巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜

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異動指示

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次の日、最悪な気分のままイアンと合流して朝食を摂る

そのまま第ニ部隊補給部の部署に着くと他の団員は既に仕事を始め人がまばらだった
いつもは先輩騎士がいるはずなのに、来なくて2人で顔を見合わせていると
「イアン、マルキ、今日から独り立ちしてもらう」
と告げられ
「イアン、お前は3階の副団長部隊が人手不足で調達員を求めてるから補助を頼む」
「はい!」
イアンが元気に返事をする
「マルキ、お前は変わらずここで補給部の雑用だ、指示はここにある」
と紙を渡され、ざっと目を通すといつもの仕事内容でホッとした
「はい!」
返事をしてない事に気がついて慌てて返事をした

「じゃあな、マルキあとで」
「あぁ、イアン頑張れよ」
そう言ってイアンは行ってしまい、私は雑用を始めた
いつもは3人でやっていた雑用を1人でやるので、気合をいれた


1階から3階までは騎士団本部の部署や食堂、大浴場があり
4階から7階までは騎士団の寮となっているので、1階から部屋に顔を出し、備品のチェックしていく
あっちこっちの部署に顔を出しては、備品を補充し注文を受ける、急ぎなら直ぐに取りに行くという作業を繰り返す
いつものように順に進んで、お昼を食べ終わり午後の業務開始と共に3階の団長室に到達した
この3カ月の間に一回も団長室で団長と会ったことが無かったので、この時間はいつも団長が居ないと認識しているからパッと見てパッと帰ろうと心に決める

一応ノックをして入る
「第二部隊補給部のマルキ・サハラです!備品チェック入ります!」
と声を掛け扉を開けた
誰も居ないのを確認し、棚にある備品と書かれた紙を取り、朝貰った紙と照らし合わせ補充する物を入れて、他の備品の数もチェックしメモする
ペンとインク瓶のセットを数えるのに集中していると、背後から手が出て目の前の紙を取られた
びっくりして振り返ると、そこに居たのは
「…団長」
「ココで何をしている」
不機嫌な声が侵入者だと思われていると気がつき
「備品をチェックしてましたっ!」
「……部署名と名は?」
「はっ!第二部隊補給部のマルキ・サハラです!」
敬礼して答えた
「…第二部隊補給部…だから居なかったのか…しかし」
ブツブツ顎に手を当て考え込む団長に、早く備品を数えて退散したい!と違う事を考えるハルキは
「…あの…備品をチェックしても…いいですか?」
いつまでも離れない団長に困惑気味に聞いた
「…あ…ああ、邪魔して悪かった、仕事を続けてくれ」
そう言って離れた団長にホッとして、備品チェックの数え直しを始めた
机に座った団長のルークが、じーっとハルキを見ている事に彼女は気が付かなかった





備品チェックも終わり、部署に着くと先輩騎士がいてどうすればいいか、と云々と唸っていた
「ただいま、戻りました~…ってどうしたんですか?」
「んっ?ああ、マルキ戻ったのか」
今日メモした在庫数の書いてある紙を、提出箱に入れ先輩の元へ向かう
「実はな、団長室に雑用係を置く事になったのだが…誰も手が空いてないし…そもそも団長付きは正規騎士団と決まっているのに、あのバカは自分で出来ると言って断っていたのに、今更欲しいと言われてもなぁ」
と団長の事をバカ呼ばわりする先輩にギョッと驚く
「あっ?ああ…そうか知らないか、俺と団長は一応同期でな」
頭をガシガシと掻き笑う先輩騎士に、どう反応していいか迷い変な顔になる
「そうだ、マルキ!お前が臨時で団長付きの雑用係やってくれないか?」
「ぇえっ?!無理です無理です!わた…俺の失敗はこの部署の有名な酒のつまみじゃないですか!」
手をぶんぶんと振り、責任重大と断る
マルキは、重いものを運べば転び、高い所に上ればバランスを崩し落ちると入団1週間で鈍臭いやつと認定され、からかいのネタにされていたのだ

「それも…そうだなぁ」
とぼやく先輩騎士は、実際にマルキの失敗を目にし、注意をするから「団長付きになったら毎日怒鳴り声が響きそうだ」と呟く
ーーうぅっ酷いっ、でも実際失敗ばかりしてるし、何より昨日の顔と裸を見られているから、いつあの時の女だと気づかれるかわかったものじゃない
うんうん2人で悩んでいたら



「マルキ、迎えに来た」




何故か騎士団長直々のお迎えがきた


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