ベスティエンⅡ

熒閂

文字の大きさ
15 / 69
#05:Sign of Recurrence

The world in my mind rains. 02

しおりを挟む
 レイ荒菱館コーリョーカン高校の正門の斜め前の方角、ガードレールに腰かけていた。授業が終わるとすぐに急行し、下校時間が過ぎて生徒の人通りが途切れるまでずっと此処で待っている。もう一週間以上も続けているのに、あの人には出逢えない。
 一週間も待ち惚けをする羽目になっているのは、偶然ではなくて必然としか思えなかった。初対面で襲いかかり、次に会ったときには告白するだなんて妙な女は、気味悪がられて避けられているに決まっている。もう一度会ったってまたあの身を裂くような台詞を浴びせられるに違いない。
 それでも禮には待つしかできなかった。だってこうして待つことを已めてしまったら、あの人との繋がりは本当に途切れてしまう。自分のこんなにも未練がましい一面なんて知らなかった。往生際が悪い、みっともないと思いながらも愚かな行為をとめられない。
 恋の正体は多分、熱だ。何をしていても脳内や胸の内に居座ってぐるぐる回転する熱だ。この熱を知ってしまったら、もう知らない頃には戻れない。もう以前の自分には戻れない。出逢う前には後戻りできない。

 ぽつっんと冷たい水が頬にぶつかり、禮は顔を上げた。そういえば朝の天気予報で「曇りのち雨」と言っていたっけ。朝はいつも駆け抜けるように用意を済ませて家を出るから傘を持ってゆくことなど考えも付かなかった。
 ぽつぽつぽつ……。
 すぐに細い糸のような小雨が打ちつけ始めた。髪がドンドン濡れてきて、毛先から水滴がピチャンと落ちた。吐く息が白くなって指先が冷たくなって、徐々に体が冷えてゆく。真っ暗な夜、窓のカーテンを閉めるように、禮は静かに瞳を閉じた。
 サァァアアアー…………。
 瞳を閉じると雨音がやたら大きく聞こえた。体にぶつかる雨粒が大きくなった気がするから、実際に段々と雨足が強くなっているのだろう。人気ひとけはとうに途絶えており、雨音によって周囲の雑音が消えると、まるで世界には自分ひとりだけのように感じた。

(避けられてんのは……やっぱきつい)

 どれほど待ってもあの人には関係のないこと。会えたとしても迷惑そうにされるのだろうなと想像するとキュウと心臓が縮んだ。初めて街角で目にしたとき、初めて対峙したとき、初めて胸を貫く言葉を言われたとき、あの人はちっとも優しくなかったね。完膚なきまでに叩きのめされた。

 ――あの人にとってウチは、そこいらに転がる石ころと同じなんやと、理解した。それがどんだけキツイことかも理解した。
 今まで生きてきてこんなにツライんは初めて。こんなにウチを苦しめるモンがこの世界にあるなんて思いもせんかった。ウチは、少なくともウチの世界のなかでは誰に文句を言われることもなく最強で、ウチを挫けさせるモンなんか何ひとつあれへんと思うてたのに。




「なあ」

 禮は不意に声をかけられてバッと顔を上げた。上げてすぐにガッカリして視線を逸らした。声をかけてきたのは待ち人ではなかった。これまでのパターンで学習していたはずなのに一瞬でも期待してしまった。期待しては裏切られ、期待しては落胆し、何度も何度もその繰り返し。
 荒菱館の学生服を着た男がふたり立っていた。ひとりの男が禮にビニール傘をさしてくれた。

「俺たち傘持ってるし、駅まで送ってやるよ」

「もうスゲー濡れてるじゃん。雨、これからどんどん強なるらしいぜ。行こ行こ」

「イエ、結構です。ウチ、人待ってますし」

 禮は心は草臥れているけれど、できる限りの愛想笑いで返した。
 男たちは顔を見合わせて「でもなあ」と続けた。

「人待ってる言ったって、ガッコの中もう誰も残ってねーよ。俺たちが最後だよなあ」

 それを聞いた禮の顔から笑みがすうっと消え、視線が足許に落ちた。

(今日も会われへんかった……。ほんまにもう、潮時なんかな……)

