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本当のきみ
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それは突然やってきた。その日もまた代わり映えのない毎日を綴るように朝7時45分に家を出た。学校には十二分に着く時間だった。
僕はいつものように、学校に通うべく最寄駅へ行き急行電車に飛び乗った。その日は、昨日から雨が続いていたからか、傘を片手にしている人が疎らに乗り合わせていた。
駅を幾つか通過し、そこに見覚えのある背中を見付けたのは、あの彼を見つけた日と同じ車両だった。
1人異彩を放っていた、何故なら上から下までずぶ濡れだったんだ。
水色のデニムシャツに黒のパンツだったからか、酷く目立っていた。
「那比君!那比君だよね?」
と声をかけてしまった。
ずぶ濡れで滴が滴り落ちていた彼の肩をだき、鞄の中から急いでタオルを探って彼の肩にかけた。
「どうしたの?傘は?」
と、聞いてみても返事もなく下を向いたまま僕の肩に寄りかかってきた。
小さな声で「たすけて。」とだけ囁いた。
「何があったの?」
と、だけ聞くとすすり泣き始めてしまった。
こんなところで憚らず泣いている彼がやけに小さく感じた。
抱いている肩はどんどん震えてくる。それを抑えるのに必死に何か語りかけなきゃと僕は必死になった。
「とりあえず、お店に行こうか?さぁ、しっかり。」と言うのが精一杯だった。
「嫌だ、お店には父も居るんだ。今は会いたくない。全部はアイツのせいなんだから!」
僕は困ってしまった。そこで
「僕んちは?それならいいだろ?このままじゃほっとけないよ!」
「……わかった。」
そう、小さく頷いた。
僕はいつものように、学校に通うべく最寄駅へ行き急行電車に飛び乗った。その日は、昨日から雨が続いていたからか、傘を片手にしている人が疎らに乗り合わせていた。
駅を幾つか通過し、そこに見覚えのある背中を見付けたのは、あの彼を見つけた日と同じ車両だった。
1人異彩を放っていた、何故なら上から下までずぶ濡れだったんだ。
水色のデニムシャツに黒のパンツだったからか、酷く目立っていた。
「那比君!那比君だよね?」
と声をかけてしまった。
ずぶ濡れで滴が滴り落ちていた彼の肩をだき、鞄の中から急いでタオルを探って彼の肩にかけた。
「どうしたの?傘は?」
と、聞いてみても返事もなく下を向いたまま僕の肩に寄りかかってきた。
小さな声で「たすけて。」とだけ囁いた。
「何があったの?」
と、だけ聞くとすすり泣き始めてしまった。
こんなところで憚らず泣いている彼がやけに小さく感じた。
抱いている肩はどんどん震えてくる。それを抑えるのに必死に何か語りかけなきゃと僕は必死になった。
「とりあえず、お店に行こうか?さぁ、しっかり。」と言うのが精一杯だった。
「嫌だ、お店には父も居るんだ。今は会いたくない。全部はアイツのせいなんだから!」
僕は困ってしまった。そこで
「僕んちは?それならいいだろ?このままじゃほっとけないよ!」
「……わかった。」
そう、小さく頷いた。
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