落愛

助けてドラえもん

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~エピソード4~

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学校が始まって一週間ぐらいたっていた。
みんな少しずつクラスに馴染んできていた。

和樹(おっ?)

女友達「じゃあ、また後でね。」

加奈子「うん。」

和樹「おはよう」

加奈子「おはよう。....和樹」

和樹「なに?」

加奈子「友達できたよ」

和樹「うん、さっき楽しそうに話してたね」

加奈子「うん」

和樹「よかったね」

加奈子「和樹のアドバイスのおかげ、ありがとう」

和樹「そんな事ないよ、確かに友達つくるきっかけになったかもしれないけど、行動にうつして友だちをつくったのは、あくまで加奈子自身だよ」

加奈子「それでも言いたいの。ありがとう」

和樹「そっか。じゃあ、どういたしまして」



昼休み...
美優紀「加奈子~、一緒にご飯食べよう」

加奈子「うん、待ってて。」

美優紀「どうしたの?」

加奈子「和樹も一緒にいい?」

美優紀「和樹?椎名くんのこと?」

加奈子「うん」

美優紀「うん。いいよ。友だちは多い方がいいからね」

和樹(さて、今日は久しぶりに一人で昼御飯だなぁ。どこで食べようかな)

加奈子「和樹」

和樹「あれ?加奈子どうしたの?友達と一緒に食べないの?」

加奈子「うん、食べるよ。だから和樹も一緒に食べよう」

和樹「良いの?」

美優紀「うん、いいよ」

和樹「ありがとう。えっと...」

美優紀「美優紀。加藤美優紀だよ。もう最初に自己紹介したのに」

和樹「あはは、ごめん」

美優紀「まぁ、良いけどさ」

加奈子「お腹すいた」

美優紀「あぁ、じゃあ食べよっか」

彼女は加藤美優紀。加奈子の初めての友達。とても優しい人だ。面倒見もいい。

美優紀「あっ、もう口のまわりにご飯粒ついてる」

加奈子「んっ」

加奈子「和樹」

和樹「なに?」

加奈子「トマトあげる」

和樹「ありがとう。ん?ちょっと待って」

加奈子「何?」

和樹「このトマト、たんに加奈子の嫌いなものを押し付けただけだよね?」

加奈子「そんな事ない」プイッ

和樹「あっ!今目をそらした」

美優紀「加奈子、ちゃんと食べないとダメだよ?」

加奈子「...わかった。自分で食べる」

和樹「なんか、はたからみたら姉妹みたいだね」

美優紀「馬鹿にしないでよ」

和樹「してないよ」

和樹「ただ、すごい仲良しだなぁって思っただけだよ。これからも仲良くしてやってね」

美優紀「当たり前じゃん。あたし、加奈子の親友だから。」

和樹「喉乾いたから自販機行くけど、なにかいる?お金出すなら買ってくるけど」

美優紀「私はないよ」

加奈子「私もない」

和樹「そう、じゃあまた後でね」

美優紀「ねぇ、加奈子」

加奈子「なに?」

美優紀「加奈子、椎名くんのこと好きでしょ?」




続く






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