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日常の終わり
2.相談
しおりを挟む春 「さて、行くかな。」
俺は着替えと夕食を済ませ、岡本さんの家に行く準備を終えていた。
春 「秋ー!時間だからもう出るぞー」
秋人「ういー。いつでもいいぞ。」
実は俺は秋と一緒に住んでいる。
俺ら2人の両親は海外で仕事することが多いかったため、寂しくないように秋と2人で住むことを許してくれた。
ちなみに
俺の父さんは何かの機械作ってる人で、母さんは父さんにくっついている。
秋のお父さんはバスケット選手でお母さんはお父さんのチームのマネージャーをしてるらしい。
秋人「春?最近、独り言多くないか?」
春 「そんなことないよ、行こうか。」
秋人「おう!」
俺らは岡本さんの家へと向かった。
:
:
:
秋人「着いたーー。」
岡本さんの家は俺らの家から自転車で30分ぐらいの所にあり、メルヘンチックな2階建ての豪邸だが…少し違和感があるのは気のせいかな。
秋人「春、お前チャイム押せよ!」
秋が唐突に俺につぶやいた。
春 「なんでだよ!秋が押せばいいだろ!何照れてんだよ!」
秋人「照れてねーし!いいよ、俺が押すし!」
秋はそーと人差し指を近づけた。
秋人「じゃあ…押すぞ…。」
秋がチャイムを押そうとしたその時
夏生「いらっしゃい!どうぞ~」
秋人「うおっとっとー」
いきなり玄関のドアが開き、岡本さんが出てきた。
秋はびっくりして、何故か押してませんよ空気を出している。
春 「よくわかったね?」
夏生「声聞こえてたからね~笑」
岡本さんはクスクスと笑いながら迎い入れてくれた。
秋はバツ悪そうに頭をかいている。
玄関には何もなく、スニーカーとヒールだけが並んでる。
春秋「おじゃまします!」
秋は靴を脱ぎ捨てそそくさとリビングに入っていった
ったく靴ぐらいそろえろよバカ。
俺が秋の靴を揃えていると、
秋人「げっ!」
先にリビングへと入って行った秋が驚きと嫌悪が混じった声を上げた。
俺も続いてリビングに入る
春 「あーー、はいはい、」
リビングのソファーに座っていたのは‥
真冬「2人ともおっそい!もう19時10分ですけど!」
秋人「うるせーなー。ダッシュで来たけど遠いんだよ。」
こいつは北条真冬(ほうじょうまゆふ)有名な北条グループの1人娘で、
身長は165ぐらい、体重は…細い
髪の毛は金色でハーフって言ってもおかしくないぐらい綺麗な顔立ちなんだけど、性格が難あり。
秋とは俺よりも長い付き合いらしく、秋を通じて俺も北条と知り合った。
幼馴染のわりにはいつも言い合ってる。
真冬「何ブツブツ言ってるのよ!」
春 「なんでもないない、最初は大変なんだよ。」
真冬「意味わかんないけど…」
秋人「こいつ昨日今日と独り言多いんだ。」
真冬「遂に頭おかしくなったかしら。」
真冬は真剣に俺の頭を見つめている。
こんな時ばっかり意気投合するなよ…
夏生「なーにやってるの~?笑 」
岡本さんが話を割ってくれたおかげで俺の頭の話は終わった。助かった…
夏生「とりあえず2人とも座って?」
岡本さんは応接間のような並びのソファーに俺らを座らせ、自分は向かえの北条の隣に座った。
リビングだけで20畳ぐらいありそうな広い部屋には、ソファーやテレビなど最低限必要な物しかなく、少し寂しい感じがした。
夏生「ちょっと殺風景かな?」
岡本さんは俺が部屋を気にしてることがわかったのか、俺に聞いてきた。
春 「うーん、うん‥うちはもっと汚いからさ笑」
岡本さんは少し困った素振りを見せたあと
夏生「ここ私しか住んでないから…。」
とつぶやいた。
春秋「えっ!?」
夏生「これから話すことにも関係してるから、とりあえずこの手紙見てくれるかな?」
岡本さんは机の上に黒い封筒を置いた。
中を開けると便箋と紙が入っていた
招待状
おめでとうございます。あなたは『Rush About』のプレイヤーに選ばれました。
つきましては、20XX年8月1日に○○県○○までお越し下さい。
尚このゲームは強制であり、あなたに拒否する権利はありませんのでご了承ください。
もし参加されなかった場合、あなたのお父様、すなわち岡本優斗様には不参加のペナルティとして命を頂く事になります。