 そう思った瞬間、胸の奥が冷える感触がした。やはり、自分が終わりだと認めてしまったら本当に終わるのだ、この恋は。
 一旦絶対零度まで下がったのに、反動みたいに熱いものが突き上げてきて、禮は反射的に口を手で押さえた。熱いものが、目から口から飛び出してしまいそう。もう充分すぎるほど泣いたはずなのに、どうしてこの体は枯れ果ててしまわないのだろう。あの人を思い出すだけでいくらでも涙が湧いてくる。

(もうほんまカッコ悪い……)

 禮は唇を噛んでどうにか涙を堪えた。

「キミ、最近毎日ここに来てんじゃん。誰待ってんの? カレシ?」

「カレシじゃないです」

 唐突な質問だったが、禮は素直にふるふるっと首を左右に振った。

「じゃあ、フリー? むっちゃカワイイのにマジか」

「今からヒマ? 服乾かしがてら、どっか寄らね? 待ってたってどーせもう誰もいねーしさー」

 男は禮の肩にトンと手を置いた。
 鶴榮の言うとおり、近隣からの評判は最悪と言っても過言ではない上にほぼ男子校の荒菱館校舎に、女がひとりで現れるなど注目を集めて当然だ。しかも曜至のお眼鏡にかなう美少女ともなれば、女に飢えている生徒たちがチェックしていないはずがなかった。

「もう誰もいてへんならウチ帰ります」

「まー、まー、まー。変なトコ行かねーし、ちょっとだけだから」

 男はガッと突然肩を捕まえられ、グインッと後方に引かれた。蹌踉けそうになりながら背後を振り返った。

「ワレ何すッ……」

 悪態を吐こうとした男の顔色がサーッと一変した。彼が噛みつこうとした相手は、彼らの上に絶対的に君臨する王様・渋撥だった。
 弱い群れが強い獣に淘汰されることが自然の摂理であるように、男たちは渋撥から自然と一定の距離を取った。

近江オーミさん。今日休みだったんじゃ……」

「どっか行け」

 渋撥は男たちを一瞥もせず言い放った。
 それは明確な命令だ。近江オーミ渋撥シブハツが此処の絶対的な帝王なのだから、彼らは逆らうどころか理由を問うことすらできない。「失礼しましたッ」と素早く頭を下げてその場を後にした。

 サァァアアアーーーー。
 禮と渋撥は、ふたりだけしかいないのに黙って立っていた。雨足はますます強くなり、雨粒が弾ける音以外は何も聞こえなかった。まるで、ふたりとそれ以外とを遮るカーテン。
 渋撥はそっぽを向き、とんでも無く遠くを見ていた。目の前にいる禮を視界に入れない為に遠くに視線を逃がしたのだ。鶴榮から禮がいると聞いて、自分の足で此処までやって来たというのに、莫迦なことをしている。自分でも馬鹿げていると思うが、かける言葉が見つからず口を閉ざしているしかなかった。
 渋撥を見詰める禮には、何も聞こえていなかった。こんなにも強い雨の中、アスファルトに叩きつける雨音も、自分の鼓動も、渋撥の息遣いも、何も。この沈黙は神様に与えられた二度目のチャンスなのではないだろうか。もう一度、否、今度こそ、世界で一番あなたが好きだと伝える為に。

