旅鉄からの手紙

naturalh1

文字の大きさ
59 / 87
飯山線

飯山線と私との不思議な接点〜私の心の故郷〜

しおりを挟む
その替佐駅で「故郷」を聴く度に私は自分の心の中の「故郷」を思わずには居られない。その中で最も大きなものの一つはやはり小学生特に6年生の頃だ。

ベッドタウンに住んでいたので「うーさーぎ追いし」のように大自然の中ではあまり遊んでいないが、皆であの頃流行ったファミコン(テレビゲーム)はもちろん、それだけではなく校庭や公園や空き地ではキックベースや野球などでボールを追いかけるのと、教室では友達や家では家族とトランプや花札などのゲームで勝ちに行くのに夢中だった。

朝の授業の前や休み時間のみならず図工、家庭科の手を動かしてモノを作る授業時間や給食や掃除の時間を中心に先生に時々怒られながらも、皆でよく喋って騒いだりして、大笑いでお腹が苦しくなったことも何回もあった。一緒に遊んだのはもちろん殆ど男同士であったが、教室などで喋って騒いだのは男女あまり関係なく殆どのクラスメイトとで、まるでいつも皆と一緒だったような記憶がある。

そんな中でも学校行事の中での思い出も数々あり、その中で最も印象に残っているのはまず球技祭のバスケットボールで、本番の試合でバスケ部や運動神経の良いクラスメイトのみならず、私も含めてバスケや運動そのものがあまり得意でないクラスメイトまで皆で頑張って楽しんで、あと一歩のところで優勝出来ずに2位であったが隣のクラスと最後まで優勝争いをした。

それともう一つは修学旅行では初雪も舞うほどの寒さだったけれど皆で昼間は「東照宮」の華麗さや「いろは坂」「戦場ヶ原」「華厳の滝」「中禅寺湖」などで色とりどりの紅葉も含めた自然を満喫し、夜は各班ごとに分かれて劇などの出し物で旅行に行く前の練習で担任の先生にクラスメイト皆に対して

「もっと中身の濃い内容にしろ!」

と叱られたのが効いて、どの班も笑えるほどの面白い出し物で盛り上がった思い出もある。

今思えば担任の先生が野球やサッカーなどの名監督や、会社の評判の良い上司みたいに我々1人1人が主役のクラスであるように一生懸命考えてくれていたからこそであろう。

あの頃は親や担任を始めとした先生方や、他の同級生をはじめ多くの周りの方々にもよく迷惑をかけたりもしたが、周りの目をあまり気にせずにマイペースで自然体で自分らしさを最もよく出せた。

そんな私の心の「故郷」は私の原点であると思う。例えば「自分は周りからどう思われているのかな?」と周りの目を必要以上に気にするなど、些細な事で悩んだりする度に、少しでも解決に役立てようと、もしくは元気を出そうとよく自分の原点である自分の心の中の「故郷」を思い出す。

あの時はファミコン、キックベース、野球、トランプ、花札も含めてあの時の遊びを中心とした行動は「やりたいからやる」「面白いからやる」の連続であり、悪く言えば自分勝手なのではと自分でも思えるほど楽しんでいた。

自分勝手に思えても、楽しい生活をしていると親、兄弟や先生、同級生をはじめ周りの人間にも親切をするなど思いやりを持つ余裕も生まれる。それを積み重ねるといつの間にか一緒に騒いだり喋ったりできるクラスメイトが増えている。クラスメイトのうち可愛い女の子のうちの一人と、修学旅行で一緒の班になった時に彼女から

「うるさいけどいい人だよね」

と褒められ、更に卒業式間近の3学期に彼女と一緒の班になり内容はあまりよく覚えていないけど彼女ともよく騒いで喋った。

中学1年の頃にはその可愛い女の子とは別の小学校6年生の時のクラスメイトの女の子と一時両想いになったりもした。

「自分は周りに嫌われていないかな?」

など必要以上に周りの目を気にして周りのペースに合わせて雰囲気に流されてばかりで、自分のやりたい事をおろそかにした中学3年生から高校生までの私の思春期の頃とは違い、あの頃の方がモテていたし一緒にいた良いクラスメイトも多かった。

自分が楽しんで居れば心に余裕が生まれて周りの方々に対しても思いやりの心が持てる。そうすると男女問わず良い仲間と一緒にいる機会も多くなる。

社会に出ると会社の仕事や人間関係など周りの状況に気を配るのが必要な場合が数々あるなど「自然体」「マイペース」では通用しない事も多く、確かに自分の故郷とも言える原点も完璧ではない。
しかし

「やりたいからやる!」

「面白いからやる!」

でやりたい仕事や趣味をあまり頑張り過ぎずに「マイペース」「自然体」で自分らしく夢中になっている方々も多いと聞く。例えば

「何故楽器を弾くの?」

の質問に対して

「弾きたいから」

と本気かつ自然体で答えるプロのミュージシャンのような感じである。先日のタレントのタモリさんがあるテレビ番組のインタビューで

「面白いからテレビに出る」

とコメントしていた。私が憧れている冒険家でエッセイストである野田知佑さんの本にも野田さんへの

「何故カヌーで川下りの旅をするのか?」

の質問に対して彼は

「やりたいから」

と答えたいたような内容が書かれていた。

社会に出ると色々なやりたくないけどやらなければならない事や、守るべきルールなども更に増えるが、それをなるべく必要最低限に近い状態でやり守った上で、やはり私の原点は「やりたいからやる」「面白いからやる」だと思う。特別な理由なんかなくても良い。その方が先述したように気持ちの余裕が出てきて思いやりも含めた周りの方々へ気配りも良く出来る。それを考えると私の心の「故郷」にある自分の原点は決して間違っていないし、過信せず調子に乗らないのならむしろ自信が持てる。

その小学6年生の時に音楽の授業で「故郷」を歌った。しかも皆で合唱したのみならず歌のテストで一人一人が順番に教室の前に出て来てみんなの前で歌わされた。歌詞やメロディが素晴らしい上に、あの時に何回も聴かされた影響もあったのか、自分にとってあの頃のテーマソングともなっている。先述したようにあの頃の冬休みに初めて飯山線に乗りその事をあの時のクラスメイト一人一枚ずつ書く新聞にも載せた。何だか飯山線と自分の中での「故郷」は不思議な接点があるように思えてならない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

新しい家族は保護犬きーちゃん

ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝初めて🐶保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。 過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。 初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃんがもたらす至福の日々。 ◇ 🔶保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾 🔶日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾 🔶🐶挿絵画像入りです。 🔶拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇‍♀️

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...