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9、お家デート①〜side 尊〜
⑥
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でも仕事のことじゃないなら、何であんなに悩んでいたんだろう?聞いたら教えてくれるだろうか。
「じゃあ何に悩んでいたんですか?」
「え、あーあの…」
言い辛そうだな…でも何か言いたそうでもなるな。それに何故か顔が赤いような…もしかして体調悪いのかな?
僕は拓真さんの額と自分の額に手を当てて熱を測った。
「え?な、何?」
「顔は赤いけど、熱はないですね…」
「熱なんてないよ。いっぱい寝て元気いっぱいだから!」
体調が悪いのを隠しているわけでもなかった。言いたいことがあるけど言い辛いこと、他に何かあるかな。
僕は拓真さんが言いたいことを当てようと考え込んだ。考え込みすぎてかなり難しい顔になっていたのか、拓真さんが心配そうに覗き込んできていた。
「ごめん、俺また困らせたかな?」
「いえ、そういうわけでは…」
いや、ここで困っていると聞き出した方が、わからないモヤモヤもすぐ解消できる。それにさっき言い淀んだことで拓真さんも言うタイミング逃しているだろうし。ここは思い切ってもう1度聞いてみよう。
「拓真さん、困らせられました。拓真さんが言いたそうにしているのに言ってくれなくて困ってます」
「あーそうだよね…ちょっとお願いがあるんだけど…」
意を決したように拓真さんがお願いがあると言ってきてくれた。真剣な顔で見られると、何を言われるのかと僕はドキドキしてきた。
一体何を言われるのだろうか。僕と拓真さんはお互いにゴクリと喉を鳴らして、覚悟した。だが、言われた一言はあまりにも気が抜ける一言だった。
「写真一緒に撮ってください!」
「…写真…ですか…?」
何を言われるのかとドキドキしていた分、何でもないことに僕は呆気に取られてしまった。それを言うためだけに、僕が声を掛けても気付かないくらい集中して悩んでいたのか。しかもすごい真剣な顔で言うから、とんでもないことを言われるかと覚悟していたのに。写真くらいいくらでも撮るのに、不思議なとこで遠慮がちというか、そんなに気負わなくてもいいの。
「ふふ、そんなことであんなに悩んでいたんですか?」
「うっ…旅行に行ったわけでもないのに撮ろうなんて変かなぁとか、結構色々考えたんだけど」
「なんでもない日の写真なんて素敵じゃないですか?」
僕は拓真さんの携帯を取り、カメラアプリを起動させた。そして拓真さんの写真を1枚撮ってみた。座っていると下を穿いていないのが余計背徳感があるというか、いっそ下着も脱がしてしまいたいなんてそんな邪なことを考えていたことを悟られたのか、思い切り携帯を取り上げられてしまった。厳密には拓真さんの携帯だから当たり前なんだけど。
「こんな格好撮らないでよ…てか俺単体じゃなくて、一緒に撮って欲しいんだけど」
「あはは、すみません」
顔を赤くしてムッと頬を膨らませて可愛く怒っている。僕はすかさず自分の携帯でその顔を写真に収めた。うん満足。拓真さんは不服そうな顔で「こんなはずじゃなかったんだけど」って呟いていた。どうやら可愛い恋人の期限を損ねてしまったようだ。
「そんな顔しないでください。さぁ撮りましょう」
「あ、えっと、昨日の花束持って撮ろう?記念に」
昨日拓真さんがくれたスズランの花束か。ロマンチックな演出と考えだなって冷静になると思う。でも昨日は嬉しかった、まるで王子様が迎えにきてくれたようだった。でも中身はお姫様だったけど。
そんなお姫様のお願いを無碍にはできない。僕は昨日花瓶に入れたスズランを持ってきた。
「もう花瓶に入ってますがいいですか?」
「うん、綺麗に活けてくれてありがとう」
自然な流れで花瓶と拓真さんの携帯を交換した。嬉しそうに花を眺める拓真さんはとても可愛くて、小さな花のスズランがとても似合っていた。この様子じゃあ、また僕に携帯を奪われたこと気づいてないな。
僕は拓真さんの隣に座り、彼の肩を抱いて写真を撮った。急に肩を抱かれてビックリしたのだろう、写真には拓真さんの驚いた顔が写っていた。これはこれで可愛くていい写真が撮れた。
「撮るならちゃんと声を掛けろ」と頬をつねられた。全然痛くない頬をさすりながら、僕は「すみません」と謝った。お互いに怒ってもなければ反省もしていない、なんでもないやりとりに笑い合えることが嬉しかった。
「じゃあ何に悩んでいたんですか?」
「え、あーあの…」
言い辛そうだな…でも何か言いたそうでもなるな。それに何故か顔が赤いような…もしかして体調悪いのかな?
