偽りの姿(仮)

麻沙綺

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18話 嫉妬…成瀬side

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  授業が終わったら、あっという間にどっかにいちまったアイツ。
  今度、絶対に聞いてやるんだ。着替え、どこでしてるんだって……。


  俺は、教室に戻り手早く着替え廊下に出た。あいつを探しに……。


「ったく、何処行ったんだよ」
  口に出る。
  フと振り返ったら、目的の人物を見つけた。
「幸矢!」
  俺は、周りも気にせずありったけの声を張り上げた。
  あいつは、驚いた顔をしてこっちを見る。
  周りも俺をの方を観ていたが、そんなのお構いなしに幸矢に近付き声をかける。
「お前。何処に……。」
  俺は、言葉を失った。
  奴が慌てて手を隠そうとするがその手首に巻かれてる包帯が目に入ったからだ。
「それ……。」
  何時やったんだよ。
  やったとしても、さっきの授業だろうが……。   
  どんなタイミングだよ。
「えっ、あぁ。さっきの授業で捻っただけだ。大したこと無いから、心配するな。」
  笑って言いやがる。
「何時やったんだよ!」
  俺は、幸矢の腕を捕るって詰め寄る。
「幸矢……。」
  オレの背後から、声がする。
  最近知った声だ。
「お前、無理するなよ。利き腕なんだからな。」
  俺の横に来たそいつは、優しい目付きで幸矢に注意する。

  ハッ。
  何だ、何でそんな目でこいつを……。
  労るような目付きで、心配そうに見てる。
  何が、あるんだ?

「兄さん、ありがとう。」
  ヤツがお礼を言うと。
「ああ。」
  って言葉が返ってきた。
「幸矢。お前の怪我それって……。」
  あいつが、手当てしたのか?
  最後まで言葉が出なかったが。
「そうだよ。冬哉兄さんに手当てしてもらったんだよ。」
  罰が悪そうな顔をしたかと思ったら、怒りやがった。
「何で、アイツが……。」
  俺の口から、そんな言葉がこぼれる。
「祥。ほら、教室に戻るぞ。」
  幸矢が俺の背中を叩く。
「……っ。」
  声にならない声が聞こえてきた。
  それを聞きながら。
「なぁ、何で、アイツが知ってるんだ?」
  オレは、苛立ちを押さえながら、言葉を紡ぐ。
「何か、見てたみたいだよ。」
  見てた?
「教室から、グランドが見えたんだって、たまたま僕が倒れた時だったらしくて、その時に気付いたそうだよ。」
  何ともないように言うヤツにオレは、腹が立った。

  倒れた?
  あの時にヤったのか?

「祥。授業始まる、急ごう。」
  幸矢に促されて、教室に足を向けた。





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