この旅の夜空は楽園に繋がっている

まっさ

文字の大きさ
4 / 18

三 雑草が生い茂る森

しおりを挟む
 傷だらけの巨大な猪が森の木々を薙ぎ倒して走る。黒剣を片手に追いすがり、ハクロはその頭部に一撃を叩き込んだ。
「ぃてぇッ」
 皮膚が切れた感触だけがあり、頭蓋骨の硬さに斬撃は止まった。衝撃に両手が痺れる。進行の勢いで加重の暇なく置いていかれて、ハクロは受け身をとって地面を転がった。
 大猪の進路上、アンカルが槍を構えている。一直線に槍を放った。眉間を穿った一撃は、頭蓋の曲線に流されて突き刺さりはせずに逸れていく。
 その結果に、今度はアンカルは身一つで身構えた。大地を踏みしめる足の幅を広げ、両腕を大きく伸ばす。大猪の突進を避けず、真正面から受け止めた。跳ね飛ばそうと首を上げる頭と牙は避け、首の付け根辺りに両腕を回す。全身の筋肉が盛り上がる。攻防は始め大猪が優勢だった。だが徐々に力関係は均衡する。やがて大猪の突撃は完全に停止した。地を蹴る足は虚しく空ぶる。
 追いついたハクロが大きく声を上げる。
「仕留めろよ!」
「問題ない」
 停止の位置を予測した横合いから、ヴィダーが二丁の遺物を掲げた。眼球の斜め前から体の中心に向けてそれぞれ一発を発射する。攻撃の軌道は重なり、脳の奥で弾速が調整された二発がぶつかり爆ぜた。
 内側からの大きな衝撃に、猪の体が一度大きく震える。
「脳みその内側は鍛えようがないからな」
 巨体が倒れ伏す衝撃に、森から鳥が飛び立った。


「……よく食うな」
 黒焦げ間近まで火を通した大猪の肉をかじるハクロに、携帯食だけの食事を終えたヴィダーがげっそりと声をかける。
「食えるもんは食う。し、食わないとうまいかどうかも分かんねぇだろ」
「雑食、野生、筋肉質。うまくなる要素がない」
 ちらりと、横目でアンカルの竜姿を見る。毛皮も剥がずにがっつく姿はなかなか凄惨だ。時折血飛沫が飛び、辺り一帯には血生臭い匂いが漂っている。横には、牙が二本転がっていた。
「味覚の弱い竜形態で片付けようとしてる辺りでたかが知れる。……変異体か?」
 知恵持つ竜は問いかけに食事を中断し、人間じみた仕草で頭を横に振った。
「なら遺跡絡み、か。妙に温暖湿潤な環境に、この植生で、生態学的に非現実な異常生育。一回点検に、いや、初代様なら、把握……してるか……」
 言葉は徐々に淀み、口元は手で覆われる。深々とヴィダーの眉間に寄った皺に、ハクロは少し驚いた心持ちで口を開いた。
「アンタって案外繊細だよな」
「お育ちがよろしくてな……」
 気分の悪さに敷物の上に横たわろうとするが、先程食べた昼飯が上がって来る予感に姿勢を留める。何かないかと視線を彷徨わせ、二個目の大猪の肉に取りかかるハクロをヴィダーは手招いた。怪訝に近寄ってきた腕を引き、その場に座らせる。
「おい……っ」
 ハクロの胡座の上に上半身を投げ出し、どうにか胃が下の状態で体を休めようとする。
 迷った末にヴィダーの奇行を受け止めながら、ハクロは大猪の肉をかじる。野性味が強く、臭いがきつい。食感は硬く、噛めども噛めども口の中で小さくならない。ただ硬さなら干し肉も硬い上に、唾液を持っていかれるのでハクロの好みではない。生の肉が食べられる状況なら、ハクロはそちらを優先する。
 けれどどうやら胡座の上の男はそうではないと、この旅で気づいた。
「血の匂い、苦手なんだな」
 船旅の間、活力がつくのだという魚の生き血にも一切手を出していなかった。弾岩魚の解体現場からも逃げていた始末だ。
「……承知の上であれをやるんだからな」
 アンカルの所行への恨めしさをヴィダーは口にする。
「戦闘ならまだしも、緊張が緩んでる時は堪える……」
「でもアンタ、長命種なんだろ?」
「......だから?」
「いや、だって、血ぃ飲むんだろ?」
 長命種も竜種も、その存在は人間にとって伝承、おとぎ話、都市伝説の類いだ。街で耳にしたのは、夜に出歩くと長命種に攫われるとか、悪い子は竜種の生贄にされるとかいう子供への脅し文句が多い。長命種は人の生き血をすする化け物なのに、なぜか美形であるとの通説だ。不思議そうにこちらを見上げる男の顔の良さに、ハクロはそれらを眉唾と切り捨てられない。
 ハクロもまた、ヴィダーが血を必要とする場面に出くわしたのだから。
 その前提を持って話すハクロに、ヴィダーは弱々しく体を起こしながら顔を向ける。
「待て、俺説明してないのか?」
「え、何?」
「あれは契約時の例外で――」
 何事か口にしかけたヴィダーの言葉が止まった。
 人の肌が粟立つ瞬間を、ハクロは目の前で見ることになった。色の薄い産毛が逆立ち、鳥肌が全身に広がる。不快を濃く顔に広げ、弱々しかった挙動を消し去り、ヴィダーは即座に立ち上がった。片手で引き上げられたハクロも、戸惑いながら立つ。アンカルもいつの間にか人間形態に戻り、槍を構えている。
 その警戒の眼差しが向く先で、雑草を踏みしめる音がする。
 強い陽光で落ちる濃い影の中に、その男は姿を現した。
「――俺のアルニ」
 場の空気は一気に緊迫した。

