【完結】忍びと騎士と塔の都市

まっさ

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1 忍びとスライムと背の高い男

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 忍ぶとは、――己を殺すことである。

 例えば諜報、潜入して嫁を娶れるほど町に馴染む。例えば暗殺、天井裏のネズミと変わらぬ軽さで動く。影や闇に限らず、あるべきものがある世界で、その一部になる。
 そのために邪魔なのは、己だ。生い立ちも、実在する身体も、感情も。
 森に溶けるなら呼吸は最小限に絞りつつ常時、心拍は抑えられる限り遅く。動きは風にしなる枝と共に。樹上ならば騒ぐ葉のきらめきに合わせて得物を構える。
「なんだよ、ただの猪じゃないのか!?」
 慌てふためく男弓士の声が響いても、微動だにせず。
 男弓士の放った一矢は、猪には刺さらず落ちた。
 空ぶった突進からもたもたと反転した猪が、威嚇の鳴き声を上げる。その毛は逆立ち、表出した棘が体格を一回り大きく見せている。先程の矢は密集する棘の間で止まり、猪が首を振るったタイミングで落ちたものだ。
 《棘猪》、塔二階樹林地帯においては癖あり難易度の中型生物。通常の森林地域で見られる生態とさして違いのない生物だ。基本的には臆病だが、敵対者に対して突進行動を行う程度には凶暴。
「全然斬れないじゃない!」
 すれ違いざまに斬りつけた女剣士が叫ぶ。
 棘猪の特徴である棘はしなりがあり、側面からの半端な衝撃は受け流す。加えて一度刺さると抜けにくい構造になっており、正面に立てば突進攻撃の餌食、ギリギリ程度で避けると棘の的という、攻防一体の性質だ。
 だから。
 ――すっと軽く、イリューは枝から身を落とした。
 真下を通るタイミングを見計らい、棘猪の頚椎を狙って剣と共に落下する。十字のガード、鍔の両側に足をかけ、成人男性一人分の体重で棘の防御を破り、貫き通す。追い打ちに柄頭を蹴って、棘が届かぬうちにひらりと空中を翻って離脱。膝を使って降りた先、踏みしめた雑草の音以外、靴裏は音を立てなかった。
 血で濁る鳴き声でしばらくもがいた後、棘猪は動かなくなる。
「言っただろ、拾い物には福があるって」
 次の動作の発起のため、油断なく地面に置いていた手を引き、イリューはゆっくりと立ち上がった。
 死んだ棘猪の首に刺さっている剣は、一階砦地帯でイリューが骸骨兵から回収しておいた一品だ。刃がかけたそれを拾う行為を浅ましいと言わんばかりに同行者は見ていたが、こういう雑な戦闘ではおあつらえ向きというものである。実感を伴った教示ができただろうと、イリューは顔を向けた。
 各々、同行者達は泥だらけやら棘だらけやらで、倒れたり座り込んだりしている。
 その目には、非難の色があった。


 かくしてイリューは冒険者生涯何度目か、塔内で一人置いて行かれた。
『危険な仲間を放って』
 まずもって前提が異なる。依頼のための助っ人を、仲間と評するか同行者と表すかは、個人の持つ距離感と警戒心による。
 それから職業《忍び》の特性、接近戦を主としながら前衛に出ず敵の生態や隙をつく戦い方は、勧誘前に何度も説明した。塔にも認定されたイリューの固有職業は、劣勢を単身で解決しうる能力を秘めてはいるが、共闘では非力で持続力不足なお荷物でしかない。
 危険な仲間と危険な状況に陥れば、待っているのはシンプルに死である。
『偉そうに』
 偉いの定義によるが、イリューは今回、年長者の知恵を求めて勧誘された。
『初めっから陰気臭い雰囲気で気に入らなかった』
 イリューの容姿は東の島国出身のものだ。西側諸国に不人気な黒い短髪黒目の男。国元では標準だったがこちらでは小柄扱いされる身長。三十を過ぎても威厳のない顔。鍛えても大して筋肉のつかない身体。生まれ持ったものと忍びの性が重なれば、どちらかといえば陽気より陰気を放つのは必然だ。
 猪の肉を回収し終え、イリューは笹に似た、腕ほどに大きな葉にそれらをくるむ。それから腰にぶら下げた袋に、肉を抱える手の甲を当てた。時折塔の中で拾える袋――通称《謎袋》は、驚異の収納力を誇る手のひらほどの袋だ。持っていた肉が消えた後も、謎袋の膨らみ方には一切変化がない。
「……帰るか」
 一仕事の終了を転機にする独り言を呟き、イリューは腰を上げた。依頼の助っ人でしかなかったイリュー個人に、今先に進む目的はない。
 左手の甲にある三枚の印に右手で触れかけ、イリューはふと動きを止めた。


