女主と悪魔執事達と黒猫｡2

温泉巡りの夜（執事now･フカヤマで過ごす新年､2025年｡ミヤ編）

ミヤ「ここの温泉は良い所だから主様と一緒に来たかったな」

主サトミ「ただいま､ミヤ」

ミヤ「主様…もしかして私の独り言がゴールドリングから聞こえたのかい?だとしたら恥ずかしいな」

ミヤも､あたしも何時もと違う髪型に髪飾り着けてフルーが作ってくれた白黒の着物と上着とマフラーを纏って温泉で出会った｡

ミヤ「主様に会えて嬉しいよ」

ミヤは優しく微笑みながら

ミヤ「丁度ここの温泉に主様を連れて来たいと思ってたんだ」

主サトミ「わざわざ､ありがとう」

ミヤ「いやいや､私は､お礼を言われる様な事は､してないよ」

ミヤは微笑みながら

ミヤ「本当は主様と一緒に温泉に行きたかったけど､ここは足場が悪いから今日は旅館に帰ろう｡主様､手を握ろう」

主サトミ「分かった」

あたしはミヤの手の上に自分の掌を重ねた…　

ミヤ「フフフ､主様の手温かいね」

あたしとミヤは手を握り返しながら温泉を後にして旅館に帰ったのだった｡

─夜の温泉巡り･END｡別の執事の話に続く─