「おいっ何で俺達だけ逃げてんだよ!」
「成功条件が目の前でがん首揃えてどうすんだッ」
「はぁ!?」
「俺の拉致が本命、お前の排除が追加目標だぞ!」
「なっ、いやだからっ、ちょっとは説明してくれ!」
「説明って」
 痺れを切らして、走る速度は緩めないまま、ヴィダーに手を伸ばす。携えた黒剣を片手で振り、加速と共にぶつかる形でその体を抱え込んだ。次いで上空へ加重し、太めの枝に両足をつく。深いしなりに合わせて前方へ黒剣を重くした。二人の体は飛ぶように樹上を行く。
「……お前、すごいな」
「アンタ、デカいんだから自分でしがみついててくれ!」
 称賛に気は悪くないものの、体格差でヴィダーの体はハクロの腕に収まることはない。尻から抱えられた不安定さに、ヴィダーが体を捻ってハクロの肩に身を乗り出しながら、首に腕を回す。重いことには代わりはないが、密着性が増しただけでいくらか駆けやすくなる。
 雑念を捨てて、全力で枝の上を走る。
 とはいえ、片手での黒剣の連続使用は、負荷が大き過ぎた。
 ただ走るよりかはいくらか距離が開いたところで降り、ヴィダーを離すと、ハクロは疲労と酸欠で跪いて地面に手をついた。
「説明……してくれ……」
 充分な時間は稼げただろうと、ハクロはもう一度ヴィダーに求める。
「覚えてないのか? あの夜の――元凶のクソ兄貴だ」
 忌々しげな声音ははっきりと対象に向かっていて、反射的に顔を上げる。
 双銃の向く先、影が滲むように黒衣の男は木陰を出た。場違いに柔らかな笑みが、日に照らされる。
「アルニ、鬼ごっこは満足したかな?」
 暗く濃い黒の外套。反対に明るい銀髪。呼び起こされる記憶に、ようやっとハクロにも緊張が走る。陰惨な集落、人目を惹く旅人、血生臭い馬小屋。上質な服装の――ハクロを虫でも払う気軽さで殺そうとした男。
 その瞳はヴィダーと同じ夜空の色をしているのに、ハクロには忌避感の方が強い。
「お前と遊びたい年頃はとっくに終わってる」
「幼さを否定するなら、そろそろ反抗期も終えないかい? こんなところで会えるなんて、素晴らしい演算結果だ。一緒に帰ろう、アルニ」
「そのまま回れ右してお一人様で帰ってろ。俺の旅は終わってないから転移は使わない」
 対峙する二人に、色合い以外兄弟らしき特徴はない。作り物めいた端整さに加わるのはかたや甘さ、かたや隙のなさだ。男の雰囲気はどこか人間味を欠いている。
 ハクロは黒剣を支えに腰を上げた。まだ息は整っていない。
「あぁ……芋虫が羽虫に成ったか。鬱陶しさに拍車をかけて」
