熱い日

狭山雪菜

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家族旅行1

「………家族旅行?」

「そう!もうお兄ちゃんも受験が本格化するから、このお盆にみんなでホテルで泊まろうと思って」

「…受験なのに泊まるのかよ」

「もう夏休み終わったら、自由に動けないんだから、今のうちに羽を伸ばしなさい」

いつもの日曜日の朝、父と母も兄も揃う朝食の席で母が、旅行に行くと宣言した

場所は自宅から車で3時間の所にある有名な観光名所だ
行く日は、今日から3日後の8月の14日と15日で1泊する予定…らしい

一応観光する予定の場所を聞いて、必要なモノを準備する事にした



付き合い始めて約2週間、父も母もお盆休みに入った事で、ますます2人の時間が取れなく軽い触れ合いも出来なくなった


ーー旅行先で少し触れられたら、いいなぁ


などと思って、旅行を楽しみにしていた






****************




朝の6時に車に荷物を載せて車に乗り込んだ

シンっと静かな朝に、父が運転し母が助手席に座る
後ろに私と兄が座りシートベルトを締めた
一応毛布も持ってきたので、急な温度変化にも対応できるようにしていた
「まだ着かないから、寝てていいよ」
ミラー越しに父に言われ遠慮なく毛布を首から下に掛け寝る事にした
「…美樹、俺にも毛布」
そう言って毛布を横にした兄も首から下に掛け目を閉じる
「…本当に寝たわね」
くすっと笑う母の声が、聞こえ雑談する両親

しばらくしていたら、膝の上に置いていた手を掴まれ、真ん中に引かれた
薄く目を開けると、兄も私を薄目で見て、口元を毛布で隠し口がニヤける
指を絡めるとお互いに指を弄り、秘密の遊びを楽しんだ






何度かのトイレ休憩と、朝食のおにぎりと温かいお茶を飲み出発した


予定よりも遅く10時半に着いた観光地は賑わっており、
チェックインが15時だからそれまで車でいくつか車で巡る事にした
家族で写真を撮ったり映える写真を撮るため食べ物を撮ったりしていたら、兄が近寄り背後に立つ
「こうしなよ」
とワザと耳元に低く囁く声が
「~~~~っっ」
真っ赤になり、耳を触り睨むと
ニヤリと笑っていた兄が鼻にキスをした
「ちょっ…!」
パクパクと口を動かし周りに親がいるか確認する
「…大丈夫、今さっき店に入ってお土産みてる」
いたずらが成功した顔をして、ははと笑いお店に入って行った
お土産を買ったり、写真を撮ったりと楽しんだ後

しばらくするとみんなで合流し、ホテルへ向かった


ホテルに着くと、チェックインを済ませた母が兄へ鍵を渡した
何のことかわからず驚く私と兄に
「部屋は奮発して2部屋取ったの、階数は同じなんだけど隣同士が空いてなかったから離れているけど」
とりあえず行きましょう、と荷物を持ち歩き出す家族
慌てて付いて行く、エレベーターに乗り目的の階に着くと、母達は708号室に入って行った
兄の手元にある鍵を見ると715号室とあった
そのまま兄を見上げると視線が絡まり、お互い無言で歩き出す


ガチャガチャと鍵を乱暴に差し扉を開け中に入ると、パタンと閉まったと同時に壁に押し付けられ噛みつくキスをされる
舌を、舌の根までも絡みとるキスに、荷物を落とし兄の首に腕を回し引き寄せる
何度も何度も顔の位置を変えては貪り、腰に腕が回りぴたりと身体が重なる
好きっ、好きだ、久しぶりで寂しかった、触りたかった、頭がおかしくなるっ、口が少し離れる度に囁くようにお互い想いを告げ、言い終わらない内に唇を求める

ぐちゅっぐちゅっと唾液を掻き出しお互いのを吸い飲み込む
どのくらい経ったのか、ガクンっと私の膝が折れ兄の腕に支えられる

そのままベッドに座ると私の太ももの横に膝をつけ、トンっと肩を押す兄
背後へ倒れぱふんっと柔らかなベッドに沈む身体の上から兄が覆い被さり、腕が頭の横に置かれ塞がれる口
兄の身体が少しだけ体重を掛け、程よい重さが心地よくて胸に手を添え、兄の舌に応える
この1週間全く触れなかったため、お互い貪欲に、積極的に求め合う
服の上から腰を擦り付けられ応える様に足を兄の腰に巻き付ける
靴も履いたままお互いの腰を擦り付け合い、酸欠になりそうなくらい続けるキスに


ピリリリリリリリッ

と携帯が鳴った


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