セフレはバツイチ上司

狭山雪菜

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出張2日目1

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立て続けに二度中に注がれお互い無言のまま、係長は私の首に顔を埋め腰を掴んだまま、私は頭を抱きしめていた
呼吸も整い、モゾッと動くと、首から顔を上げた係長と目が合い自然と唇が重なる
触れるだけで、すぐ離れ
また触れる
何度か繰り返していくと、だんだんと重なる時間が長くなり、舌で唇をなぞられ、薄く開けると舌が侵入し
上顎、歯列、私の舌を舐められ、絡まる
グチュグチュッと唾液が溢れて、掻き出しては強く吸い
唾液を飲まれた
お返しに私も同じキスをしていると、唾液を送られゴクンと喉を鳴らしながら飲み干す

額をくっつけると、ふっと目元が柔らかくなる
「…どうでした?」
少し声が掠れた私の声に
「最高…まだいける?」
と腰を揺らす係長の昂りが戻っている事に気がついた
「…まだ、出来ます」
きゅうっとワザと下半身に力を入れると
信じられないと目を見開く係長は、初めて蕩けるような笑顔を見せ
「嬉しいよ」
そう言った係長の激しくなる行為を歓喜して私は受け止めた





****************




携帯にセットしていたアラームがだんだんと大きくなり、ピクッと反応した指で意識が浮上する

酷い倦怠感があるが、満たされている感じは初めてで
身体を叱咤して起こす
誰かの腰にあった手が、お尻に移動しベッドへと落ちた
さっぱりとした身体は多分拭いてくれたのだろう

ーーココは…?

と辺りを見回し見ると、ぐしゃぐしゃになったシーツの上に寝ていたらしい
枕は床に着る物もない、バスローブはこの部屋に入って来た時に脱いだ場所に2人分落ちていた
横を見るとまだすやすやと眠る係長を起こさないように、ベッドから降り表と裏の反対になったスリッパを直して履いて
バスローブに入れていた携帯のアラームを消した

携帯を持ち、バスローブに袖を通して紐で結び
ベッドへと腰掛けた

ーー昨日は初めてあんなにイッた
と満ち足りた時間を思い出す

あの後抜ける事ないまま注がれ、今度は胸だけでイこうと焦らされ責められた…今もヒリヒリとする胸
やっとイケたと思ったら俺の番と貫かれ、散々焦らされたし、と意味がわからないと言う間もない程打ちつけられ何度もイッた
場所を変えては交わり、本当一生終わる気配がなくて死ぬかと思った

係長に視線を移すと横向きでまだ眠っていて、私がベッドから起きた時にはだけたシーツが腰に掛かっていた
40代とは思えない程よくついた筋肉に、キュッと締まっていたお尻を思い出し頬が熱くなる
あの昂りで一晩中…と思い馳せていたら、もっこりと膨らんだシーツに気がついた

ーーすごい元気

無意識に手が伸び、シーツをずらすと勃ち上がっている昂りが目の前に現れた
髪を耳に掛けて吸い込まれるように屈み、彼の昂りを口に含んだ
ねっとりと舌を絡みつけ、側面を指で握っては擦る
「んっ.…っ」
チラッと見上げると、眉を寄せて苦悶の表情をしていた
昂りに視線を戻し、舌を這わせ舐めちゅぅちゅうと吸う
先端の凹凸や側面に伝うツユを追いかけ綺麗にして、また口内へ入れる
腰を揺らし始めた彼が、私の頭に手を置き口内へ出し入れする
「んっん」
「っ…出るっつ」
と叫ぶように声を出すと、口内へ熱い証がびゅっびゅっと注がれ、ゴクンゴクンと飲み込む
長かった射精が終わり綺麗に舐めとり、ちゅうっと音がして名残惜しげに離し係長を見上げた
「…おはよう」
「…おはようございます」
視線が絡み、頭を撫でてくれ
そのまま腕を引かれ抱きつく

「…今何時?」
「…えっと、さっき6時でしたけど」
と言ってバスローブのポケットに入ってる携帯を取り出し時間を確かめた
「6時23分ですね」
「…そうか」
沈黙が訪れたが、係長の身体が動き腕枕をされ、腕を回し頭を撫でる
私は係長の鎖骨当たりに頭をのせそっと目を閉じた




「今日の予定は、昨日の続きを検討して…」
予定を告げる係長の声が喋るたびに振動で身体からも伝わる
「遅くても15時には終わるから…そうしたら、軽く明日の帰社するまでの予定を立てて、明後日は土曜日で休みだが…予定は?」
「…土日のですか?」
顔を上げ、彼の顎辺りに視線がいく
「そう、金曜日は一緒に過ごしたい…その後も」
低くなる声に、期待してしまう
「…残念ながら予定はないので、空いてます」

「そうか、なら」
そう言って起き上がる係長は私に覆い被さり口を塞いだ


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