注意事項をよく読んでから当日ご来場してください。
あなたの参加をお待ちしております。
Rush About事務局
注意事項
1.このゲームはパーティー制になりますので、最低4人のお連れ様と一緒にご来場ください。
人数が合わない場合は不参加となります。
2.ゲームに持ち込むことが出来るものは、当日の衣服のみとなります。
それ以外の物についてはもちこみはできませんのでご了承ください。
3.このゲームでの【死】は現実と変わりませんので普段のゲームのように生き返ることはできません。
しかし、痛みは現実とは異なり感じることはなく、HPが減るだけの仕様となっております。
4.このゲームをクリアするまでは現実の世界に戻ることはできません。
以上が注意事項です。
なんだこれは…
秋も言葉が出ないでいる。
『Rush About』
直訳で走り回るって意味だったと思うが…ゲームをやれということか?しかも命を賭けたゲームを…。
そして…岡本さんのお父さんの名前。
最低4人必要。
この場には4人。
だいたい話が見えてきてしまったな…。
夏生「見てもらえた?」
岡本さんはこちらに気を使いながら恐る恐る口を開けた。
春 「うん、全部見たけど…」
俺は歯切れの悪い返事を返した。
夏生「書いてある通りね、私の…お父……さん…が‥」
岡本さんは下を向き、泣き出してしまった。
真冬「夏、私から説明するから、ね?」
岡本さんは下を向きながら首を縦に振った。
真冬「だいだい察しがついたと思うけど…2人にはこのゲームを一緒に参加して欲しいの。」
やっぱりか…
秋もわかっていたのか、頭をかいて困った顔をしている。
真冬「危険なのはわかってる‥。それでも私は夏のお父さんを助けてあげたいの…。お願い‥協力して!」
北条はその場で頭をさげた。
プライドの高い北条が頭を下げるか…。
助けてあげたい気持ちはもちろんあるが、命が懸かるとなると踏ん切りつかなくなってします。
数秒の沈黙が流れたあと。
秋人「よし!参加しようじゃんか!」
秋がいきなり立ち上がり叫んだ。
春 「待てよ、死ぬかもしれないんだぞ?」
俺は思わず否定的な言葉を発してしまった。
しかし心の中の本心そのものだ。
秋人「でもよ、女2人がこんなに覚悟決めて俺らに助け求めてんのに無視するのは男がすたるだろ?」
秋は歯を見せて笑っている。
呑気な奴だ。
でも秋のこうゆうところに尊敬してしまう。
はぁ…やるしかないか。
春 「確かにここで断ったらカッコ悪いな笑」
真冬「じゃあ…?」
春 「うん…。俺も参加するよ!」
真冬「はぁ…。よかった。」
北条は安心したのかため息をひとつこぼした。
夏生「2人とも、ありがと。」
岡本さんも安心したのか、顔を上げ笑顔だった。
目が赤くなってる。可愛い。
いやいや、今関係ないだろ!落ち着け俺!
心の会話を振り切るように俺は話し始めた。
春 「でも、8月1日って明日だよな?」
秋人「そうじゃん!準備しねーと!」
真冬「持ち物は当日の衣服って書いてあったじゃない馬鹿。」
秋人「マジかよ…俺の夜のお供が…」
秋がそう言った瞬間
バッチーーンッ
北条のビンタが秋に炸裂した。
あぁ、あれは痛い。
秋は悶絶しながら左の頬を押さえてる。
真冬「だから男って嫌い!」
秋人「だからって殴ることないだろ!」
秋と北条が言い合ってる中
岡本「お供って何のことだろうね?」
と小声で聞いてきた質問をはぐらかすのに俺は必死になっていた。
:
:
秋と真冬の言い合いが収束ついたタイミングで俺らは岡本さんの家を出、自分の家に帰ってきた。
秋人「フゥ~、何か疲れたな。」
春 「いきなりの事だしな。今日は寝て明日に備えることにしよう」
秋人「そうだな。」
俺たちはそのまま寝室に行きベットに入った。
そういえば、父さん達に手紙送っとかないとな。心配するだろうな。
でも、やるしかないから…わかってくれるだろ。
あと、岡本さんが何で一人暮らしなのか聞くの忘れたな。
まぁ
また話してくれるだろ。
俺は考えるのをやめ、眠りについた。
おっと
俺の紹介してないや!
まぁ明日しようかな
おやすみ
俺は再び眠りについた。
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