「「「「お帰りなさいませ、ご主人さまっ!」」」」
明るい照明の店内で、メイド服を来たラミアたちが給仕をしている……
メイド喫茶みたいな空間だった。
なんというか……もっとこう……18歳未満立ち入り禁止みたいな空間をイメージしていたのだが。
普通に家族連れの客がいるレストランだった。
ま、まぁ……ラミアのメイド服はおっぱいぱっつんぱっつんでエロいと言えばエロいのだが。
おっぱいパフパフはないのだなぁ。
思わず遠い目になってしまった私の周りに、メイドラミアたちが押し寄せてくる。
「キャーッ! この子がタカツ艦長なの! すっごくカワイイじゃない!」
「あはっ! ちっちゃくて柔らかいぃぃ!」
「マーカスさん、この娘お持ち帰りしていい?」
ラミア嬢たちがキャーキャー言いながら私を奪い合い、それぞれの大きな胸で抱きしめた。
艦長のおっぱいパフパフ欲求は満たされた!
「「「えっ!? 艦長!?」」」
店の一角から声が上がる。
視線を向けるとそこには、つい先ほど顔を合わせたうちの乗組員たちがビールを手に持ったまま固まっていた。
「フワデラの皆さんもうちの常連さんに多いぜ! さぁさぁ、タカツ艦長、彼らと一緒に呑みながら話をしようじゃないか。カレン! エルザ! タカツ艦長を席まで案内してやってくれ!」
店の奥から凄い美人と美少女が現れる。どちらも人間で、一人は金髪碧眼ボンキュッボンのエロボディ美人、もう一人は栗毛に黄金の瞳の神秘的な美少女だ。
「さぁ、タカツ様、こちらへ」
「どうぞ」
私はボンキュッボンのエロボディ美人に抱きかかえられ、神秘的な美少女に手を引かれ、うちの乗組員たちが飲んでいるソファ席へと誘われた。
乗組員たちが慌てて席を空ける。全員が腰を落ち着けたのを見計らってマーカスが大声を店中に響かせた。
「みんな聞いてくれ! 今ほど、俺を古大陸から連れ帰ってくれた大恩人、そしてドラゴンジャーとしてこのグレイベア村を守ってくれている護衛艦フワデラのタカツ艦長がこの店に来てくれた!」
ボンキュッボン美人のカレンさんが、私を抱いたまま立ち上がる。
私は抱かれたままの状態で思わず敬礼してしまった。
大歓声と拍手が店中から沸き起こる。
場が静まるのを待ってから再びマーカスが続けた。その間、メイドラミアたちが各テーブルに飲み物を配って回っていた。
「俺たちグレイベア村のみんなから感謝を、護衛艦フワデラの艦長と乗組員たちに乾杯で伝えよう! みんな手に飲み物は持ったか?」
「「「おおっ!」」」
「「「はーいっ!」」
マーカスがざっと店にいる全員に目を向ける。そして全員が杯を掲げていることを確認すると、
「護衛艦フワデラと艦長、そして乗組員たちに乾杯!」
「「「カンパーイ!」」」
「そして、今日の飲み食いは全部店のおごりだ! みんな楽しんでってくれ!」
「「「うぉぉぉぉぉ!」」」
店中が大歓声で満たされ、大宴会が始まった。
その後、私はボンキュッボンのおっぱいを枕に、神秘的な美少女やメイドラミアたちからチヤホヤされ、甘酒ソーダを何杯もお代わりした。
同席したフワデラ乗組員たちも美少女たちの接待を受けて終始鼻の下を伸ばしていた。
ふと私の頭の中を、士官に昇進したばかりの頃、防衛教程で受けた授業の内容がよぎった。
「……というような状況になった時点で敵の意図を警戒すべきです」
その時の教官の声が頭に再現される。
「このように異性を使った謀略をハニートラップと言います」
確かそんなことを教官が言ってたな。
でも艦長、幼女だし、幼女だから同姓だし、
これはハニートラップじゃないな!
人型でくねくね動くアメーバ状の妖異軍部隊を、アラクネに搭載した火炎放射器であっさりと殲滅。その日はグレイベア村で一泊することになった。
村に滞在中の乗組員の慰労を終え、夕食までの時間を村長宅(兼旅館)でのんびりしていると、マーカスが私に声を掛けて来た。どうやら私を探していたらしい。
「タカツ艦長! 探したぜ! ちょっと相談したいことがあるんだよ」
無精ひげが似合うハリウッドのマッチョ俳優のような見た目のマーカスは、その性格も脳までマッチョな楽天家だ。周りの迷惑気にしない系の楽天家な。
マーカスのニッカリとした笑顔を見た時点で、嫌な予感しかしない。
私が顔をしかめるのを見たマーカスは、私の肩をバンバンと叩きながら、
「そんな顔するなって! 凄い良い話だからさ! まぁ、ここで話するのもなんだし、俺の店に行こうぜ! もちろん俺のおごりだ!」
俺の店?
マーカスの店ってまさか……
ラミアのおっパブか!?
かつてグレイベア村に立ち寄ったドルネア公爵が、超ご機嫌になったというラミアパブ。
亜人を見下していたドルネア公が超ご機嫌になったというラミアパブ。
一度は行ってみたいと思っていたラミアパブ。
夢のラミアパブ!
