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第3章 お米には七人の神さまがいるんだよ
1.お米には七人の神さまがいるんだよ
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だ、か、らー、と巌はスマートフォンに怒鳴った。
「なんで当日にいうんだよ。どうしてお前らは計画性がないんだよ。俺にだって予定があるんだよ。もっと早くいえやー」
どうやら相手は学生らしい。柚月はおにぎりを握る手を止めて巌へ顔を向けた。巌は険しい顔つきのまま柚月へ背を向ける。
「『じゃあついてこなくていいです』じゃねえよボケっ。そういう問題じゃねえし、それが指導教員にいう言葉か?」
『だけど先生は教授会や運営委員会とかでいつもいないでしょっ』と学生の大声が通話口から漏れ聞こえた。『いついえとっ』と相手も切れ気味だ。
巌の学生なだけはあって威勢がいい。
「俺だって会議なんかにいきたかねえわっ。それにメールで知らせりゃいいだろうがよ。ばっかやろうが。俺の責任問題うんぬんじゃねえわっ。熊が出るだろっ。シーズンだろっ。命の問題だわっ」
……熊。
そういえば、と思い出す。
テレビでも新聞でもネットニュースでも人里近くで徘徊するヒグマが札幌では問題になっていた。巌の研究室なら野外調査先は当然山だ。熊がいるというより、熊の縄張りを荒しにいくようなものだ。
「とにかく待ってろっ。勝手にいくなよっ」
吐き捨てて巌は通話を切る。そしてまた、我に返ったように背筋を伸ばした。
「あ、あのな、柚月」
「わかった。気をつけてね。お父さんだって熊と戦ったら勝てないから」
「いや多分いかせねえ。熊ハンターの手配をしてからで」
「でも約束の時間には間に合わないでしょう?」
う、と巌は言葉に詰まる。「やっぱ俺も狩猟免許を取って狩猟者登録をしておけば」と身もだえている。
心底やめてほしい。
今日は公武とのおにぎり会の日だ。
巌も当然のように同行するつもりだったが──。
「くそう」と吠えて巌は柚月へ懇願する 。
「俺の分は絶対に残しておいてくれ。つうか、家に置いといてくれ。俺はそのささみのチリソース和えが楽しみだったんだ~」
「わかったから」と巌を追い出し、支度を整えると柚月は颯爽と天陣山へ向かった。
先週に引き続き今日も気持ちのいい青空が広がっている。
ふわふわと綿毛が舞う中、シャワワワと軽やかなエゾハルゼミの声を聞きながら天陣山の斜面をのぼると、早くも公武がレジャーシートを敷いて待っていた。
「お待たせしちゃって」
「僕が早く着きすぎました。本日もよろしくお願いいたします」
公武は深々と柚月へ頭をさげる。
「そんなに丁寧にしていただかなくても」
「いえ、柚月さんは僕の師匠です。どれだけ礼を尽くしても足りません」
……おお、今日は一段と武士っぽい。
「えっと父は──」
「連絡をいただきました。残念です」
「うるさくなくていいです。二人でたっぷりお弁当をいただきましょう」
柚月は持参した弁当をシートへ広げた。
「おお」と公武は身を乗り出す。けれどすぐに顔をあげるとその隣へ自分のタッパを開き、「では、お願いします」と姿勢を正した。
胡坐ではなく正座だ。思わず柚月も正座になる。
「……阿寒さ、いえ、公武さんはいつもこんな感じなんですか?」
「とおっしゃると?」
「きっちりされているので。胡坐とかはかかないのかなあって」
「かきますよ。毎朝座禅を組むのでそのときに。学生時代からずっと剣道をやっていまして。雑念を払うため習慣にしています」
はあぁ、と柚月はため息をつく。さすがすぎる。
「柚月さんはどうぞ足を崩してください。柚月さんにおにぎりを食べていただいたら僕も崩させていただきます」
なら、と柚月は公武のおにぎりへ手を伸ばした。口へ入れようとしたところで公武が「あ」と声を出した。
「証拠写真を撮って送れと乙部先生のメールにあったんでした」
「証拠?」
「公共の場、つまり屋外で試食会を実施している画像ですね。撮影してもいいですか?」
「おにぎり会の証拠写真なら、公武さんも一緒に映っていないと信用しないんじゃ?」
