ポンコツ半魔の契約書

鳫葉あん

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 リーフは魔族である。その身の半分は人間の血が流れているが、もう半分は冷血非道な悪魔の血を継いでいる。
 どれだけ非道だったかといえば、遊びに行った人間界で一目惚れした人間を魔界へ拐いリーフという子を成し、リーフが生まれて十六年を迎え、一人立ち出来る年頃になると愛する男と共に魔界旅行へ旅立ってしまうくらいだ。
 人間である父からしたらまだまだ幼く可愛い我が子を一人にしたくない、離れたくないと泣いて頼むが、母は頑として譲らなかった。
 母もリーフを可愛がってくれていたが最優先は愛する伴侶。久しぶりに二人きりで過ごしたいと聞かなかった。
 母がこうと決めたら折れないとわかっているリーフは一人で生きていけると父を宥める。それでもリーフが心配なのだと泣く父に、母はある物を取り出した。
 一見ただの羊皮紙だがリーフはその紙に宿る魔力を、恐ろしいその性質を感じ取った。

「魂の契約書だね」

 言い当てたリーフに母は頷き、父は首を傾げる。魔界暮らしは長くなったが父はあまり魔術めいたものに明るくなかった。

「地獄谷に棲んでる山羊の皮を強い悪魔……お母さんみたいな悪魔の血で鞣して作った特製の紙で、特殊な加工をして契約書を作るとね、絶対的な効力を発揮するんだよ」

 物騒な名前の谷に住む生き物らしく、地獄谷の山羊は普通の山羊ではない。
 侵入者を感知したらすぐに隠れる警戒心、いざ敵と対峙すれば命懸けで闘う勇敢さ、谷の岩肌で研ぎ澄まされた蹄という武器を操る強靭な肉体。それらを駆使して敵に挑む統率のとれた群れを倒し、皮を剥ぐには相応の覚悟と力が必要だ。
 素材という名の生贄となった者達の力と、契約書に刻まれた魔術式によって名前を媒介に魂を縛られる。たとえどれだけ強い力を持った存在だとしても、自身の力を契約書に吸われ束縛に利用されてしまう。
 書面に記された内容を遂行するか、契約主が破棄するまで如何なる者も契約に逆らえなくなる。魔界でも珍しい呪物だった。

「何でそんなおぞましい物持ってんだよ」
「貴方があたしの求婚を断ったら使おうと思って作ったのだけど、あたしにはもう必要なくなっちゃったの」

 父に向けてふふっと恥じらい笑う母は伴侶と結ばれた日を思い出しているのだろう。リーフにはわかった。

「これをリーフにあげるわ。強そうな奴を下僕にする契約でもして、一生こき使ってやりなさい。これでリーフも一人で大丈夫。安心でしょ? ね? あたしと二人仲良く過ごしましょう?」
「お父さん。僕は一人で大丈夫だから。お母さんが癇癪おこして森を焼かないうちに『はい』って言って」
「……はい」

 母をよく知る息子の言葉通りの光景を思い描いたのか、厳めしい顔を歪めながら、観念したように頷く。その二文字を聞き逃さず、喜びの声を上げた母は父を連れて瞬く間に消えてしまった。転移魔術を使ったのだ。
 悪魔の中でもかなり高位の力を持つ母と違い、リーフの魔力は底辺クラスだった。父が人間にしても魔力の素養が全くないからか、元々リーフに才能がないのか。どちらにしろ母には似なかった。
 母の子供ではないのかと思い至ったことは一瞬だけあるが、自分の血の一滴も流れていない子供を傍に置くような悪魔ではないので確実に母の子である。
 ポンコツ半魔のリーフには転移なんて高度な魔術は使えない。何処に行ったのかわからない二人を追いかける術も、そんなつもりも最初からなく。ただ母の機嫌が悪くならなかったことに安堵するだけだった。

