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魔王様旅立つ
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心地好い眠りから一気に覚醒したシュトリが瞼を開けると、目の前には分厚い胸板が広がっていた。耳に届く寝息は規則正しく健やかで、その気性を表している。
起き上がると傍らで眠る相手の姿がよく見える。小柄なシュトリと違って長い手足と整った容貌の半裸の男が、同じく半裸のシュトリをその腕に抱いて褥を共にする。二人の間柄では極当然のことだ。
「……ああ、起きたのですか」
男の顔を眺めていると数度の瞬きの後に男が目を覚まし、シュトリに声を掛ける。
「おはようございます。私の魔王様」
シュトリが見習うべき甘さの滲んだ声と共に抱擁され顔中に口付けが降ってくる。男がそう呼んだように、シュトリは魔王――魔界を統べる王である。
肩書きと実力が比例しなくとも――目の前の男の方が強くても、彼はシュトリに従い尽くす。そうするように誘惑したからだ。
シュトリは淫魔と呼ばれる魔物として生まれた。人間からは強力な魔力を持った魔性と恐れられているが他の魔物からしたら中の下、魅了の術が効かなければ対処に困るような強さではない。加えて人や魔物から精気を奪わなければ脆弱な存在だ。
魔物に生まれたからには本能的に力を求める。例にもれずシュトリも力を求め魔界を旅していたら『あるもの』のおかげで魔王になっていた。
シュトリには美しい母と美しい姉が五人いる。姉達とは年がかなり離れており、シュトリが淫魔の本能に目覚める頃には姉達には従順な下僕(しもべ)が山ほどいた。それらが美しい姉にかしずき世話を焼き、足にされたり家具代わりに使われるのが当然の光景だった。
男の良さを語る姉の影響でシュトリも男を誑かすことしか考えていなかった。姉ほど美しくはないものの見目は悪くないシュトリだが、魔力は姉達と比べ物にならないくらい低い。雑魚だ。
そんなシュトリは『あるもの』を手にし、強大な力を手にした。強化された魅了により虜になった男達はどれもこれも一級品揃いで、男達はシュトリの関心を勝ち取ろうと何かを差し出す。その過程で領地を広げ、広げた領地をシュトリに捧げる。実質的な統治を行うのは有能な男達であり、彼らの上に立つシュトリはお飾りでしかない。名ばかりの王だ。
表向きには魔王の腹心となっている数人の部下達だが、実際は彼らが王なのだ。だが均衡する彼らは潰し合いを避け、『シュトリに従う』という体面を保つことで平和的に共存している。魔物にしては平和主義のシュトリにはありがたいことだ。
「魔王様、どうなさったのです?」
「……んっ、え? ぁあん……えっと、なんだっけ、あっ、ちょっと……」
考え事をしていたシュトリの意識が戻される。褥を共にする王婿の一人、セーレが自分から意識を外すシュトリに拗ね、ちょっかいをかけてきたのだ。
快楽に強く感じやすい、そんな風に出来ている淫魔の体は少し弄られるだけで性感を得る。すっかり腫れぼったくなった乳首を摘ままれたりかじりつかれたり舐められたりすればなすすべもなく屈してしまう。
そんな自分が目の前の男の上に立つわけがないと冷静な部分が吐き捨て、瞬間的に意識を整え快感を冷ます。
頬から赤らみが失せ、嬌声の消えた主にセーレが怪訝な目を向ける。それに答えずシュトリはベッドを飛び出す。
寝室と繋がった浴室に入り、扉を閉めると焦った様子のセーレの声が聞こえてくる。何か不手際があったかと謝る声が聞こえ、セーレに非はないと返すと、存在を教えるように這いずる感覚を覚えた。
「……あ、エリザベス。お前も来たのか」
「キュ」
いつの間にか引っ付いてきたらしい愛トカゲのエリザベスがシュトリの腕を伝って顔に向かって駆けてくる。自然と目線が己の腕に向かい、その手首にはまる金の腕輪が視界に入る。
「魔王様、か」
シュトリが見つけた黄金の秘宝。何となくそれを見つめ、偶然にも異常を発見したシュトリは目を大きく見開き驚いた。主のただならぬ様子にエリザベスが首を傾げる。
「ひっ、ひび! ひび入ってる!!」
「キュッギェーーーー」
黄金に走る亀裂。それだけで騒ぐにはわけがある。
腕輪は確かに価値があるが、ただの黄金ならば部下に命じれば山と積んで貢がれることだろう。
この腕輪は特別だった。シュトリのちっぽけな魔力を大幅に増幅する力を持っていた。本来なら従えることなど不可能な男達――魔界の各地を統べる王達がシュトリに頭を垂れたのは彼らをも越えた魔力で魅了の術を使ったからだ。
「ヤバいよ」
真っ青な顔で呟く。
