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瀬戸大橋
こんぴら参り
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こんぴら参りで有名な階段の1段目(表参道)はJR琴平駅の近くにあった。金刀比羅宮のある琴平山(標高524m)を望みながら表参道に向かう途中に高松方面からの琴電(高松琴平電気鉄道)琴平駅があったし、高松方面からの参拝は琴電を利用されるのが便利なのかも知れない。かつては国鉄(今のJR)、琴電の他にも2線琴平まで鉄道が通じており高松、坂出、丸亀、多度津と4つの湊から一本でこんぴら山の麓の琴平までアクセスできたという。かつて四国の玄関口であった丸亀、多度津の地名まで出てくることからも昔からのこんぴらさんのみならずかつての瀬戸内海の海運の盛況っぷりが感じられる。365段目に上に建てられている神社の入り口と言える大門まではお土産屋さんが多く階段が続く参道に沿うように建ち並んでいた。大門までなら駕籠屋さんに担いで貰いながらの参拝も体験できるという。中学2年生と駕籠屋さんにお願いできるような年齢でも身分でもなかったが
「運んで貰うとしたら本宮までお願いしたい…」
と思いながら真夏の強い日差しに照らされて暑さに耐えながら歩いて階段を登った。こんぴら山は本宮の手前のみならず大門の手前にも登りのきつい階段が続くゾーンがある。それらのきつい階段を登りきった見返りで山登りと同様に登れば登るほど讃岐平野の見晴らしが良くなる。大門を潜り境内に入ると神域になるのでお土産屋を建てて商売ができない。大門に入ってすぐに大きな和傘を広げた屋台が5軒見られた。こちらは「五人百姓」という境内で唯一営業を許されている800年くらい続いている飴屋である。伝統のある飴らしい素朴な甘さが長い階段を登った疲れを癒してくれるという。5軒の飴屋さんが並ぶ大門の入り口付近も含めて神域に入ると沿道には樹木が急に増えて強い日差しを遮ってくれた。それが幸いしたのか本宮までの785段もあっという間に思えた。沿道には著名人も含めて多く人達が参拝したと思えるような玉垣や歌碑などの石碑が数々見られたが、数多くのお土産屋さんや五軒の飴屋さんと同様にゆっくりと見ずにとにかく本宮を目指した。本宮からは讃岐平野や讃岐富士などの眺めは見事でさらに遠くには海上交通の守り神が祀られている神社らしく瀬戸内海も望めた。さっき渡って来た瀬戸内海に架かる瀬戸大橋の眺めも遠目ながら本当に見事であった。こんぴらさんは元々瀬戸内海に近く海からも山が望める立地条件から灯台のような役割を果たすのみならず、海上交通の守り神として漁師や船乗りなど海事関係者を中心に信仰されて来た。船乗りが賽銭のように海に投げた樽酒を陸揚げした漁師がこんぴらさんに奉納すると船乗りと漁師両方に御利益があるとされて来た。常に危険と隣り合わせの海の神様が各地で昔から信仰されている話はよく聞くが、太平洋や日本海などの外海と比較して大きな湖のように波が穏やかである瀬戸内海での航海も、潮の流れの速さや濃霧などにより常に危険と隣り合わせであったという。江戸時代中期の平和な世の中になると瀬戸内海も含めて全国的に盛んであった海運を介して全国の庶民の間へと信仰は広がって行った。各地で金毘羅講(こんぴらさんを信仰する組合のようなもの)が組織されてこんぴら参りが盛んに行われるようになった。伊勢神宮のように庶民の憧れとなったという。奉納される玉垣のあまりの多さに参道を直線状から一部をクランク状にして本宮まで少し遠回りさせた程である。今でも全国のあちこちで「金刀比羅宮」の神社を見られれのもその影響であろう。私のように参道である長い階段を登りきることで達成感のようなものを求める参拝者もあの頃から多かったに違いない。
本宮を参拝できても満足はせずに折角来たのだからと奥社を目指すことにした。本宮の右側の奥にある鳥居をくぐると奥社へ続く道に入る。ほぼ直線状に延びていた本宮までの道とは違って曲がりくねった山道が続く。傾斜が急になる所々に石段が作られている。樹木に覆われて涼しげな木陰が続いていたが、ここまで1000段くらい登って来た疲れと、早く着きたいという願いがその涼しさからくる心地良さをかき消していた。途中でいくつかの神社が建てられていたが寄ることもなくひたすら目的地である奥社を目指した。しばらく山道が続いた。最後の石段の1368段目を登りきるとついに念願の奥社に到着した!参拝を済ますと近くで一人で腰を下ろし夏の木陰のならではの心地良さを存分に味わいながらしばらく深い緑の木々をバックにした奥社の社殿をぼんやりと眺めていた。本宮とは違ってこじんまりとした感じの社殿の周りにはほとんど人はいなかったが社殿の両側の提灯に灯されていた明かりが