「……下僕、か」

 手にした羊皮紙にはリーフですら感じ取れる程の夥しい魔力が宿っている。鞣すのには恐らく他の悪魔から搾り取った血を使ったのだろうが、僅かながら母の血も混じっている。血の繋がった子供だからか、そう感じるのだ。
 今までリーフは精神的な成長は父に育まれ、社会的には母という存在に守られて生きてきた。生かされていた。
 屈強な体躯を持っていても人間でしかない父とろくな魔力を持たない半魔の息子は、魔界の住人からしたら餌か玩具でしかない。母の庇護がなければ三日と生きられないだろう。
 母から譲られた契約書を使って、母程の――は無理だろうが、そこらへんの魔族に絡まれても対処出来る程度の存在と契約出来たらリーフの暮らしは安定する。だがそんな強い相手にリーフの下僕になることを承知させ、契約書に署名をさせるなんて正攻法では無理だ。
 もしリーフが母のような美貌を受け継いだ絶世の美少年もしくは美少女だったなら、色気に靡いて下僕になる者もいたかもしれないが、リーフは父親似である。
 肩まで伸ばした茶髪と若草色の瞳は父譲りだ。落ち着いた穏やかな色はリーフも気に入っているのだが、母のような金髪碧眼だったらもう少し華やかに見えたのだろうか。
 顔立ちは特に変わったものがなく、崩れてはいないが至って平凡な少年でしかない。

「……出来るわけないよねぇ」

 どうにか一人で生きていく方法を見つけた方が堅実だ。堅実的な考え方も父に似ていた。


 リーフは魔界の片隅、端の端。ドがつく程の田舎のさらに奥、暗くて深い森の中で隠れるように生きてきた。
 好きで森の中にいるわけではない。ただの人間の父とポンコツ半魔のリーフが魔族の町で暮らせば悪目立ちする――などという理由ではなく、母が父と静かな場所で暮らしたいだけだった。
 森を抜けると寂れた村がある。田舎だけあり刺激になるような物がない牧歌的な農村だ。魔族とて農耕をする。
 魔族の社会性は人とそう変わらないという感想を父から聞いた。ただ人よりも本能を優先し、簡単に殺し合いが始まる。人も拐う。これは体験談。
 魔王の治める都には大勢の民と多くの物が集まる。田舎で生まれ育った若者は都の噂を聞き、一人立ちすると村を出ていく者が多い。逆に都の暮らしに疲れた年寄りが田舎に戻って来たりする。
 リーフがよく通う村はそういった循環のおかげで栄えはしないがなくなりもせず残り続けている。

 リーフの家は森の中にある。父と暮らすにあたり母が建てた木造の一軒家で広すぎず狭すぎず、住み慣れたリーフにはとても落ち着く空間だ。
 外に出れば小さな畑がある。野菜の世話は父とリーフの仕事で、母は森の奥へ獣狩りへ行ったり例の契約書のような魔術的な道具の制作をしていた。
 都で売り買いされるような物は制作の手間は勿論素材集めすら困難な物が多く、制作者が少ないので重宝される。リーフも素材集めはともかく、魔道具の制作は習っていた。

「……素材を手に入れられるようになればなぁ」

 十六年のうちの半分以上は魔力の増強訓練に費やしたが効果はほぼなかった。リーフが母のような強さを手に入れる未来は見えない。
 父のように体を鍛えてみたが筋肉もつかない。細いもやしのままだ。
 母の手前一人で大丈夫だと言ったけれど、実際は自立なんて難しい。出来るか怪しい。
 それがわからない母ではなく、このまま一生放っておく程冷血ではなく、何より飽きっぽいのでそのうち旅行から帰ってくるだろう。それまで家を守っていればいい。
 そんなことを考えながら畑の水やりを終えたリーフは森の散策を始めた。日課の散歩である。


