小悪魔男子に恋してる!

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<2・勇敢な少女>

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 OL風の髪の長い女性は俯いていて、表情はあまりよく見えない。ただ、膝の上に置いた拳が小さく震えているように見える。隣の男はそ知らぬ顔をしながら、自らの左手を彼女の尻の下に滑り込ませて上下に動かしているようだった。

――きもいきもいきもい!マジできもい!

 今までニュースでしか見たことがないような、リアルの“痴漢”という存在が目の前にいる。そういう行為に及ぶような男は、なんとなく“キモデブハゲ”と三拍子そろったおっさんのイメージだった。いかにも気持ち悪そうな外見の男が、そういう嫌らしい行為に走るのだと。
 しかし実際は違っていた。女性の隣に座って何気なく手を動かしているそいつは、中年男性には間違いなかったがさほど不細工な容姿ではなかったからである。イケメンであるという意味ではなく、本当に“地味で平凡、印象に残らなそう”なサラリーマンっぽく見えるのだ。グレーのスーツもめちゃくちゃ高級そうというわけでもなく、かといって安っぽいようにも見えない。興奮して顔を赤らめて、明らかに不審者っぽい様子かといえばそういうわけでもなし。ただ、やや不自然に明後日の方向を見て、隣の女性の尻を触り続けているというだけである。
 何で彼女はそのまま声をあげないのか、そうでなくても立ち上がって逃げればいいのに――そう思ったが、されるがままになっているあたり恐怖で完全に固まってしまっているのかもしれない。大人にも当然、大人しい性格の人間というのはいるものだ。下手に逃げようとしたらもっと恥ずかしいことをされるかもしれない、もっと怖いことになるかもしれない。そもそも、痴漢をされていますなんて恥ずかしくて言えない、ということなのではないか。
 実際に見たことはないが、ネットの噂でなら読んだことがある。この人痴漢です、と言っても誰も助けてくれなかったケースがあると。凄い美人でもなければ、痴漢をされていたなんて信じて貰えないのではないかと口をつぐんでしまうケースがあると。下手をしたら“自意識過剰”と言われて、被害女性がより辛い思いをすることもあるのだとか。

――ど、ど、どうしよう。あのままじゃあの人、可哀相だ。助けなきゃ。でも、でも……!

 今のところ、他の乗客は気づいている様子がない。なら自分がなんとかするしかないのではないか。小学生の自分だけど、小学生のわりには上背もあるし力もある。何より、声を上げるだけなら幼稚園児になってできることのはずだ。本人が言えなくても、自分が助けに向かうことは十分可能なはずではないか。
 ただ。言いかけた言葉は、喉の奥でつかえて止まってしまった。痴漢冤罪、その漢字四文字が頭の中をよぎっていったがゆえに。

――そ、そうだ。もし、もし勘違いだったら?

 女性は本当に痴漢されているのだろうか。体調が悪くて俯いているだけということはないのか?
 隣の男性は本当に加害者なのか?たまたま腕が二人の間に入ってしまって抜けなくなってしまっただけ、ということはないのだろうか。すりすりと動かしているように見えるのだって電車の揺れのせいで錯覚にすぎないのかもしれないし、その手の先が彼女の臀部に繋がっているという保証はどこにもない。触っているところが、あかるの眼から直接見えるわけではないのだから。
 勘違いだったらどうしよう。
 勘違いでなくても、被害女性に恥をかかせてしまうようなことになったら。

――な、何やってんの私。変わろうって、自分で思ったところじゃん。自分で自分を変えていかなきゃ、王子様に迎えに来て貰えるような……魅力的な女の子にはなれっこないって。そう思ったばっかりなのに、なのに……!

 足は動かない。喉も引き絞られたように音を出してくれない。痴漢されているのは自分ではないはずなのに、恐怖と緊張で全身がじっとりと汗ばんでいく。夏とはいえ、車内は寒いと感じるほどガンガンに冷房が効いているというのに。

――どうしよう、どうしようどうしようどうしよう!こ、この駅間長いんじゃなかった!?ていうか次の駅について、人がもしいっぱい乗って来るとか、そういうことがあったらあの人立ち上がるタイミングを逃すかもだし……!