腕輪が完全に壊れればシュトリの魔力は元に戻り、王婿達も正気に戻るだろう。姉のような絶世の美貌を持った美女ならともかく、ちんちくりんのシュトリにいいように使われていたとなれば殺されるに違いない。
腕輪が壊れてしまう前に逃げよう。そう考えたシュトリは慌てて浴室を出る。不安げに待っていたセーレに気分が悪いから今日は休むと言い渡し、心配そうにあれこれ何か言ってくる男を追い出す。
部屋の外で控えていた衛兵にも気分が悪いから誰も通さないよう命じると、一人になったシュトリは室内を漁り出した。
「……金目の物……あんまりないな。宝石がちょっとか。とりあえずこれくらい持って……」
衣装箱を漁り、宝石のはめられた装飾品を持ち出す。逃走後の資金にはなるだろう。
使用頻度の少ない机に腰掛け、筆記具を取り出す。真新しい紙にサラサラとペンを走らせ、最後は捺印を押す。興味深そうに紙を眺めるエリザベスを持ち上げ肩に乗せると、シュトリはひび割れた腕輪を目の高さまで掲げ、祈った。
「……お願いします。私を人間界に運んで下さい。魔界にいたら殺される……そんなの嫌だ!」
人間達の暮らす世界に行くには膨大な魔力を使って次元を越えなければならない。腕輪があれば簡単なことだが、ひび割れたそれでは難しいかもしれない。
それでも生き延びるためには腕輪に賭けるしかない。王婿達なら容易いのだろうが、ただのシュトリでは逆立ちしたって出来ないことだった。
腕輪にはめられた水晶が光を放つ。大量の魔力が放出されている。光が強まるたびに、腕輪のひびは増えていく。
ぱきん、と決定的な音と共に腕輪が砕け散る。ダメだったかと項垂れるシュトリの体は眩しい光に包まれた。
「……魔王様? お茶をお持ちしました。あまり意味はないですけれど、少しは気分が変わると思いますよ」
盆を手にしたセーレが寝室の扉を叩く。シュトリから誰も通すなと言われた衛兵であるが、魔王の命令とはいえ王婿を追い返すことは出来なかった。
再度扉を叩くが室内からは物音一つしない。そもそも気配を感じられない。
「……魔王様。魔王様、失礼します」
セーレが寝室に入ると、中にシュトリはいなかった。不思議そうにする衛兵に確認するとシュトリは今朝から一歩も外へ出ていないという。
浴室かと思い、グラスを乗せた盆を机に置こうとして、セーレはその存在に気が付いた。
真っ白い紙にシュトリの文字が綴られている。
『魔王辞めます。ごめんなさい。探さないで下さい。シュトリ』
ご丁寧に名前の横には滅多に使わない魔王の印章が押されている。
「……シュトリ? なんで? どうして……」
セーレの疑問に答えてくれる者はいない。
起き上がると傍らで眠る相手の姿がよく見える。小柄なシュトリと違って長い手足と整った容貌の半裸の男が、同じく半裸のシュトリをその腕に抱いて褥を共にする。二人の間柄では極当然のことだ。
「……ああ、起きたのですか」
男の顔を眺めていると数度の瞬きの後に男が目を覚まし、シュトリに声を掛ける。
「おはようございます。私の魔王様」
シュトリが見習うべき甘さの滲んだ声と共に抱擁され顔中に口付けが降ってくる。男がそう呼んだように、シュトリは魔王――魔界を統べる王である。
肩書きと実力が比例しなくとも――目の前の男の方が強くても、彼はシュトリに従い尽くす。そうするように誘惑したからだ。
シュトリは淫魔と呼ばれる魔物として生まれた。人間からは強力な魔力を持った魔性と恐れられているが他の魔物からしたら中の下、魅了の術が効かなければ対処に困るような強さではない。加えて人や魔物から精気を奪わなければ脆弱な存在だ。
魔物に生まれたからには本能的に力を求める。例にもれずシュトリも力を求め魔界を旅していたら『あるもの』のおかげで魔王になっていた。
シュトリには美しい母と美しい姉が五人いる。姉達とは年がかなり離れており、シュトリが淫魔の本能に目覚める頃には姉達には従順な下僕(しもべ)が山ほどいた。それらが美しい姉にかしずき世話を焼き、足にされたり家具代わりに使われるのが当然の光景だった。
男の良さを語る姉の影響でシュトリも男を誑かすことしか考えていなかった。姉ほど美しくはないものの見目は悪くないシュトリだが、魔力は姉達と比べ物にならないくらい低い。雑魚だ。
そんなシュトリは『あるもの』を手にし、強大な力を手にした。強化された魅了により虜になった男達はどれもこれも一級品揃いで、男達はシュトリの関心を勝ち取ろうと何かを差し出す。その過程で領地を広げ、広げた領地をシュトリに捧げる。実質的な統治を行うのは有能な男達であり、彼らの上に立つシュトリはお飾りでしかない。名ばかりの王だ。
表向きには魔王の腹心となっている数人の部下達だが、実際は彼らが王なのだ。だが均衡する彼らは潰し合いを避け、『シュトリに従う』という体面を保つことで平和的に共存している。魔物にしては平和主義のシュトリにはありがたいことだ。