 森には人間界にもいるような獣もいれば、それらとは違う魔力や邪心を持った魔獣も暮らしている。
 魔獣達はリーフの姿を覚えており、危害を加えると恐ろしい悪魔に虐げられると身をもって体験しているので決してリーフに近寄らない。その為、森の中に危険はなかった。
 森の中から見上げる魔界の空は青い。そこも人間界と一緒だと父に聞かされた。リーフはいつか人間界に行ってみたいが、自力で行くには逆立ちしたって魔力が足りない。
 母は瞬きするのと同じくらい簡単に人間界と魔界を行き来出来るそうだが、父と片時も離れたくない彼女は人間界に行こうとしない。父を人間界に連れていきたくないのだ。
 ぼうっと歩いていたリーフの前に、茂みから音を立てて鹿が飛び出してくる。リーフが挨拶すると通じているのか、ペコリと頭を下げられる。

「小川に水飲みに行くの? 僕も行こうかな」

 森の中には澄んだ小川が流れており、獣達の憩いの場になっている。リーフも冷たくて美味しい水を飲んだり釣りをしたりするお気に入りの場所だ。
 やはり言葉を理解しているのか、鹿は案内するようにリーフを先導し始めた。小さな尻尾を追いかけて道を進む。
 小川に近付くにつれ、匂いがした。血の香りだ。
 獣が怪我しているのかと歩を速めたリーフが小川に辿り着くと、上流の岩場に男が寝転がっていた。逞しい腕や腹から血を流し、長く青い髪からのぞく顔は青白く、気を失っている。
 けれどリーフの目を惹いたのは男の右手首に付けられた腕輪だった。

「……魔封じの腕輪だ」

 母が作っているのを見たことがある。付けた者の魔力を封じてしまう呪物だ。

「とにかく手当て……家に運ばないと」

 リーフより背丈があり、体格も若い男らしくがっしりしている。運ぶのは容易ではないが放っておくことは出来ず、男を背負って引き摺りながら家を目指した。


 気を失ったままの男を家まで運び、どうにか自分のベッドへ寝かせるとリーフはばたばたと動き始めた。母特製の傷薬や清潔な布、包帯など、手当てに必要そうな物をかき集めて戻り、眠り続ける男の怪我を見る。
 何か鋭利な刃物で斬り付けられたり刺されたりしたような傷だった。普通の人間ならば腹を刺されれば即死、免れても手術が必要な所だが彼はおそらく人間ではない。そして傷薬を作ったのは人間ではなく悪魔で確定している。
 傷口を拭ってから薬を塗り、当て布を包帯で固定しておく。母特製の傷薬を塗れば一日と経たずに傷は塞がる。試したことはないが、腹の刺し傷も問題ないだろう。

「……っ……うっ……ぐぁ……」

 傷に沁みるのか男が呻く。うっすらと目が開き、金色の瞳がリーフを見た。

「あの、薬塗ったから痛いかもしれないけど、よく効きますから」

 返答はなく、金の目が何度も瞬かれる。それもすぐに止み、男は再び気を失った。

 男のことは心配だが、付きっきりで見守れば回復が早まるということはない。目覚めてすぐに何か食べられる物を用意しておいた方がいいだろう。リーフも疲れてお腹が空いていた。