 見知った青も、良く知るそれより暗く冷たい。ハクロは黒剣を正面に構えた。
 長命種は整った顔を嘲笑に歪める。
「人間の遺物信仰も、建材まで至っては滑稽だな」
 聞き捨てならない単語に緊張状態でありながらヴィダーを横目に見る。
 ヴィダーが何か気まずげにしてる。
「建材?」
「それはまたそのうち追々機会があれば……」
 絶対に後で問い詰めると、ハクロは胸に誓った。
 何か低く振動する音と共に、長命種の手から光が溢れた。輝くそれはそのまま光る剣の形になる。
「剣型は稀少とはいえ、嘯きたいにしても道化が過ぎる」
 さっきからまったく心当たりのないことで馬鹿にされている。ハクロは腹が立った。
 上段に黒剣を叩き落とす。肩が持っていかれる限界域まで加重を行うと、長命種の剣が明滅し、その膝が折れる。
 鍔迫り合いには向かないと判断してか、長命種が身を屈めて力を逃がす動作の後、一歩引いた。
「……強いだろ、俺の考えた最強の剣」
「アンタの自作だったのかよ……」
「遺物なのはマジなんだからな」
 謎が一つ解けて、一つ深まる。
「子供だからと助長させるのは良くない。俺とアルニの仲を引き裂いた罪は重いよ」
 小声で囁き合う二人に焦れたのか、長命種が大きめに声を張る。
「いい加減耳かっぽじって聞け。俺はお前と契約する気はない」
「まだ俺の愛を試すのかい? あの時だってあんなに蕩けさせてあげたのに、悪い子だ」
「無理矢理契約させようとするなんざ頭イカれてんだよ、クソ兄貴!」
「しばらく相手してあげれなかったから拗ねてるね。でもあまり汚い言葉を使うのは感心しない。昔みたいに可愛く兄様と呼んでおくれ」
 根本的に噛み合っていない。ヴィダーの拒絶を、長命種は完全に無視している。
 だからハクロは斬り掛かった。
 今度は中段で胴を薙ごうとする。動きを察知した長命種は避けながら光剣を黒剣に当ててくる。
 ――その光剣の衝突方向に、黒剣の加重がかかった。
 咄嗟に身を翻して遠心力で黒剣を引き戻す。ヴィダーの放った銃弾に男が留まっているうちに、距離を取って構え直した。
 今のは弾かれたのではない。光剣がぶつかった時に、黒剣の加重制御が奪われた。
「介入制限がないのは俺のためだね。この子供に罰を与えやすいように玩具まで与えて誂えてくれるなんて、アルニの愛を感じる」
「……違う、完全に手落ちだ」
 苦々しいヴィダーの声に状況のまずさを知る。黒剣が相手からも操作されるのではあまりに分が悪い。
「俺の仕置きはアルニほど甘くない」
 細めた目の奥は、口元の笑みとは対照的に冷えていた。

