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プロローグ
しおりを挟む「浮気というか他の方とSEXするつもりなら、事前に言ってください、ゴムつけてもらいます」
「ぷっくく…分かった、今の所随分と他の人としてないし、したくなったらいうよ」
ベッドで正座をする2人の頓珍漢な確認事項が始まった
町田優奈 普通のOL 28歳
これから、上司の峰崎優太郎42歳に抱かれる
原因は…私だけど、了承する上司も上司だ
事の発端は、
2週間前に日帰りが難しいとある県へと、2泊の出張が決まったのだが、出張前日に熱を出した同僚の代わりに仕事がひと段落した私が行くように命令された
「峰崎係長が主導していた件だから、サポートとしてお願い」
元々同じ部署だが班が違っていたのでミスが起こる、と渋ると私の直属の上司である伊達主任が、大丈夫と笑顔で背中を押した
出張当日、事前に社内メールでもらった時刻の15分前に約束の駅改札口付近にある銅像前で待っていたら
黒いキャリーケースを引いて歩く上司の峰崎係長がやってきた
「おはよう、早いね」
「おはようございます、出張同行よろしくお願いします」
軽く挨拶をして駅のホーム、新幹線乗り場へと向かった
新幹線の中では、出張中の予定や資料を見せてもらっていたら到着した目的地
すぐにレンタカーを借りて、取引先をまわった
日が暮れたので、それぞれビジネスホテルにチェックインして荷物を置いたら軽くご飯を食べようという事になって
割と落ち着い店で食べて他愛のない話をしていたら、ピリリリリリリリと、鳴る峰崎係長の携帯電話
峰崎係長が頼んだ煮魚定食のお盆の横、テーブルに置かれた携帯の着信を知らせる画面が連絡帳に登録していたために表示されていた
『おっぱいパブマシュマロ』
とばっちり見えた画面に慌てる係長を、見ないように自分の目の前にある魚の黒酢定食に視線を落とした
ピッと音が消えた着信を、気まずい沈黙が2人を包む
「……もう出ようか」
「…………はい」
ゴホン、と咳払いして店を出た
ーーこのまま帰るのか、気まずかったからラッキーだな
しかし、真面目そうな係長がおっぱいパブとはね
などと考えて係長のうしろを歩いていたら、急に立ち止まった係長が振り向き
「…さっきの見たよね?」
まさかの直接確認してくるとは!
「あ…はい、すいません」
「いや、いいんだよ、あははは」
と乾いた笑いを漏らす、心なしか落ち込んでいる係長を元気付けようと
「大丈夫ですよ、私誰にもいいませんっ…係長独身なんで別にいいじゃないですか」
と励ますと
「…ありがとう、いやー性欲が強すぎて離婚されてから、利用するようになって…はは」
とヤケクソのように離婚原因も教えてくれた…が
「えっ…性欲が…強い…?」
まさかそこで食いつくとは思っていなかった係長は
「そう、毎日求めちゃって流石に1人じゃ寂しいからマシュマロ使ってたけ…ど」
と困惑し出した
「…………私も…性欲強すぎて振られたばかりなんです」
素直に告白した
また訪れた沈黙に
「…ちょっとホテルで話さない?」
係長に提案され、冒頭に戻る
生理が重いため、普段からピルを服用している私は病気を持っていないなら、生で、と言うと
「持ってない」と即答され、他の人とした時に報告し合う事となった
「とりあえず、お風呂入る」
と消えた係長に、私も隣部屋のお風呂に入りますと言って一旦別れた
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