「……病人食? 何だろ……あ、でもあれだけ血が出てたら肉食べた方がいいよね。干し肉しかないけど」

 男の出血は凄い量だった。背負って家に帰る間にリーフが着ていた白かった筈のチュニックが真っ赤に染まる程だ。人間なら死んでいる。

「干し肉と野菜のスープ……ならお腹に優しいかな? 父さんとは違うし、そんなに気にしなくていいのかな……あとはパンくらいしかないや」

 リーフは半魔、父は人間なので怪我や病の治りは純粋な魔族達とはおそらく異なる。高位の悪魔である母が大怪我を負った姿は見たことがなく、助けた彼への正しい対応はわからなかった。とりあえず用意して、食べれないようだったら他を考えるしかない。
 台所を漁り、献立を決めたリーフは早速調理を始める。空腹に耐えられずパンを食みながら手を動かし、後はしばらくスープを煮るだけとなった所で男の様子を見に戻った。
 男は相変わらず寝ているが、穏やかな寝息が聞こえてきた。ベッドへ寄り、右手首の腕輪へ目を向ける。
 特殊な呪文の彫られた金の腕輪が怪しく光る。やはり母が作っていた魔封じの腕輪だった。
 呪文は古い時代の言語で、知識が必要な製作者なら解読出来る。母に習ったリーフにも呪文の意味は読み取れた。捻りも何もなくそのまんま『魔力を封じろ』だ。
 効果通り封じられた男から魔力は感じられない。元々どれ程強いのかわからない。だが大怪我を負っても生きている強靭な肉体はそれだけで素晴らしかった。
 腕輪は簡単には外れないが、腕輪の力が尽きて効果を失うか、とある方法で腕輪を外すことが出来る。製作者なら勿論知っている。
 リーフにはある考えが過っていた。人間の血は非難してくるが、悪魔の血は讃えて笑う。
 契約を結ばせるには充分な材料だと。そう思っていた。


 昼過ぎに男を拾い、それから日が沈んでも男は眠り続けていた。月が出始めるとようやく目を開け、あの金色がリーフを見つめた。

「おはよう。もう夜だけど。どこか痛む?」
「……………………いや……痛みはない」
「話があるからちょっと待っててね」

 ぼんやりとした様子の男を置いてリーフは台所へ向かう。竈の上の鍋には干し肉の入ったミルクスープが出来上がっている。
 それを器に盛る前に、懐に隠しておいた物を探る。母から貰った魂の契約書。交わせば絶対服従を強いられる希少な呪物。
 最後の葛藤だった。そもそも相手の矜持が高ければ同意を得られないだろうし、無視してリーフを殺しに来るかもしれない。
 考え、腹を決めたリーフは戸棚にしまわれた袋からパンを出し、深皿にスープを盛って盆に乗せて部屋へ戻った。スープから湯気と共に立つ香りに誘われてか、男の目はリーフに向けられている。

「お腹空いてませんか?」

 男が頷く。

「……その右手首の腕輪。外したくありませんか?」

 返事はない。リーフに向けられる目が探るようなものに変わった。
 ベッドから離れた場所にある愛用の机に盆を置く。懐から契約書を取り出し、ベッドへ歩み寄ると男の眼前へ突き出した。

「この契約書に署名してくれたら、ご飯を食べてもいいです。その忌々しいだろう腕輪も外してあげます」
「……腕輪?」
「ええ。魔封じの腕輪でしょう?」
「そうなのか?」
「え?」

 予想とは違う反応に驚くリーフを尻目に、男は掲げられた契約書へ目を向ける。文面は至って簡潔だ。

『私はリーフに服従します』

 後は男が名前を書き、血判を押せば契約が結ばれる。偽りの名前を書こうとしても契約書の呪いに弾かれ、血判は呪いに力を与え契約による拘束を強める。
 どうなるか固唾を飲むリーフだが、断られても助けた義務として食事は与えるつもりだった。
 腕輪の解除方法は教えない。効力は永遠ではなく、放っておいてもそのうち腕輪が壊れるからだ。魔力が強ければ尚更に。

「ペンは?」

 男の発した答えに、リーフは慌てて机に向かう。インク壺と羽ペンを男に渡すと、彼はすらすらと名を書き記した。

「それが貴方の名前なんですね。あ、名前の後ろに血判……何か切れるもの……」
「必要ない」

 男が親指の腹へ歯を立て、齧る。僅かに裂かれた皮膚から血が浮き上がり、男は指を契約書へ押し当てた。
 レックスと記された名前の隣に赤黒く彩られた血判が飾られる。契りを喜ぶように契約書に魔力が満ちていく。

「ところで」

 食事を乗せた盆を差し出すと、やはりお腹が空いていたのかレックスは勢い良く食べ始めた。あっという間に食べ終えてしまい、スープのおかわりを聞くと頷かれ、ついでとばかりに尋ねられる。

「ここは何処なんだ?」
「えーっと、確か外の人達はセロの森って呼んでた筈です。迷いこまれたんですか?」
「わからない。覚えてないんだ」

 リーフがいくつか質問をしたが、レックスはそれらに答えられなかった。名前以外の事柄全てを彼は忘れてしまっていた。
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