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時間…亜耶
しおりを挟むあー、疲れた。
只今リビングのソファーに座り込んでます。
時間も二十二時となってます。
ついさっき帰ってきた所で、制服のままコロンってソファーに転がってもいいよね。
誰の返事もなく、そのまま横に転がり目を瞑る。
もう、限界でした。
目を瞑れば、今日の遭ったことが一気に頭の中にリプレイされて、羞恥心が、沸き起こる。
何て、恥ずかしいこと言ったんだろう。
しかも、堂々と全校生徒の前で……。
明日から、どうしよう……。
どんな顔をして校内を歩けば良いのやら……。
何て考えても、仕方ないんだけど……。
「亜耶、亜耶。」
揺さぶられて、目を開ける。
「シャワーだけでも浴びておいで。」
遥さんの困ったような顔を見ながら、目元を手でコシコシ擦りながら。
「ん……うん。」
生返事をして、自分の部屋に着替えを取りに行き、そのままバスルームに足を向けた。
制服を脱いで、バスルームに入りシャワーのノズルを回すと冷たい水が、頭からかかった。
「つ、冷たい。」
慌ててそこから離れて、お湯になるのを待つ。
そう言えば、何で採寸なんかしたんだろう?
思い出せば、真由ちゃんの誕生日プレゼントの前に一度も入ったことのないブティックに遥さんに連れられて行ったんだけど、訳のわからなくて、気付けばされるまま採寸されてた。
う~ん、何かあったっけ?
考えても、わかんないや。
で、その後は、ショッピングモールで遥さんと二人、真由ちゃんの誕生日プレゼントをあーでもないこうでもないって言い合いながら選らんで(その間女性の視線が痛くて、俯く度に遥さんが気遣ってくれたりしつつ)、フードコート(食べたいものが違ってたから)でご飯を食べてから帰ってきた。
真由ちゃん、プレゼント喜んでくれるといいなぁ(湯川くんとのペアーの物も買ったしね)。
夫婦となって、初めてのデートが真由ちゃんの誕生日プレゼントっていうのもんなんだけど、それでも楽しく過ごせたし、これも一つの思い出としていいよね。
まぁ、遥さんはどこに行ってもモテモテでしたけど(僻んでないよ)。
旦那様がモテるのって、良いことかもしれないよね。だって、それだけ自分が嫉妬したり、ヤキモチ妬いたりして、どれだけ好きなのか自覚できるんだもん。それに、独占欲までもが出て来ちゃって、ちょっと恥ずかしいなって思ったり……。
でも、二人で過ごす時間って大切だなって思った。
今まで過ごしてきた時間は、無駄に終わってないんだってそう思った。
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