来世は空気を希望します!~壁になって推しカプを見守りたい系オタクJK、目覚めたらヒロインでした解釈違いです!〜

小津 悠理

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来世は空気を希望します!

15.話がまとまりました

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 ああうん、こんな感じの人たちでしたねそういえば。どうせやり遂げなきゃ帰れないんだったら、彼らのそばで観月言葉として生きていたいかもしれない。彼らとならたぶん上手くやれる……仲良く優勝を目指せるかもしれない。
 っていうかよくよく考えたら本来のメインストーリーだと優勝できてるのでした! よっぽど道筋外れたりしなければたぶん何とかなるのでは!? こんなことにすら気づかないとか実はよほど混乱しているんだな私? それもそうか! こんな非現実的なこと起こると思ってなかったし! 
 ぎゃいぎゃい元気に騒ぐ3人を見ていたらやる気出てきた。よーしやったるわい! 我こそは最大最愛の推し観月言葉の中の人! ちゃんと演じきってやります! 絵巻様とも約束したしね! 

「分かりました。兄さん、私やります! 学園を優勝させてみせる!」
「……ああ、頼む! 俺も全力でサポートする。皆で力を合わせて返り咲くぞ!」
「うん!」

 私が力強く返事をしたのを見て、枝折くんが兄さんに向き直る。

「綴さん、俺ももちろん手伝います」
「ああ、枝折もありがとう。期待している。心強いよ」
「オレたち生徒会はもーっと頑張んなきゃね、つづりん? 妹ちゃんたちにかっこ悪いとこ見せられないもんね」
「全くだ。気合いを入れ直さなくてはいけないな」

 ここでずっと握りしめていた首席のブローチを付けることにした。作中の立ち絵では左胸のポケットに付けてたのでそれに倣おう。……んん? どういう仕組みになってるのこれ? 分からん。
 地味に格闘していたら見かねた兄さんが助け舟を出してくれた。

「大丈夫か? ふ、不器用なのは相変わらずだな。貸してごらん」
「ごめん。ありがとう兄さん」

 全然思いもしてなかったところがぱちんと外れて、ブローチを持って立ち上がった兄さんが私にも立ち上がるように促す。はーい。
 そして少し身をかがめた兄さんが胸ポケットに手を伸ばして、付けたかった位置に付けてくれた。それはいいんだけどお美しい顔がぐっと近付いてきてびっくりです。兄さんの綺麗な顔を上から見下ろす形になっております。まつ毛が白い肌に影を落として彫刻みたい。紫の光がきらめく青い瞳が真剣な色をしていて思わず背筋をまっすぐにしてしまった。

「よし、できた。うん……よく似合っている」
「ありがとう兄さん」

 至近距離で微笑む兄さんすごい破壊力。どきどきしてしまう。整いすぎなくらい整っている端正な顔立ちは黙っていたら恐ろしいくらいだけど、笑っていると印象が和らいでだいぶ取っ付きやすくなる。異母兄妹なだけあってやっぱりよく似てるのよね。
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