 石造りの壁と天井、床。塔一階の砦地帯は人工的造りの迷路だ。見分けの付きづらい通路が右に左に曲がり、時に行き止まり、時に一周回って戻ってくる。薄暗く、光源は等間隔に設置されたランタンのみという点も、人を惑わす要素だ。
 そして、そのランタンが謎の仕組みで火もなく永遠に灯り続けるというのだから、別の意味で人も市場も惑わす。
「いやっいやぁあ!」
「落ち着いてっ」
 少女二人に少年一人、それから背の高い男一人――追加でスライムが一匹。本来あるはずのランタンが歯抜けで、四人がいる通路は暗い。無形無色の化け物は、暗闇では厄介この上ない相手だ。避け損ねたスカートの端と長い金髪の先を、スライムは飲み込んでいる。ぐちゅぐちゅと引き込む力に動転する少女を、背の高い男が背後から抱きとめながら宥めている。
「エーミルっ、私が支えているから切るんだ」
「しかし女性の髪をっ」
「リヴ嬢でもいい!」
「あ、わ、わたし……っ」
 動揺は伝播する。取り乱す金髪の少女と指示する男を、残りの二人はおろおろと交互に見るばかりだ。
 ――だからイリューは短剣を振り下ろした。
 はらりと、二つくくりの片方、スライムに食われていた束が切れ、髪が垂れる。ついでに無駄に高価そうな厚手のスカートも切り裂いた。抵抗を失った切れ端は、スライムに飲み込まれていく。
 獲物が離れたことを感知したスライムが収縮する。
「な、何っ、誰!?」
「来るぞ」
「シグリッド嬢!」
 凝固を強めたスライムの身体が弾け、飛び上がる。予見した素早さで背の高い男は金髪の少女を抱え込んで、スライムの脅威をその身に受けようとした。
 あわやという瞬間、スライムは横からの拳に壁まで吹き飛んだ。
「ひゃぁあ!?」
「スライムを⋯⋯殴った?」
 茶髪の少女を掠めて、スライムはべちゃりと壁に伸び広がっている。
「スライムの高い粘性は急な衝撃に対して固くなる。コツは芯を捉えて素早く、そして最後は引くことだな。遅いと接した瞬間、下手したら食われる」
 説明を重ねながらイリューは、腰に吊るした袋に手の甲を掠めさせて振るう。またぞろ跳躍のための収縮を始めていたスライムが、飛んできた何かを確かめるために飲み込んでいく。それから、急にぷるぷると体を揺らすばかりで動きを止めた。
 無造作にイリューは距離を詰める。
「あぶ、危ないです!」
 茶髪の少女が案ずるのに頓着せず、イリューは今度は大きな布を謎袋から取り出して、スライムの横でしゃがんだ。
「痺れ草だ。何でかスライムはこいつで酔っ払う。その間に」
 スライムに布を被せ、できるだけ本体に触れないように包み込む。
「蝋を塗り込んだ金属糸の布でくるんだら、捕獲完了だ」
 頭を厳重に括って持つと、布はしずく型で重たげに垂れた。
 唖然と成り行きを見守るしかない四人をよそに、イリューは一仕事を終えて背を向ける。
「ランタンの勝手採取が横行してるから、まだ生まれてなさそうなら見つけたとこのを持ち歩いた方がいい」
 最後に助言を一つ投げ、イリューは謎袋に仕舞っていたランタンを左手に呼び戻す。後は心残りもなく、足を踏み出した。
 塔では珍しくもない一瞬の邂逅。別れにも、感慨はなく。
「待ってください!」
 けれど状況は、その無関心を許さなかった。
 腕を掴んだ背の高い男を、横目に振り返って見上げ、イリューはそう悟った。