「あ……」

 禮の唇からは言葉になりきれない声だけが零れた。好きだと、言葉にしてしまえば短いものなのに、それだけが上手く伝えられない。渋撥は当然、何も応えず顔も上げず禮のほうを見もせずピクリともしなかった。目が合ったとしても道端の石ころに向けるようにされるのならば、それは刺し殺されるような痛みだ。あんなにも逢いたくて堪らなかったのに、禮は想像したその視線が恐ろしくて遂に目を背けてしまった。
 どれだけあなたを見詰めても、あなたを恋しく想っても、あなたに焦がれても、あなたが何を考えて今此処に現れたのか、今まさに何を考えているのか、わたしには分からない。わたしにとっては待ち侘びた再会でも、あなたにとっては何の意味もないことだろうから。

「オマエ、何してんねん」

 頭上に低い声が降ってきて、禮はキュッと唇を噛んだ。渋撥のことをよく知らないけれど、非常に不機嫌な声だと思った。

「なに考えて一週間以上もこんなトコ突っ立っとんねん。何がしたいんや」

 渋撥が乱暴に言い放ち、禮の肩がビクッと跳ねた。初めて見たとき、初めて対峙したとき、何も恐れなかったのに今は声だけでこんなにも恐い。

「何て……」

 ようやく搾り出した声が震えていた。自分でも気づいたが震えを止めることができない。何か言わなくてはと思い詰めるほど体が強張り、胸が締めつけられ、喉が詰まり、声が出なかった。
 渋撥は「クソッ」と叱咤して後頭部をガジガジガジッと荒々しく掻き毟った。上手い言葉が思い浮かばないのは渋撥も同じだった。此方は相手の反応に怯えるではなく、己の愚かさに苛々しているのだけれど。

「……俺に、何か言いたいことあるんちゃうんか」

 渋撥は声のトーンを極力抑えて言った。言い方はまだまだ粗暴だが、彼にできる最大限の思い遣りのようなものだった。
 渋撥のほうからそのような申し出があるとは思っていなかったから、禮は弾かれたように顔を上げた。

「その為に一週間以上も俺を待っとったんやろ。聞いたるさかい、話せ」

 禮は、渋撥が何を促しているのかすぐに分かった。眼を交わせば、すべてが通じた。初めてそうした時のように、すべての想いは眼に宿っていたのだ。

「…………うん」

 禮は小さく頷いた。
 サァァアアアーーーー。
 嗚呼ほら、雨のカーテンが降りてきてふたりとそれ以外とを遮断する。さっきは雨音しか聞こえなかったのに今となってはそれさえも消失した。ふたりとも互いの声だけを聞き漏らさないように耳を澄ませていた。

「アンタが好き」

「そーか」

 渋撥の答は素っ気なかったが、禮は満足そうににっこりと微笑んだ。
 言葉は滑るように自然に出た。言ってしまったあとでは、もう何も恐くはなかった。きっと今わたしは、ちゃんとあなたの目に映っている。あなたの世界に存在する価値をわたしに与えられるのはあなただけ。

 渋撥は禮の手首を掴んだ。禮は頭上に「?」を浮かべながら、渋撥に手を引かれるままついて行った。渋撥は、禮にとって境界線であった校門のラインを易々と踏み越え、校舎へと一直線に進んでいく。
 渋撥が何を考えているのか、禮には一切分からない。知らない場所へ引っ張っていかれているというのに、不思議と安心していた。乱暴に繋がった手が、温かかったからかもしれない。

 渋撥は校舎の玄関口、エントランスまで禮を引き入れた。
 広いエントランスの端っこ、壁際まで来て渋撥からようやく手首を離され、禮はきょろっと周りを見渡した。先ほどふたり組の生徒がもう人が残っていないと言っていたのは嘘ではなかったようで、開放的なエントランスなのに人の気配はまったくなかった。
 渋撥は禮の頭の上に手を置き、髪の毛に指を通してがしがしがしっと乱暴に撫でた。禮は「なに?」とキョトンとして渋撥を見上げた。渋撥の撫で方は正直ちょっと痛かった。