 黒剣への介入は、光剣との衝突時にのみ起こる。数合打ちあって理解しても、その事実は黒剣の剣筋を鈍らせるばかりだった。
 光剣を避けるようと機敏さに欠ける黒剣の腹を、男は蹴りつける。バランスを崩したハクロに伸びた光剣の切っ先は、間に入ったヴィダーの肩を貫いた。
「ッ――」
 体が押され、ハクロは藪に突っ込む。その体があった空間を、遅れて光剣が通り過ぎた。
「アルニ」
 右肩が痛み、左の銃だけを構える。拒絶を示す銃口を一瞥さえせず、男は無防備ともいえる素振りでヴィダーに近づく。
「加護が弱いね。やっぱりあの子供は嫌なのか」
 引き金を引こうとした瞬間に、銃ごと手が掴み上げられて弾道が外れる。光剣が右の太ももを刺し、痛みと衝撃に腰が落ちた。
 ヴィダーは目の前に迫る男の顔を忌々しく睨む。
「いいよ、俺がいっぱい満たしてあげよう」

 小枝が絡み、無理矢理抜け出そうとすると、皮膚に煩わしく痛みが走る。藪の中でもがいて、ようやくハクロは戦線に復帰した。
 視界に入った光景に、強く地面を蹴る。
「やっぱり邪魔な子供だ」
 介入への怖れなど完全に無視した最初と同じ大上段からの一撃を、男は光剣で受ける。
「子供子供うっせぇなッ、俺にはハクロって名前がある!」
 ハクロは手の中の黒剣が浮き上がる力を感じると同時に手を離し、身一つで地面に着地した。まだ反応できていないがら空きの男の胴体に全力の蹴りを叩き込む。確かな手応えで飛んでいった男に、ハクロは鼻息を荒くして、ヴィダーを見下ろす。
「アンタこの状況で何、く、口吸われてんだよ!?」
「……俺の全力の抵抗を見てなかったのか」
「顔逸らして地面の方に逃げて押し倒されりゃ逃げ道なくなって相手の思うつぼだろが!」
「今後の、参考にする」
 重さの操作を失って落ちてきた黒剣を、ハクロは両手に受け止める。改めて構えを作ると、感情的だった精神が少しだけ落ち着いた。
 落ち着いた結果、疑念が生まれる。
「俺がよく知らないだけで兄弟って、ああいうの、するもんなのか……?」
「お前は自分の常識に自信を持って良い。……血の繋がりがなくてもしっかり異常だ」
 ヴィダーが項垂れているのでそれが答えらしい。ハクロは自信を持つことにした。
 男が体を起こし、冷めた視線をハクロに注ぐ。消えていた光剣が再び生み出された。
 ハクロが腰を落とした次の瞬間、――飛来と言っていい速度で槍が男に衝突した。光剣で防ぎながらも勢いは殺せず、男はまた跳ね飛ばされる。
 木立の影から、アンカルが姿を現した。
「遅い!」
「これでも急いだ」
 声を荒げた後、ヴィダーは俯いて片手で顔を覆い、声を絞り出す。
「すまん、悪い、今のは八つ当たりだ」
「……俺もまかれて悪かった」
 世にも珍しい状況にハクロは目を見張る。皮肉を交える余裕もないことを悟り、砂埃にまみれて起き上がる男を注視する。落ちた槍を拾い、アンカルも鋭く男を睨む。ヴィダーもまた立ち上がり、左右の銃を男に向けた。
 男はゆっくりとアンカルを眺め、ハクロを素通りし、ヴィダーに顔を向けた。
 晴れやかに笑顔を浮かべる。
「あまり長居すると初代様に怒られてしまうから、今日はそろそろ帰るよ。アルニの傷を癒やせたから、俺の愛は伝えられただろう?」
 ヴィダーは立ち上がる太ももにも、銃を構える肩にも、痛みがない事実に顔を顰める。
「その傷をお前がつけたってことはどう精算してく気だ……」
「痛みだって気持ちいいだろ、俺のアルニは」
「俺のことを知った口で語るな!」
 言葉と共に発射された弾丸は、男の顔の横を通り過ぎた。風圧に銀髪が揺れて、流れる筋が日の光できらめく。毛先がちぎれた束に、男が指を添えた。
「また来るよ」
 笑みは最後まで柔らかかった。
 去る背中を、最後まで警戒は解かずに、三人は見送った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完結|好きから一番遠いはずだった

七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。 しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。 なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。 …はずだった。

給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!

永川さき
BL
 魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。  ただ、その食事風景は特殊なもので……。  元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師  まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。  他サイトにも掲載しています。

【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。

きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。 自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。 食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら

音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。 しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい…… ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが…… だって第三王子には前世の記憶があったから! といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。 濡れ場回にはタイトルに※をいれています おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。 この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

処理中です...