 頭の中がぐるぐるとシェイクされたようになって、まったく行動に結びついてくれない。自分が何をやってるんだ。思うだけで、実際に動かなければ何の意味もない。結局自分だけが可愛い、勝手な人間の一人というだけではないのか――己に対してそんな失望をしかけた、その時だった。



 ぴろりん。



 どこかで、可愛らしい音が聞こえた。聞き覚えがある音だが、なんだったっけ。あかるがそう思った次の瞬間、男女の真正面の座席に座っていた青いキャップの人物がすっくりと立ち上がった。やや明るい色の長い髪がさらりと風に揺れる。顔は見えないが、多分女性だろう。彼女がポケットにしまった携帯電話を見て、そこでようやくあかるは今の音が“動画撮影”のオンオフをした音だと気づいた。

「ねえ」

 恐らくは、中学生くらいの女の子だ。あかるの角度からでは顔は見えないが、すらりと伸びた青いジーンズの足がとても綺麗だった。彼女はあっけにとられている男の左手を掴むと、強引に引っ張り出して告げる。

「あんた、痴漢してるよね。……言い逃れしても無駄だよ、全部動画に撮ったから」
「!?」
「いい度胸だよね。痴漢で立ってやる奴が多いのかと思ったけど、座って隣の人の体触る馬鹿がいるとは思ってもみなかった」

 やや特徴的だが、しっかりした高い声。彼女の声は騒音が響く車内であってもよく響いた。男は完全に不意打ちだったのか、口を金魚のようにパクパクさせている。
 言い訳する気だ、とすぐに察した。そのまま彼女を振り払って逃げる気かもしれない――そう思った瞬間、やっとあかるの体も動いた。

「わ、私も見ました!この人、痴漢です!」
「なっ!お、俺は、なんもしてねえ!ただっ……」
「見てました、ずっと!最低、マジ気持ち悪い!!」

 ああ、何でこう頭の悪い言葉しか出てこないんだろうか。乗客たちの視線が一気に腕を掴まれている男に集中する。
 中年男の顔が羞恥心と怒りに紅潮した。次の瞬間。

「離せ、このクソアマっ!」

 どかっ、と音がして少女が尻もちをついていた。男が思いきり彼女を突き飛ばしたからだ。なんて乱暴な、と思った次の瞬間彼はよたつきながらも走り出す。走行中の車両の、一体どこに逃げるつもりなのだろう。乗客たちがざわつく中、隣の車両へ繋がる連結部分に走ろうとする男。逃がしてなるものか。あかるは思いきり走っていた。生憎、運動神経には自信がある。何よりあっちは走りにくそうなスーツに革靴で、こっちは運動靴だ。この短距離のダッシュで、負けるつもりは微塵もなかった。
 連結部のドアを開けようとしてもたついていた男の背後に一気に追いつき、あかるはその腰を掴んでいた。

「逃げんな、この、大馬鹿野郎っ!」
「いっ!?」

 背面から腰に両手を回し、そのまま一気に後方に投げ飛ば技。乗客の誰かが呟いた――バックドロップかよ、と。男が比較的小柄で体重が軽かったこと、あかるが小学生としては長身だったのが幸いした。
 思いきり後ろに投げ飛ばされた男は、電車の床の上で受け身も取れずにひっくり返り、そのまま伸びてしまった。よっし、と思わずガッツポーズをしたところで周りの視線に気づく。しまった、やりすぎてしまった。いくらこっちが子供であっちが成人男性とはいえ、素人相手にプロレス技なんぞそうそうかけるべきではないと知っていたのだが――。