 イリューは情報を整理する。
 西北辺りの国の貴族子女が四人、『塔試し』のためにやってきた。
 長い長い説明を、必要分だけに圧縮する。長々と告げられたフルネームは、すでにイリューの脳みそにない。
「つまり成人の通過儀礼の類いか?」
「誤解と語弊があるように思いますが、馴染みのない方にはそう見えるのかもしれません。もう少し権威付けの側面が強いものです」
 骸骨兵の胴を折り斬った後、振り返って長身の男――アレクセイは物腰スマートにイリューの雑な反応を受け止めた。足元には一人で相手した三体分の骨が転がっている。
 照明役に徹していたイリューは進行を再開し、先程までと同様索敵に務めた。一歩の大きいアレクセイはすぐに横に並び、不機嫌顔や不安顔の少年少女が後に続く。
「それが暗過ぎて早速行き詰ってたと」
「……一階は整った砦のようなところだと聞いていたので」
「聞いたってのは、その塔試しの先輩にでもか? 入口付近で情報屋が売り込みに来たろ、何で買わなかった?」
「あんな無礼者達から買うものなんてないわ!」
 割り込んできた声にイリューは後ろを振り返ることもないまま、前方の闇に目を細める。
「おのぼりルーキー扱いが不満か。事実を事実と認識しないのは死にたがりか? あいつらは強引で鬱陶しいが、そうじゃないと新人は本気で死ぬからだ。態度が軽いのはあいつらよりお前らが塔の認定では下だから仕方ない」
「ワタクシが平民より下ですって!」
「止めなさい、シグリッド嬢」
 後ろから迫る気配を、アレクセイが遮った動きに、イリューは謎袋に触れさせていた手の甲を離した。
「入口までは付き合うが、出たら情報屋からちゃんと情報を買え。『塔試し』の目的が踊り場での認定なら、それで何とかなるだろう」
「あの、助けていただいたお礼を」
「俺は一階の狩りが滞ってるって聞いて、スライムを採りに来ただけだ。人助けはついでだ。そのついでも荷物持ちの分で相殺でいい」
 指し示すのは金髪少女以外が手にぶら下げている、生け捕りにしたスライムの包みだ。逃げ出そうと時々藻掻くのか、明るい茶髪少女と濃い茶髪少年は泣きそうな顔になっている。生物の体を溶かす化け物を抱えているとすれば、その表情は致し方ない。生態は謎袋に入らないため、実際に持ち歩かざるをえないのだ。
「いえ、我々だけでは帰りも心もとなかったでしょう。ぜひ、お礼をさせていただきたい」
「飯でも行く気か? さっさと帰りたそうな嬢ちゃんらを連れて?」
 実際様子を伺うアレクセイの目に写るのは、疲労困憊の少年少女だ。
「……分かりました」
 理解の言葉に、イリューは面倒な問答も終わりだと意識を索敵に集中しようとする。
「私だけなら、お付き合いいただけますか?」
 イリューはその言葉に横を見る。
 めげない目をした男が、そこにいた。


