36 / 44
7-3
しおりを挟む
「陛下、愛しています」
「俺もだ。エルヴィン、愛している」
視線が交差し、やがてルークの唇がエルヴィンの唇に近づいてくる。エルヴィンは背伸びをしてルークの口づけを受け入れる。
甘い、とろけるような口づけだった。最初は丁寧に何度か口づけされ、エルヴィンの唇が半開きになったときにルークの熱い舌が狡猾に中に入り込んできた。
「んんっ……」
ルークの舌がエルヴィンの舌に絡みついてくる。じゅるっとおいしそうに舌を吸われてルークにこのまま食べられてしまうのではないかと思った。
「はぁっ……エルヴィン……」
口内の粘膜を舐められ、舌を絡ませるとエルヴィンの腰が思わず揺れる。身体がほてって熱くなって、もっと欲しいと浅ましい感情が芽生えてくる。
「陛下、熱い……身体が、熱い……」
はぁはぁと息が切れる。自分の身体なのに様子がおかしい。
「エルヴィン、まさか発情してるのか……?」
暖かい季節になると、成長した猫獣人には発情期が訪れることは知識として知っていた。エルヴィンも思春期を迎えたあたりから自分にも発情期が来るのかと漠然と思ってはいたものの、十八になるまで一度も発情したことはなかった。
身体中が熱くて、腰が疼いて、無性に誰かに触れてほしくてたまらなくなる。これが発情なのだろうか。
「僕は発情期を迎えたことがなくてよくわかりません」
「間違いない。婚礼式が終わるころ、エルヴィンから妙にいい匂いがすると思っていたのだ。男を誘う、魅惑的な香りがな。だからアイルもあんなことを言ったんだな」
ルークは冷静に分析しているようだが、エルヴィンはそれどころではない。ルークが欲しくて欲しくてたまらない。この身体に触れてほしい。落ち着きのない下半身の熱を解き放ってしまいたい。
エルヴィンはルークの身体に頬を寄せ、ルークに自分の首筋を擦りつける。
「陛下……」
上目遣いでルークを見て、喉をゴロゴロ鳴らす。ルークに助けてもらいたかった。熱くなる身体をどうにか収めてもらいたかった。
「俺を誘ってるのか? 可愛い……たまらない……」
ルークはエルヴィンの身体を簡単に掬い上げて、横抱きにする。
「エルヴィンはこんなにも軽くて小さいのか。できるだけ優しく抱くようにする」
ドサっとベッドの上に下ろされ、上からルークがのしかかってくる。エルヴィンの上に乗るといっても、ルークはエルヴィンを押し潰さないように加減してくれているのがわかる。優しさと同時にルークの少しの身体の重みを感じて胸がじんと熱くなった。
「あぁ……んっ……ふっ……」
はだけた初夜着のローブの裾から、ルークの熱い手が侵入してくる。その手が脇腹や太腿を這うたびに、エルヴィンは過剰にビクビクッと反応してしまう。
ルークに触れられるとそれだけで気持ちがいい。もっとたくさん、いいところに触れてほしいと身体が疼いていく。
乱れた服はいつの間にかルークの手で剥ぎ取られ、薄い布の下着一枚にされていた。
「あっ、やめっ……そこ……身体がピクピクしちゃう……っ」
ルークの舌はエルヴィンの身体中を愛撫し、今度は胸の小さな突起を弄ぶ。発情して熱くなった身体は、そこへの刺激だけで下半身を昂らせる。
みっともないことにエルヴィンは股間の屹立の先端から愛液を溢れさせていた。
「ここが気持ちいいのか? エルヴィンの腰が揺れているぞ」
ルークは言いながらエルヴィンの下着に手を差し込んできた。もともと身につけているのかもわからないくらいの薄布の下着は簡単にはらりと落ち、そこからエルヴィンの昂りがぶるんと顔をのぞかせる。
「初夜着のエルヴィンを乱すのはたまらないな」
ルークは屹立の先端を指で撫でた。ずっと触れてほしかった場所を指で遊ばれてエルヴィンは「あぁ……っ」と卑猥な声を洩らしてしまった。その声にぴくりと反応したルークがエルヴィンのものを上下に扱き、さらに責め立てる。
「陛下、だめ、あっ、気持ちよすぎて出ちゃうっ、出ちゃうから……!」
「出しなさい。こんなに発情してるのに、我慢したら身体に悪い」
「あっ、あっ、いく……いっちゃう……!」
射精を許されて、理性が緩んでしまった。エルヴィンは遠慮なくルークの目の前でビュルルと白濁を解き放つ。
「はぁっ……はぁっ……」
どうしよう。人前でこんなことをしたのは初めてだ。恥ずかしくてどこかに隠れてしまいたい気持ちに駆られていく。
「俺の手でちょっと触っただけでこれか。エルヴィンは淫らで可愛いな」
発情して、感じて、達してしまったのに、ルークはその姿を可愛いと言う。こんな乱れた姿をさらけ出すなんていけないことだと思っていたのに。
「俺もだ。エルヴィン、愛している」
視線が交差し、やがてルークの唇がエルヴィンの唇に近づいてくる。エルヴィンは背伸びをしてルークの口づけを受け入れる。
甘い、とろけるような口づけだった。最初は丁寧に何度か口づけされ、エルヴィンの唇が半開きになったときにルークの熱い舌が狡猾に中に入り込んできた。
「んんっ……」
ルークの舌がエルヴィンの舌に絡みついてくる。じゅるっとおいしそうに舌を吸われてルークにこのまま食べられてしまうのではないかと思った。
「はぁっ……エルヴィン……」
口内の粘膜を舐められ、舌を絡ませるとエルヴィンの腰が思わず揺れる。身体がほてって熱くなって、もっと欲しいと浅ましい感情が芽生えてくる。
「陛下、熱い……身体が、熱い……」
はぁはぁと息が切れる。自分の身体なのに様子がおかしい。
「エルヴィン、まさか発情してるのか……?」