ああそうか、と公武はスマートフォンのカメラをインカメラにして柚月の隣に座った。
「じゃあ、わたしはおにぎりを口元に持っていきますね」
「では僕は失礼して、もう少し近よらせていただきます」
カシャリ、カシャリと撮影していく。
男の人と一緒にこんなふうに写真を撮るのははじめてで、照れ笑いをしてしまう。それは公武も同じだったらしい。「これ、焦りますね」と二人で笑い合った画像が撮れた。
さっそく巌へ送信し、おにぎり会を再開だ。
はむっと頬張り、うーん、とうなる。
「……どうでしょう」
「先週よりはおいしいです。お米の粒をしっかりと味わえます」
公武の顔が曇る。
しまった。これじゃあ先週のはよっぽど不味かったっていっているようなものだわ。……そのとおりだったけど。
言葉を切った柚月へ「続けてください」と公武がうながした。
「具の味わいもはっきりわかっておいしいです。そうですね。わたしはもうちょっと具がご飯に馴染んでいるほうが好きかな」
「『具にご飯が馴染む』とは?」
「あ、えっと、混ぜご飯にしろとかそういうことじゃなくて。どういったらいいでしょうか」
悩んだあげく、「こんな感じです」と自分の握ったチーズおかかのおにぎりを差し出した。
ひと口頬張り、公武は肩を大きくあげた。そのまま動きを止めて目まで閉じた。やがてうめき声を漏らす。
「これが……具とご飯が馴染んだ状態。なるほど。しかし、これはどう再現したものか」
拳を握って、「遠い、遠い場所だなあ」と声を震わせた。
「そんな大げさな」と柚月はあわてたけれど、公武はチーズおかかおにぎりをしみじみと眺めた。
「人の手の力とは不思議ですねえ。同じ炊いた米を使っても、まるで違うおにぎりができる。機械学習させるたびに思うんです。人の手ってすごいんだなあって」
「わたしはそういうことを考えたこともありませんでした」
「そうですよね」
「あ、でも、祖母はよくいっていました。お米には七人の神様がいるって。だから一粒も無駄にせず、大切に食べなさいって」
茶碗のご飯は一粒も残さずにいただく。
炊く前に洗った米をすすぐときには一粒もこぼさないよう気をつかう。
お米の神様に対する礼儀だ。
作った農家さんへも礼儀をつくせ。
柚月はそう、祖母から教わった。
「おにぎりを握るときも、そういう気持ちが働く気がします。それが味の違いになるのかも。そういう意味では人の手はすごいなと思います」
公武はうなる。
「お米の神様を崇め奉る思い。それを機械学習させるのは──」
一層公武は肩を落としていく。
しまった。また余計なことをいっちゃった。どうしたら、と思ったところで公武は「いえ」と顔をあげた。
「そうですよね。それくらいを目指さないと柚月さんのおにぎりには到底近づけませんよね。精進します。ただ、実は明日、社内でおにぎりの発表会がありまして。それまでになんとか目途がついたらと思っていたんですが」
甘くないですね、と語尾が弱くなる。励ます言葉が見つからない。
なにかいわなくちゃ、と目を泳がせて「発表会といえば」と言葉を続けた。
「わたしも来週、学祭なんです」
おお、と公武はようやく明るい顔をする。
「どんなことをするんですか?」
「全学年クラスごとに行灯を作って町内を練り歩くんです」
「行灯ってロウソクをともす照明器具のあれですか? 町内を練り歩くとは? みんなで手に持って歩くんですか?」
「手に持つというより担ぎます。大型乗用車くらいのサイズのやつを作るんです」
「そりゃすごい」
「ああいえ、わたしは模擬店の甘味処の担当で、祖母直伝の梅シロップを使った白玉団子を出すんです」
「いいですねえ」と公武の眼差しが柔らかくなる。「そうだ」と柚月はサコッシュの中をさぐる。
「よかったらいらしてください。最終日が一般公開日なんです。これ、チケットです」
「えっ。高校生の中に僕が入れるでしょうか」
「わたしだって高校生です。公武さん、普通に接してくださっているじゃないですか」
「それはそうですけど──」
「お時間があったらで。無理なさらないでくださいね」
はあ、とうなずき公武はしげしげと学祭のチケットを眺めた。
「そうかあ。学祭かあ。……準備期間が一番楽しいですよね」
公武はほんのつかの間眉を歪める。切なげで苦しそうでありながら懐かしそうな顔つきだ。
そして泣きそうな笑顔になって続けた。
「大変でしょうが、がんばってください。いましかできないことですから」
「なんで当日にいうんだよ。どうしてお前らは計画性がないんだよ。俺にだって予定があるんだよ。もっと早くいえやー」
どうやら相手は学生らしい。柚月はおにぎりを握る手を止めて巌へ顔を向けた。巌は険しい顔つきのまま柚月へ背を向ける。
「『じゃあついてこなくていいです』じゃねえよボケっ。そういう問題じゃねえし、それが指導教員にいう言葉か?」
『だけど先生は教授会や運営委員会とかでいつもいないでしょっ』と学生の大声が通話口から漏れ聞こえた。『いついえとっ』と相手も切れ気味だ。
巌の学生なだけはあって威勢がいい。
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……熊。
そういえば、と思い出す。
テレビでも新聞でもネットニュースでも人里近くで徘徊するヒグマが札幌では問題になっていた。巌の研究室なら野外調査先は当然山だ。熊がいるというより、熊の縄張りを荒しにいくようなものだ。
「とにかく待ってろっ。勝手にいくなよっ」
吐き捨てて巌は通話を切る。そしてまた、我に返ったように背筋を伸ばした。
「あ、あのな、柚月」
「わかった。気をつけてね。お父さんだって熊と戦ったら勝てないから」
「いや多分いかせねえ。熊ハンターの手配をしてからで」
「でも約束の時間には間に合わないでしょう?」
う、と巌は言葉に詰まる。「やっぱ俺も狩猟免許を取って狩猟者登録をしておけば」と身もだえている。
心底やめてほしい。
今日は公武とのおにぎり会の日だ。
巌も当然のように同行するつもりだったが──。
「くそう」と吠えて巌は柚月へ懇願する 。
「俺の分は絶対に残しておいてくれ。つうか、家に置いといてくれ。俺はそのささみのチリソース和えが楽しみだったんだ~」
「わかったから」と巌を追い出し、支度を整えると柚月は颯爽と天陣山へ向かった。
先週に引き続き今日も気持ちのいい青空が広がっている。
ふわふわと綿毛が舞う中、シャワワワと軽やかなエゾハルゼミの声を聞きながら天陣山の斜面をのぼると、早くも公武がレジャーシートを敷いて待っていた。
「お待たせしちゃって」
「僕が早く着きすぎました。本日もよろしくお願いいたします」
公武は深々と柚月へ頭をさげる。
「そんなに丁寧にしていただかなくても」
「いえ、柚月さんは僕の師匠です。どれだけ礼を尽くしても足りません」
……おお、今日は一段と武士っぽい。
「えっと父は──」
「連絡をいただきました。残念です」
「うるさくなくていいです。二人でたっぷりお弁当をいただきましょう」
柚月は持参した弁当をシートへ広げた。
「おお」と公武は身を乗り出す。けれどすぐに顔をあげるとその隣へ自分のタッパを開き、「では、お願いします」と姿勢を正した。
胡坐ではなく正座だ。思わず柚月も正座になる。
「……阿寒さ、いえ、公武さんはいつもこんな感じなんですか?」
「とおっしゃると?」
「きっちりされているので。胡坐とかはかかないのかなあって」
「かきますよ。毎朝座禅を組むのでそのときに。学生時代からずっと剣道をやっていまして。雑念を払うため習慣にしています」
はあぁ、と柚月はため息をつく。さすがすぎる。
「柚月さんはどうぞ足を崩してください。柚月さんにおにぎりを食べていただいたら僕も崩させていただきます」
なら、と柚月は公武のおにぎりへ手を伸ばした。口へ入れようとしたところで公武が「あ」と声を出した。
「証拠写真を撮って送れと乙部先生のメールにあったんでした」
「証拠?」
「公共の場、つまり屋外で試食会を実施している画像ですね。撮影してもいいですか?」
「おにぎり会の証拠写真なら、公武さんも一緒に映っていないと信用しないんじゃ?」
ああそうか、と公武はスマートフォンのカメラをインカメラにして柚月の隣に座った。
「じゃあ、わたしはおにぎりを口元に持っていきますね」
「では僕は失礼して、もう少し近よらせていただきます」
カシャリ、カシャリと撮影していく。
男の人と一緒にこんなふうに写真を撮るのははじめてで、照れ笑いをしてしまう。それは公武も同じだったらしい。「これ、焦りますね」と二人で笑い合った画像が撮れた。
さっそく巌へ送信し、おにぎり会を再開だ。
はむっと頬張り、うーん、とうなる。
「……どうでしょう」
「先週よりはおいしいです。お米の粒をしっかりと味わえます」
公武の顔が曇る。
しまった。これじゃあ先週のはよっぽど不味かったっていっているようなものだわ。……そのとおりだったけど。
言葉を切った柚月へ「続けてください」と公武がうながした。
「具の味わいもはっきりわかっておいしいです。そうですね。わたしはもうちょっと具がご飯に馴染んでいるほうが好きかな」
「『具にご飯が馴染む』とは?」
「あ、えっと、混ぜご飯にしろとかそういうことじゃなくて。どういったらいいでしょうか」
悩んだあげく、「こんな感じです」と自分の握ったチーズおかかのおにぎりを差し出した。
ひと口頬張り、公武は肩を大きくあげた。そのまま動きを止めて目まで閉じた。やがてうめき声を漏らす。
「これが……具とご飯が馴染んだ状態。なるほど。しかし、これはどう再現したものか」
拳を握って、「遠い、遠い場所だなあ」と声を震わせた。
「そんな大げさな」と柚月はあわてたけれど、公武はチーズおかかおにぎりをしみじみと眺めた。
「人の手の力とは不思議ですねえ。同じ炊いた米を使っても、まるで違うおにぎりができる。機械学習させるたびに思うんです。人の手ってすごいんだなあって」
「わたしはそういうことを考えたこともありませんでした」
「そうですよね」
「あ、でも、祖母はよくいっていました。お米には七人の神様がいるって。だから一粒も無駄にせず、大切に食べなさいって」
茶碗のご飯は一粒も残さずにいただく。
炊く前に洗った米をすすぐときには一粒もこぼさないよう気をつかう。
お米の神様に対する礼儀だ。
作った農家さんへも礼儀をつくせ。
柚月はそう、祖母から教わった。
「おにぎりを握るときも、そういう気持ちが働く気がします。それが味の違いになるのかも。そういう意味では人の手はすごいなと思います」
公武はうなる。
「お米の神様を崇め奉る思い。それを機械学習させるのは──」
一層公武は肩を落としていく。
しまった。また余計なことをいっちゃった。どうしたら、と思ったところで公武は「いえ」と顔をあげた。
「そうですよね。それくらいを目指さないと柚月さんのおにぎりには到底近づけませんよね。精進します。ただ、実は明日、社内でおにぎりの発表会がありまして。それまでになんとか目途がついたらと思っていたんですが」
甘くないですね、と語尾が弱くなる。励ます言葉が見つからない。
なにかいわなくちゃ、と目を泳がせて「発表会といえば」と言葉を続けた。
「わたしも来週、学祭なんです」
おお、と公武はようやく明るい顔をする。
「どんなことをするんですか?」
「全学年クラスごとに行灯を作って町内を練り歩くんです」
「行灯ってロウソクをともす照明器具のあれですか? 町内を練り歩くとは? みんなで手に持って歩くんですか?」
「手に持つというより担ぎます。大型乗用車くらいのサイズのやつを作るんです」
「そりゃすごい」
「ああいえ、わたしは模擬店の甘味処の担当で、祖母直伝の梅シロップを使った白玉団子を出すんです」
「いいですねえ」と公武の眼差しが柔らかくなる。「そうだ」と柚月はサコッシュの中をさぐる。
「よかったらいらしてください。最終日が一般公開日なんです。これ、チケットです」
「えっ。高校生の中に僕が入れるでしょうか」
「わたしだって高校生です。公武さん、普通に接してくださっているじゃないですか」
「それはそうですけど──」
「お時間があったらで。無理なさらないでくださいね」
はあ、とうなずき公武はしげしげと学祭のチケットを眺めた。
「そうかあ。学祭かあ。……準備期間が一番楽しいですよね」
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