「最後まで登りきったぞ!」
と私の気持ちを盛り上げてくれた。茶屋町で私と一旦別れて先に一人で豊島に向かった祖母の所へその日のうちに向かう琴平駅からの列車の時間もあったので奥社から下りの道へ出発する直前には何回も瞬きをしながら奥社の情景を目に焼き付けた。その効果もありあの時の涼しさは20年くらい経った今でも鮮明に覚えている。
「運んで貰うとしたら本宮までお願いしたい…」
と思いながら真夏の強い日差しに照らされて暑さに耐えながら歩いて階段を登った。こんぴら山は本宮の手前のみならず大門の手前にも登りのきつい階段が続くゾーンがある。それらのきつい階段を登りきった見返りで山登りと同様に登れば登るほど讃岐平野の見晴らしが良くなる。大門を潜り境内に入ると神域になるのでお土産屋を建てて商売ができない。大門に入ってすぐに大きな和傘を広げた屋台が5軒見られた。こちらは「五人百姓」という境内で唯一営業を許されている800年くらい続いている飴屋である。伝統のある飴らしい素朴な甘さが長い階段を登った疲れを癒してくれるという。5軒の飴屋さんが並ぶ大門の入り口付近も含めて神域に入ると沿道には樹木が急に増えて強い日差しを遮ってくれた。それが幸いしたのか本宮までの785段もあっという間に思えた。沿道には著名人も含めて多く人達が参拝したと思えるような玉垣や歌碑などの石碑が数々見られたが、数多くのお土産屋さんや五軒の飴屋さんと同様にゆっくりと見ずにとにかく本宮を目指した。本宮からは讃岐平野や讃岐富士などの眺めは見事でさらに遠くには海上交通の守り神が祀られている神社らしく瀬戸内海も望めた。さっき渡って来た瀬戸内海に架かる瀬戸大橋の眺めも遠目ながら本当に見事であった。こんぴらさんは元々瀬戸内海に近く海からも山が望める立地条件から灯台のような役割を果たすのみならず、海上交通の守り神として漁師や船乗りなど海事関係者を中心に信仰されて来た。船乗りが賽銭のように海に投げた樽酒を陸揚げした漁師がこんぴらさんに奉納すると船乗りと漁師両方に御利益があるとされて来た。常に危険と隣り合わせの海の神様が各地で昔から信仰されている話はよく聞くが、太平洋や日本海などの外海と比較して大きな湖のように波が穏やかである瀬戸内海での航海も、潮の流れの速さや濃霧などにより常に危険と隣り合わせであったという。江戸時代中期の平和な世の中になると瀬戸内海も含めて全国的に盛んであった海運を介して全国の庶民の間へと信仰は広がって行った。各地で金毘羅講(こんぴらさんを信仰する組合のようなもの)が組織されてこんぴら参りが盛んに行われるようになった。伊勢神宮のように庶民の憧れとなったという。奉納される玉垣のあまりの多さに参道を直線状から一部をクランク状にして本宮まで少し遠回りさせた程である。今でも全国のあちこちで「金刀比羅宮」の神社を見られれのもその影響であろう。私のように参道である長い階段を登りきることで達成感のようなものを求める参拝者もあの頃から多かったに違いない。
本宮を参拝できても満足はせずに折角来たのだからと奥社を目指すことにした。本宮の右側の奥にある鳥居をくぐると奥社へ続く道に入る。ほぼ直線状に延びていた本宮までの道とは違って曲がりくねった山道が続く。傾斜が急になる所々に石段が作られている。樹木に覆われて涼しげな木陰が続いていたが、ここまで1000段くらい登って来た疲れと、早く着きたいという願いがその涼しさからくる心地良さをかき消していた。途中でいくつかの神社が建てられていたが寄ることもなくひたすら目的地である奥社を目指した。しばらく山道が続いた。最後の石段の1368段目を登りきるとついに念願の奥社に到着した!参拝を済ますと近くで一人で腰を下ろし夏の木陰のならではの心地良さを存分に味わいながらしばらく深い緑の木々をバックにした奥社の社殿をぼんやりと眺めていた。本宮とは違ってこじんまりとした感じの社殿の周りにはほとんど人はいなかったが社殿の両側の提灯に灯されていた明かりが
「最後まで登りきったぞ!」
と私の気持ちを盛り上げてくれた。茶屋町で私と一旦別れて先に一人で豊島に向かった祖母の所へその日のうちに向かう琴平駅からの列車の時間もあったので奥社から下りの道へ出発する直前には何回も瞬きをしながら奥社の情景を目に焼き付けた。その効果もありあの時の涼しさは20年くらい経った今でも鮮明に覚えている。
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