暖かい季節になると、成長した猫獣人には発情期が訪れることは知識として知っていた。エルヴィンも思春期を迎えたあたりから自分にも発情期が来るのかと漠然と思ってはいたものの、十八になるまで一度も発情したことはなかった。
身体中が熱くて、腰が疼いて、無性に誰かに触れてほしくてたまらなくなる。これが発情なのだろうか。
「僕は発情期を迎えたことがなくてよくわかりません」
「間違いない。婚礼式が終わるころ、エルヴィンから妙にいい匂いがすると思っていたのだ。男を誘う、魅惑的な香りがな。だからアイルもあんなことを言ったんだな」
ルークは冷静に分析しているようだが、エルヴィンはそれどころではない。ルークが欲しくて欲しくてたまらない。この身体に触れてほしい。落ち着きのない下半身の熱を解き放ってしまいたい。
エルヴィンはルークの身体に頬を寄せ、ルークに自分の首筋を擦りつける。
「陛下……」
上目遣いでルークを見て、喉をゴロゴロ鳴らす。ルークに助けてもらいたかった。熱くなる身体をどうにか収めてもらいたかった。
「俺を誘ってるのか? 可愛い……たまらない……」
ルークはエルヴィンの身体を簡単に掬い上げて、横抱きにする。
「エルヴィンはこんなにも軽くて小さいのか。できるだけ優しく抱くようにする」
ドサっとベッドの上に下ろされ、上からルークがのしかかってくる。エルヴィンの上に乗るといっても、ルークはエルヴィンを押し潰さないように加減してくれているのがわかる。優しさと同時にルークの少しの身体の重みを感じて胸がじんと熱くなった。
「あぁ……んっ……ふっ……」
はだけた初夜着のローブの裾から、ルークの熱い手が侵入してくる。その手が脇腹や太腿を這うたびに、エルヴィンは過剰にビクビクッと反応してしまう。
ルークに触れられるとそれだけで気持ちがいい。もっとたくさん、いいところに触れてほしいと身体が疼いていく。
乱れた服はいつの間にかルークの手で剥ぎ取られ、薄い布の下着一枚にされていた。
「あっ、やめっ……そこ……身体がピクピクしちゃう……っ」
ルークの舌はエルヴィンの身体中を愛撫し、今度は胸の小さな突起を弄ぶ。発情して熱くなった身体は、そこへの刺激だけで下半身を昂らせる。
みっともないことにエルヴィンは股間の屹立の先端から愛液を溢れさせていた。
「ここが気持ちいいのか? エルヴィンの腰が揺れているぞ」
ルークは言いながらエルヴィンの下着に手を差し込んできた。もともと身につけているのかもわからないくらいの薄布の下着は簡単にはらりと落ち、そこからエルヴィンの昂りがぶるんと顔をのぞかせる。
「初夜着のエルヴィンを乱すのはたまらないな」
ルークは屹立の先端を指で撫でた。ずっと触れてほしかった場所を指で遊ばれてエルヴィンは「あぁ……っ」と卑猥な声を洩らしてしまった。その声にぴくりと反応したルークがエルヴィンのものを上下に扱き、さらに責め立てる。
「陛下、だめ、あっ、気持ちよすぎて出ちゃうっ、出ちゃうから……!」
「出しなさい。こんなに発情してるのに、我慢したら身体に悪い」
「あっ、あっ、いく……いっちゃう……!」
射精を許されて、理性が緩んでしまった。エルヴィンは遠慮なくルークの目の前でビュルルと白濁を解き放つ。
「はぁっ……はぁっ……」
どうしよう。人前でこんなことをしたのは初めてだ。恥ずかしくてどこかに隠れてしまいたい気持ちに駆られていく。
「俺の手でちょっと触っただけでこれか。エルヴィンは淫らで可愛いな」
発情して、感じて、達してしまったのに、ルークはその姿を可愛いと言う。こんな乱れた姿をさらけ出すなんていけないことだと思っていたのに。
752
あなたにおすすめの小説
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】王宮勤めの騎士でしたが、オメガになったので退職させていただきます
大河
BL
第三王子直属の近衛騎士団に所属していたセリル・グランツは、とある戦いで毒を受け、その影響で第二性がベータからオメガに変質してしまった。
オメガは騎士団に所属してはならないという法に基づき、騎士団を辞めることを決意するセリル。上司である第三王子・レオンハルトにそのことを告げて騎士団を去るが、特に引き留められるようなことはなかった。
地方貴族である実家に戻ったセリルは、オメガになったことで見合い話を受けざるを得ない立場に。見合いに全く乗り気でないセリルの元に、意外な人物から婚約の申し入れが届く。それはかつての上司、レオンハルトからの婚約の申し入れだった──
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
最強βの俺が偽装Ωになったら、フェロモン無効なのに狂犬王子に求愛されました~前世武道家なので物理で分からせます~
水凪しおん
BL
前世は日本の武道家、今世は平民β(ベータ)のルッツ。
「Ωだって強い」ことを証明するため、性別を偽り「Ω」として騎士団へ入団した彼は、その卓越した身体能力と前世の武術で周囲を圧倒する。
しかし、その強さと堂々とした態度が仇となり、最強のα(アルファ)である第一王子・イグニスの目に止まってしまった!
「お前こそ俺の運命の番だ」
βだからフェロモンなんて効かないのに、なぜかイグニスの熱烈な求愛(物理)攻撃を受ける日々に突入!?
勘違いから始まる、武闘派β×最強王子のドタバタ王宮BLファンタジー!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる