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突然の決定

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しばらく抱きし合っていると、落ち着いた私

「ごめん…いやじゃないの…びっくりしただけ」

恥ずかしくて真央の顔が見れない

「…うん、俺もごめん」
お互い謝り合って、顔を上げると額がコツンとくっつく
「…そういえば、ご家族は…?」
と入った時に誰もいなかった事に気がついて聞いた
「…ああ、今日は親と弟は1泊旅行に行って、妹は友達の家に泊まるって」
「えっ…真央1人?!!」
「?…ああ」
まさかの本当に誰も居ないとは思わなくてびっくりしてしまった
「…そっか…なら…もう少し居てもいい?」
「…もちろん」
そう言いながらも、チュッチュッとキスを繰り返しまた濃厚な時間が始まった






ようやく離れた時ーーと言っても真央の足の間に挟まり背後から抱きしめられている
「今日明日香と一緒に行ったカフェのデザート美味しかったから今度行こうよ」
「…そうだな」
会えない時間を埋めるように、たくさん話した…主に私が
すると、私のスマホがピロンとLINEのメッセージが届いた音がした
「…メッセージ?」
首に顔を埋めたがら喋る真央に、くすぐったくてそわそわする
「うん…っ…そう」
「見なよ」
そう言って私を解放すると、立ち上がり部屋のドアの前にある私の荷物を取って私の背後にまた座る
目の前に出されたカゴバックからスマホを取り出してアプリを開くと、背後から抱きつかれる
「あっ柚月だ」

LINEメッセージは柚月で、今日は友達の家に泊まるとよろしくお願いします!の犬のスタンプ付きで来た
「…柚月?」
お腹にある手が私を引き寄せ背中を預ける
「…うん、泊まるらしい…ならもう少し居ても大丈夫かな」
「…そうなのか?」
「うん、今お父さんが出張で、お母さんが一緒に付いて行ってるから帰ってもひとりだし」

ピクリと動く真央の手がお腹に伝わる

「…………なら、泊まる?…ここに」

「…泊まる?」
言い返してポンっと顔が赤くなる
「いやだ?」
「いやっていうか…下着とか服ないっ…し…それにっ」
「それに?」
「…いいの?」
「下着はコンビニ近くにあるから行けるし、服も俺のでよければ…それに、一緒に居たい」
珍しく饒舌な真央に戸惑う
「…なら…明日香にお願いする…明日香がダメだったら無理だからねっ」
と心配症な柚月はきっと連絡してくるはずだから、家に居ないと帰ってきてしまうのだ
「分かった」
渋々そう言いながらも首筋にチュッチュッとキスを続ける真央

明日香にメッセージを送った後、しばらくまたイチャイチャしていたら明日香からのメッセージが届いた
『分かった、柚月には私とゆいかとで山ちゃんの家に泊まりに行く事にしたって言っとく』
と了承を貰って、真央に見せるとそのまま押し倒された
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