僕は拓真さんの額と自分の額に手を当てて熱を測った。
「え?な、何?」
「顔は赤いけど、熱はないですね…」
「熱なんてないよ。いっぱい寝て元気いっぱいだから!」
体調が悪いのを隠しているわけでもなかった。言いたいことがあるけど言い辛いこと、他に何かあるかな。
僕は拓真さんが言いたいことを当てようと考え込んだ。考え込みすぎてかなり難しい顔になっていたのか、拓真さんが心配そうに覗き込んできていた。
「ごめん、俺また困らせたかな?」
「いえ、そういうわけでは…」
いや、ここで困っていると聞き出した方が、わからないモヤモヤもすぐ解消できる。それにさっき言い淀んだことで拓真さんも言うタイミング逃しているだろうし。ここは思い切ってもう1度聞いてみよう。
「拓真さん、困らせられました。拓真さんが言いたそうにしているのに言ってくれなくて困ってます」
「あーそうだよね…ちょっとお願いがあるんだけど…」
意を決したように拓真さんがお願いがあると言ってきてくれた。真剣な顔で見られると、何を言われるのかと僕はドキドキしてきた。
一体何を言われるのだろうか。僕と拓真さんはお互いにゴクリと喉を鳴らして、覚悟した。だが、言われた一言はあまりにも気が抜ける一言だった。
「写真一緒に撮ってください!」
「…写真…ですか…?」
何を言われるのかとドキドキしていた分、何でもないことに僕は呆気に取られてしまった。それを言うためだけに、僕が声を掛けても気付かないくらい集中して悩んでいたのか。しかもすごい真剣な顔で言うから、とんでもないことを言われるかと覚悟していたのに。写真くらいいくらでも撮るのに、不思議なとこで遠慮がちというか、そんなに気負わなくてもいいの。
「ふふ、そんなことであんなに悩んでいたんですか?」
「うっ…旅行に行ったわけでもないのに撮ろうなんて変かなぁとか、結構色々考えたんだけど」
「なんでもない日の写真なんて素敵じゃないですか?」
僕は拓真さんの携帯を取り、カメラアプリを起動させた。そして拓真さんの写真を1枚撮ってみた。座っていると下を穿いていないのが余計背徳感があるというか、いっそ下着も脱がしてしまいたいなんてそんな邪なことを考えていたことを悟られたのか、思い切り携帯を取り上げられてしまった。厳密には拓真さんの携帯だから当たり前なんだけど。
「こんな格好撮らないでよ…てか俺単体じゃなくて、一緒に撮って欲しいんだけど」
「あはは、すみません」
顔を赤くしてムッと頬を膨らませて可愛く怒っている。僕はすかさず自分の携帯でその顔を写真に収めた。うん満足。拓真さんは不服そうな顔で「こんなはずじゃなかったんだけど」って呟いていた。どうやら可愛い恋人の期限を損ねてしまったようだ。
「そんな顔しないでください。さぁ撮りましょう」
「あ、えっと、昨日の花束持って撮ろう?記念に」
昨日拓真さんがくれたスズランの花束か。ロマンチックな演出と考えだなって冷静になると思う。でも昨日は嬉しかった、まるで王子様が迎えにきてくれたようだった。でも中身はお姫様だったけど。
そんなお姫様のお願いを無碍にはできない。僕は昨日花瓶に入れたスズランを持ってきた。
「もう花瓶に入ってますがいいですか?」
「うん、綺麗に活けてくれてありがとう」
自然な流れで花瓶と拓真さんの携帯を交換した。嬉しそうに花を眺める拓真さんはとても可愛くて、小さな花のスズランがとても似合っていた。この様子じゃあ、また僕に携帯を奪われたこと気づいてないな。
僕は拓真さんの隣に座り、彼の肩を抱いて写真を撮った。急に肩を抱かれてビックリしたのだろう、写真には拓真さんの驚いた顔が写っていた。これはこれで可愛くていい写真が撮れた。
「撮るならちゃんと声を掛けろ」と頬をつねられた。全然痛くない頬をさすりながら、僕は「すみません」と謝った。お互いに怒ってもなければ反省もしていない、なんでもないやりとりに笑い合えることが嬉しかった。
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