「魔王様、どうなさったのです?」
「……んっ、え? ぁあん……えっと、なんだっけ、あっ、ちょっと……」
考え事をしていたシュトリの意識が戻される。褥を共にする王婿の一人、セーレが自分から意識を外すシュトリに拗ね、ちょっかいをかけてきたのだ。
快楽に強く感じやすい、そんな風に出来ている淫魔の体は少し弄られるだけで性感を得る。すっかり腫れぼったくなった乳首を摘ままれたりかじりつかれたり舐められたりすればなすすべもなく屈してしまう。
そんな自分が目の前の男の上に立つわけがないと冷静な部分が吐き捨て、瞬間的に意識を整え快感を冷ます。
頬から赤らみが失せ、嬌声の消えた主にセーレが怪訝な目を向ける。それに答えずシュトリはベッドを飛び出す。
寝室と繋がった浴室に入り、扉を閉めると焦った様子のセーレの声が聞こえてくる。何か不手際があったかと謝る声が聞こえ、セーレに非はないと返すと、存在を教えるように這いずる感覚を覚えた。
「……あ、エリザベス。お前も来たのか」
「キュ」
いつの間にか引っ付いてきたらしい愛トカゲのエリザベスがシュトリの腕を伝って顔に向かって駆けてくる。自然と目線が己の腕に向かい、その手首にはまる金の腕輪が視界に入る。
「魔王様、か」
シュトリが見つけた黄金の秘宝。何となくそれを見つめ、偶然にも異常を発見したシュトリは目を大きく見開き驚いた。主のただならぬ様子にエリザベスが首を傾げる。
「ひっ、ひび! ひび入ってる!!」
「キュッギェーーーー」
黄金に走る亀裂。それだけで騒ぐにはわけがある。
腕輪は確かに価値があるが、ただの黄金ならば部下に命じれば山と積んで貢がれることだろう。
この腕輪は特別だった。シュトリのちっぽけな魔力を大幅に増幅する力を持っていた。本来なら従えることなど不可能な男達――魔界の各地を統べる王達がシュトリに頭を垂れたのは彼らをも越えた魔力で魅了の術を使ったからだ。
「ヤバいよ」
真っ青な顔で呟く。
腕輪が完全に壊れればシュトリの魔力は元に戻り、王婿達も正気に戻るだろう。姉のような絶世の美貌を持った美女ならともかく、ちんちくりんのシュトリにいいように使われていたとなれば殺されるに違いない。
腕輪が壊れてしまう前に逃げよう。そう考えたシュトリは慌てて浴室を出る。不安げに待っていたセーレに気分が悪いから今日は休むと言い渡し、心配そうにあれこれ何か言ってくる男を追い出す。
部屋の外で控えていた衛兵にも気分が悪いから誰も通さないよう命じると、一人になったシュトリは室内を漁り出した。
「……金目の物……あんまりないな。宝石がちょっとか。とりあえずこれくらい持って……」
衣装箱を漁り、宝石のはめられた装飾品を持ち出す。逃走後の資金にはなるだろう。
使用頻度の少ない机に腰掛け、筆記具を取り出す。真新しい紙にサラサラとペンを走らせ、最後は捺印を押す。興味深そうに紙を眺めるエリザベスを持ち上げ肩に乗せると、シュトリはひび割れた腕輪を目の高さまで掲げ、祈った。
「……お願いします。私を人間界に運んで下さい。魔界にいたら殺される……そんなの嫌だ!」
人間達の暮らす世界に行くには膨大な魔力を使って次元を越えなければならない。腕輪があれば簡単なことだが、ひび割れたそれでは難しいかもしれない。
それでも生き延びるためには腕輪に賭けるしかない。王婿達なら容易いのだろうが、ただのシュトリでは逆立ちしたって出来ないことだった。
腕輪にはめられた水晶が光を放つ。大量の魔力が放出されている。光が強まるたびに、腕輪のひびは増えていく。
ぱきん、と決定的な音と共に腕輪が砕け散る。ダメだったかと項垂れるシュトリの体は眩しい光に包まれた。
「……魔王様? お茶をお持ちしました。あまり意味はないですけれど、少しは気分が変わると思いますよ」
盆を手にしたセーレが寝室の扉を叩く。シュトリから誰も通すなと言われた衛兵であるが、魔王の命令とはいえ王婿を追い返すことは出来なかった。
再度扉を叩くが室内からは物音一つしない。そもそも気配を感じられない。
「……魔王様。魔王様、失礼します」
セーレが寝室に入ると、中にシュトリはいなかった。不思議そうにする衛兵に確認するとシュトリは今朝から一歩も外へ出ていないという。
浴室かと思い、グラスを乗せた盆を机に置こうとして、セーレはその存在に気が付いた。
真っ白い紙にシュトリの文字が綴られている。
『魔王辞めます。ごめんなさい。探さないで下さい。シュトリ』
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セーレの疑問に答えてくれる者はいない。
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