 ※  ※  ※


 塔を昇る者はみな、手の甲に印がある。それは認定の証だ。
 大体利き手とは逆に出るとされるその印が、イリューは左手にある。羽とも花弁ともつかない紋様が三枚、放射状に並んでいる。
 そんな左手が、なぜか今は男に恭しく取られている。
「お願いします、イリュー殿」
 アレクセイ、名前一つに圧縮していた情報を再展開する。
 カウンター席で隣に座る男の容貌は西方諸国特有のものだ。灰色味の強い金髪は短く整えられ、彫りの深い眼窩からは冷えた印象を抱かせる淡い青の瞳が、裏腹に垂れ目がちに熱意を持ってイリューを見ている。身長は初対面で認識できるほどに高く、座っていても体格差は歴然としている。
 色々な情報を再確認した結果、隣の男がかなりの男前に属すると、イリューは新たな記号を貼り付けた。
 右手に持っていた骨付き肉に、視線はそのままかぶりつく。
「またルーキー誑し込んでんのか」
「……この状況は俺にも想定外だ」
 間を割くように、焼いた薄切りの猪肉とふかした芋の皿が追加された。ぐいっと差し出されたそれをアレクセイが避けた隙に、イリューは左手を引き戻した。その手に木杯を取る。
「よぉ新人、この酒場のルールはまず店主に一杯奢ることだ。ロートル口説く前に、長老に挨拶しな」
「それは失礼しました。ではお付き合いいただけますか、マスター殿」
「おうよ、我らが街へようこそ、若造。ほんでもってお前は通算何回目だかの置いてけぼりおめでとさん」
 前もって用意して来た杯をアレクセイと打ち合わせ、それからイリューのものに一方的にぶつけてから店主は酒を煽った。一気に飲み干し、くはーとオッサン臭く息を吐く店主に、イリューは横目を向ける。
「何で知ってる」
「助っ人で入ったはずのメンバーと違う奴連れてりゃ、予測もできるってもんだろ」
 訳知り顔の店主相手に、イリューに返す言葉はない。
 それを肯定ととって、店主は次に見慣れぬ男に視線を向ける。
「んで、マジでまた勧誘か?」
「はい、お願いしているところです。この出会いの奇跡は、きっと糸紡ぎの女神のお導きでしょう」
 熱意を無視してイリューはふかし芋に手を伸ばす。熱くて手を跳ねさせた。
 その、コップを握ったままの左手の甲を、店主が指で突いた。
「まぁ事情は知らんが、この砂漠の十万都市でこいつの《三枚》に早々巡り合ったんじゃ、奇跡も信じたくならぁな」
「やはり、希少なんですか?」
「おう、そこからか」
 手近の椅子を引き寄せて、背もたれを前に腰を下ろす。体感的に価値を感じ取ってはいるが、知識が曖昧そうな新人に、お節介な店主は張り切って長居の姿勢をとった。
「まず根っこだ、ルーキー。認定について、お前さん自身が説明できるか?」
「この謎多き塔で行われる、技能の力量、性質特化の判定が《認定》と呼ばれるものだと聞き及んでいます」
「おぉ頭良い表現すんな。そうそう、一階から二階の踊り場、つまり塔を昇り始めたその時、最初の認定がされる。一枚目は誰だって《塔を昇る者》。これこそが認定されるための資格たる称号⋯⋯だとは学者さん方の見解だ」
 そう言って焼き猪を一切れ摘む店主の左手の甲には、一枚の印が刻まれている。
「そんで、二階から三階の踊り場で二枚、三階から四階の踊り場で三枚の印が認定される」
「では、イリューさんは四階まで登られたと?」
 三枚の数を単純に数えるならそうなる。
 だが店主はその言葉を待っていたと言わんばかりの含み顔で、首を横に振る。
「《塔を昇る者》の称号ってのはな、時々落ちる……、なくなることがある。合わせて一枚消える。だからこいつは」
「イリューさんは⋯⋯五階まで昇ったことが、あると」
「俺が知る限り、五階から六階への踊り場に行ったことがあるやつぁ伝説かほら吹きかなんで、実質最高階到達者だな」
 驚愕の眼差しが、そのままスライドしてイリューに向けられた。ばっと伸びた両手をすんでのところで木杯を持ち上げて避け、イリューはぬるい酒で喉に詰まりそうになっていた芋を流し込んだ。
「イリュー殿、やはりぜひ、我々の案内役をお引き受けいただきたい」
「既視感だらけだな、おい」
 左手を取り損ねた両手を組み、アレクセイは先刻と同じ願いを口にした。
 にやにやと焚きつけたくせに傍観者ぶる店主に、イリューはコップ越しに視線を投げる。音を立てずにコップをテーブルに戻すと、その口からは酒精の余韻ではなく、ため息が洩れた。
「そこまで説明するなら俺の職業も教えろ」
「他人の認定をべらべら喋るのはマナー違反だろぉ」
 他人の踏破記録ならいいのかという問題は脇に置かれている。
 仕方なく、イリューはアレクセイに向き直った。敬意を滲ませる視線を、感情なく見返す。
「俺の職業は《忍び》だ、――目的達成のためなら仲間でも自分でも殺すぞ」
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