「ブラボー!」

 後ろから声がした。見れば、最初に女性を助けようとした少女が立ち上がり、パチパチと手を叩いている。次第にその拍手は、他の乗客たちの間にも広がった。

「ど、どうも……」

 まさか、こんな結果になろうとは。顔が一気に熱くなる。あかるはわたわたしながら、ぺこぺこと頭を下げたのだった。



 ***



 結論を言えば。
 次の駅に到着したところで女性が被害を訴え、目覚めたあの男もあっさり痴漢を認めた。まあ、少女が撮影した動画に一部始終がばっちり映っていたのだから言い訳のしようもなかったのだろう(彼女は真正面に座っていたので、あかるの位置よりもより鮮明に状況が見えていたのだ)。男に大した怪我がなかったこともあって、あかるが投げ飛ばしたことも警察に咎められることはなかった。被害女性には何度も何度も繰り返しお礼を言われた――自分は大したことなんかしてないんだけどな、とそう思いながら。

「あんた、かっこいいじゃん」

 その駅で少々長く拘束された結果、再び電車に乗れる時間になった時には日が傾き始めていた。少女はにっと笑ってあかるに笑いかける。まるでフランス人形か何かのように、やや日本人離れした青い目の美少女だった。実際、外国人かハーフか何かなのだろう。ユニセックスな服装がかえってよく似合っている。

「まさかプロレス技かけるオンナノコがいるなんて思ってもみなかった。何か格闘技でもやってるの?」
「へ?ま、まあ……柔道、とか」
「柔道!凄いなあ!」

 素直に賞賛され、再び頬に熱がこもる。嘘ではない。ただ練習が好きではないので、少々道場通いをサボりがちというだけだ。柔道に限らず、昔から格闘技の系統は一度技を見れば大体真似できてしまうのがあかるだった。そのおかげで学校では“やったらめったら喧嘩が強いやべー女”扱いされているわけなのだが。

「……かっこいいのは、キミの方だよ」

 もじもじしながらあかるは言う。

「だって。私は、あの人が痴漢されてるの気づいてたのに、声あげられなかったんだから。最初に痴漢相手に立ち向かっていった、キミの方がずっと勇敢だったと思う。私には、できなかったことだ、し……」

 そう告げると彼女は、“そうかなあ”と首を傾げた。

「二番目だろうと、あんたは動いたじゃん。あんたが追っかけてくれなかったら、痴漢は逃げちゃってたかもだよ?だから十分、誇っていいと思うけどな」
「そ、そうかな」
「そうだよ」

 にっこり笑う彼女は、可愛いというより最高にかっこよく見えた。

「すっごく良かった!いいもの見せてもらったよ、ありがとうね!」

 じゃあ、反対側だから!と彼女はそのまま階段の方に歩いていってしまった。ぽつり、とホームに取り残されたあかるはひらひらと手を振った後で、あ、と小さく声をあげる。

「名前……聴いておけば、良かったな……」

 何かが、変だ。
 相手は女の子なのに。何でこう、自分の心臓はこんなにもドキドキしているのだろう。こんなのはきっとおかしいはずだ。初恋も、その次の恋も経験済みだけど、いつだってその相手は男の子ばかりであったはずなのに。
 自分は、そうだったのだろうか。女の子のことも好きになってしまうようなタイプの人間だったのだろうか。いや、これはただの憧れで、一目惚れとかそういうものではないのかもしれないけれど――。

――また、逢える、かなあ……あの子に。

 そう。
 ちょっとした淡い気持ちと共に過ごした、ほんの二日後のことである。
 学校に来たあかるはホームルームの時間、教室で口をあんぐりと開けて固まる結果になるのだ。

「え、ええええ!?」

 先生がクラスに連れてきたのは、あの日のカッコイイ美少女。

「皆さん注目!はい、今日からこのクラスに、新しい仲間が加わることになりました!」

 担任の大谷典子おおたにのりこ先生は、明るく溌剌とした声で告げたのだ。

青海刹那おうみせつな“くん”です。みんな、仲良くしてあげてね!」

 今。はっきり先生はくん、と言った。中性的な服装とはいえ、誰がどう見ても“髪の長い美少女”にしか見えないその子に対して。

――お、お、男の子なの!?

 これが。
 緑あかると青海刹那、二人の運命的な出会いであったのである。
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