「女がこんなびしょ濡れになるまで外で突っ立っとってアホちゃうか」

「あー……。朝は急いでるから傘持って出てなくて。降っても走ればええかな~って……」

 渋撥は禮の頭を撫でる手を停め、禮の顔をじっと見た。鶴榮が黄昏過ぎの悪魔を見て街角の美少女と気づかなかった理由が少し分かった。あの悪魔とは別人のようにぼーっとしている少女だと思った。
 渋撥が「名前は?」と尋ねると、少女からは「禮」と返ってきた。高くて涼やかな風鈴のような声は明らかに可憐な少女の持ち物だ。とても姿に似合っている声音だと思った。

「お兄はんは?」

「オマエ、俺が誰かもしらんと……」

 渋撥は壁に手を突き、脱力して頭を下げて「はあーっ」と深い溜息を吐いた。世間知らずだとは思っていたが、事実そうらしい。

「何で俺がええねん。オマエが付き合うよな男ちゃうで」

「何で言われても自分でもよう分からんくて…………は、初めてやから」

「は?」

 渋撥が顔を引き上げると、禮は眉を八の字にして両頬を赤くしていた。

「せやけど……好き」

(コイツ――……)

 虚を突かれ不意なカウンターを喰らった渋撥はゴホゴホッと咳きこんだ。禮は「大丈夫?」と心配そうに渋撥を下から覗きこんだ。

「一週間も放っとって悪かったな。学校行ってへんかったさかいな」

「そう、やったん」

「風邪で寝こんどった」

 禮は安堵の息を吐き、両肩を落とした。

「よかったー……」

 一週間以上も待ち惚けさせられたのによかったとは如何なることかと、渋撥は怪訝な表情。

「避けられてるんやと、思てたから……」

 禮の両目から大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。涙腺は禮自身も制御することができないもの。制服の袖で拭っても拭っても次から次へと溢れ出てくる。
 渋撥のなかで初めての感情が一瞬メラッと沸き上がった。

(コイツ、さっきから計算ちゃうやろな。バッチバチにカワイイやろが!)

 渋撥が衝動に突き動かされるままに禮との距離を縮めた。禮は反射的に後退しようとしたが、すぐに背中が硬いものに触れた。そうだ、後ろは壁だった。
 禮は頬に手を添えられ、ギクリと体を跳ね上げた。経験もないのに予感がして体が強張る。

「冷えとるな」

「あ、ウチ……」

「俺のオンナになるんやろ」

 目の前にある事実だけを突きつけるような言い方。至近距離で三白眼を覗きこみ、これは敵意や嫌悪ではなくて癖なのだと知る。
 互いの吐く息が白かった。制服越しに背中に触れるコンクリートが冷たい。反対に、渋撥の手の平は熱かった。

「意味は分かるて言うてたな」

「うん……せやけど」

「ほな黙れ」

 奪い取るような口吻くちづけだった。
 震える唇を割って強引にねじこまれた舌が熱い。舌で感じる他人の温度。吐く息から熱が口内に流れこんでくる。
 禮は息が苦しくなって渋撥の服をぎゅっと握ったり引っ張ったりしたが、腕ごと抱き締められて押さえつけられてしまった。渋撥が一度離してくれた隙にやっとの思いで呼吸した。それからまた唇を塞がれた。熱い舌が角度を変えて何度でも侵入してきて、禮はそれを拒む手段も知らなかった。

「はぁっ……」

 唇が解放されると、禮は真っ赤な顔で必死に呼吸をした。心臓が苦しいのは上手く息が吸えなかったからだけじゃない。心臓が破れそう。痛い。苦しい。

「これで、オマエは俺のモンや」

 禮はこの時初めて、渋撥がニヤリと笑うところを見た。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」 「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」 「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」 県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。 頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。 その名も『古羊姉妹』 本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。 ――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。 そして『その日』は突然やってきた。 ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。 助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。 何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった! ――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。 そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ! 意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。 士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。 こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。 が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。 彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。 ※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。 イラスト担当:さんさん

処理中です...