「で、でも艦長、未成年《ようじょ》だし……」
「何言ってんだ! そんなの全然問題ねぇって! うちの娘たちみんなタカツが来るのを楽しみに待ってるぜ!」
「そ、そう!? な、なら仕方ないかなぁ……」
皆を待たせているのであれば仕方ない。仕方ないから平野に何か言われても仕方なかった言い訳が立つはずだ。
あれこれ考えているうちに私とマーカスは『マーカスのラミアパブ』と妖しく光るネオンの看板の前に立っていた。
それにしても異世界とは思えない風景だ。だってネオンサインだよ? ピカピカ光ってるんだよ?
いいの? 艦長、幼女だけど、こんなお店に入っていいの?
お店の入り口を前にしてもじもじする私の背中をマーカスがドンと押してきた。
思わずよろけてしまったので、
マーカスが押して思わずよろけてしまったので!
仕方なく私はお店の中へと入ってしまった。
「よっし! 艦長一命様ご案内ぃぃ!」
ラミアのおっパブ……エロエロしい空間を妄想逞しくしていた私の目の前に広がったのは……。
「「「「お帰りなさいませ、ご主人さまっ!」」」」
明るい照明の店内で、メイド服を来たラミアたちが給仕をしている……
メイド喫茶みたいな空間だった。
なんというか……もっとこう……18歳未満立ち入り禁止みたいな空間をイメージしていたのだが。
普通に家族連れの客がいるレストランだった。
ま、まぁ……ラミアのメイド服はおっぱいぱっつんぱっつんでエロいと言えばエロいのだが。
おっぱいパフパフはないのだなぁ。
思わず遠い目になってしまった私の周りに、メイドラミアたちが押し寄せてくる。
「キャーッ! この子がタカツ艦長なの! すっごくカワイイじゃない!」
「あはっ! ちっちゃくて柔らかいぃぃ!」
「マーカスさん、この娘お持ち帰りしていい?」
ラミア嬢たちがキャーキャー言いながら私を奪い合い、それぞれの大きな胸で抱きしめた。
艦長のおっぱいパフパフ欲求は満たされた!
「「「えっ!? 艦長!?」」」
店の一角から声が上がる。
視線を向けるとそこには、つい先ほど顔を合わせたうちの乗組員たちがビールを手に持ったまま固まっていた。
「フワデラの皆さんもうちの常連さんに多いぜ! さぁさぁ、タカツ艦長、彼らと一緒に呑みながら話をしようじゃないか。カレン! エルザ! タカツ艦長を席まで案内してやってくれ!」
店の奥から凄い美人と美少女が現れる。どちらも人間で、一人は金髪碧眼ボンキュッボンのエロボディ美人、もう一人は栗毛に黄金の瞳の神秘的な美少女だ。
「さぁ、タカツ様、こちらへ」
「どうぞ」
私はボンキュッボンのエロボディ美人に抱きかかえられ、神秘的な美少女に手を引かれ、うちの乗組員たちが飲んでいるソファ席へと誘われた。
乗組員たちが慌てて席を空ける。全員が腰を落ち着けたのを見計らってマーカスが大声を店中に響かせた。
「みんな聞いてくれ! 今ほど、俺を古大陸から連れ帰ってくれた大恩人、そしてドラゴンジャーとしてこのグレイベア村を守ってくれている護衛艦フワデラのタカツ艦長がこの店に来てくれた!」
ボンキュッボン美人のカレンさんが、私を抱いたまま立ち上がる。
私は抱かれたままの状態で思わず敬礼してしまった。
大歓声と拍手が店中から沸き起こる。
場が静まるのを待ってから再びマーカスが続けた。その間、メイドラミアたちが各テーブルに飲み物を配って回っていた。
「俺たちグレイベア村のみんなから感謝を、護衛艦フワデラの艦長と乗組員たちに乾杯で伝えよう! みんな手に飲み物は持ったか?」
「「「おおっ!」」」
「「「はーいっ!」」
マーカスがざっと店にいる全員に目を向ける。そして全員が杯を掲げていることを確認すると、
「護衛艦フワデラと艦長、そして乗組員たちに乾杯!」
「「「カンパーイ!」」」
「そして、今日の飲み食いは全部店のおごりだ! みんな楽しんでってくれ!」
「「「うぉぉぉぉぉ!」」」
店中が大歓声で満たされ、大宴会が始まった。
その後、私はボンキュッボンのおっぱいを枕に、神秘的な美少女やメイドラミアたちからチヤホヤされ、甘酒ソーダを何杯もお代わりした。
同席したフワデラ乗組員たちも美少女たちの接待を受けて終始鼻の下を伸ばしていた。
ふと私の頭の中を、士官に昇進したばかりの頃、防衛教程で受けた授業の内容がよぎった。
「……というような状況になった時点で敵の意図を警戒すべきです」
その時の教官の声が頭に再現される。
「このように異性を使った謀略をハニートラップと言います」
確かそんなことを教官が言ってたな。
でも艦長、幼女だし、幼女だから同姓だし、
これはハニートラップじゃないな!
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