異世界転生したら、美少女たちに殺されるほど愛された件

辻田煙

文字の大きさ
34 / 34
エピローグ「蛇の目、不死身ロルフ」

最終話/第33話「殺される予感」

しおりを挟む
 結局、ミアのわがままは聞き入れられなかったようだった。
 そりゃそうだ。一国の姫が、常識的に考えて一冒険者の旅になど付いていくわけがない。王も女王も表面上は笑ってたが、頑として認めてはいなかった。国としてというより、親として嫌がっていた様な気がするのは少々複雑ではあるが……。特に王様がそんな感じだったと思う。

「ロルフー、馬車来たよー」

 バンっと宿の扉を開けて入ってきたのはルーシーだった。朝早いというのに元気すぎやしないだろうか。

「ルーシー、今度からノックくらいはしてくれ……」
「えー、サンディがいるわけじゃないから、いいじゃーん」

 その言葉にロルフは内心、動揺する。どういう意味で言っているのか。サンディは最新の注意を払ったと言っていたはずだが……。

「はぁー、ロルフ? 気付いてないわけないじゃん」

 唖然としてベッドに座るロルフに、ルーシーは近付いてくる。その顔は呆れていた。サンディの様に腕を組み、偉そうな態度で話し始める。

「いつからだ?」
「えー、パーティーに加わって、最初に泊まった宿から?」
「最初からじゃないか……」

 サンディが恥ずかしがるので、あまりベタベタすることは避けていた。だが、今回のことで彼女の箍が外れたらしく、以前よりも密着するようになってきていた。
 レイラとルーシーへの威嚇と言って、ここ毎晩はずっとベッドに潜り込んできていた。

「この際だから言うけど……、別に隠さなくてもいいよ」
「んー、いや、サンディがなー。恥ずかしがるからなぁー。俺は別にいいんだが」
「諦めるようにいいなよー。私たちはそれでも関係ないんだから」
「私たちって、まさか、レイラも……?」
「とーぜん。ロルフが思っているより、女の子は鋭いんだよ?」

 なんてこった。サンディが知ったら、羞恥心でしばらく使い物にならなそうだ。三人が仲良くしてくれないと困る。

「あー、そんなに困った顔しないでよ。今さら関係ないんだから。私もレイラも」

 ルーシーはロルフの頬を両手で包む。その目は恐いほど真っ直ぐだった。

「おい、ちょっと……」
「私もね、レイラもね。それを承知の上でアピールしてるの。立場はどうでもいいもん。ねえ、どう……?」
「いや――」
「……なにしてるの、二人とも。ぶっ殺すわよ」

 ロルフが押し留めようとした時、物騒な言葉とともにサンディがドア口に立っていた。大して寒い気温でもないはずなのに、部屋の温度が下がった気がする。
 目はルーシーの手に注がれていた。

「あー、来ちゃった。つまんないの」
「え?」
「ロルフ、いい度胸ね。もう一回死にたいのかしら……?」

 その声は本気で言っているとしか思えなかった。



 ロルフたちは馬車で国境の城壁――関門を通り抜けた。特にトラブルもなく、むしろ門番に感謝されるくらいだった。噂になっていたらしい。ただし、王女のことは伏せてだが。
 関門を抜けても、馬車の中は騒がしかった。
 ロルフはサンディに抱き付かれていた。彼女にしては珍しい行動だ。まぁー、サンディの性格からすれば、無理もないのかもしれない。
 そのせいで、いつもロルフの上に座っているルーシーはレイラの膝に避難させられていた。名残惜しそうにこっちを見るのはやめて欲しい。サンディの視線が刺さる。
 そんなに膝の上っていいのか……?
 ロルフは自分が高級な椅子になった気分だった。馬車に乗っているんだから、安定なんかしないと思うんだけどな。
 抱き付いてきているサンディは、さっきから泣き言ばかりを繰り返していた。

「……死にたい」
「それはやめてくれ」
「バカ、冗談よ。でも恥ずかしさでおかしくなりそう……。だって、ちゃんと消音魔法とかしてたのよ。それをまさか、翌日の態度でバレてたなんて……」

 馬車に乗ってからずっとこの調子だ。
 ルーシーが暴露したのだ。宿から出る前――怒り始めたサンディに噛んで含めるように、それはもう詳細に。
 そのせいで、すぐ出発っていうのに馬車を三十分以上待たせてしまった。おかげでロルフは半殺しにはならなかったが。代わりにサンディが、精神的にある意味死んでしまった。
 ここ最近、ルーシーのイタズラが過激さを増している。というよりサンディに対して容赦がなくなっているし、妙な知識も増していた。源は間違いなくレイラだろう。シスターだったくせに、なにを知っているんだか。そんなもの布教しないで欲しい。

「もー、気にし過ぎだよー」
「そうです。私もルーシーも気にしてないです。むしろ加えて欲しいのですが……」

 ルーシーは明らかに分かった上で、ニヤニヤしている。レイラは、冗談なのか本気か不明だ。

「加えるわけないでしょっ!」

 サンディはレイラの言葉に、猛犬のごとく反応した。耳まで真っ赤でとても可愛らしい。思わず抱き締めそうになった。

「レイラー、作戦変えよー」
「そうね、やっぱりサンディが攻略の要ね」
「ちょっと、聞こえてるわよっ! 絶対に加えないんだから」

 なにやらルーシーとレイラがこそこそと話し始める。もっとも、狭い馬車の中で丸聞こえなんだが。
 サンディはロルフを人形のように痛いくらい抱き締めてくる。しかも、どんどん力が強まっていた。いくら死んでも大丈夫だからといって、毎日の様には死にたくない。痛いし。

「サンディ、そろそろ――」

 抱き付くのをやめるように言おうとすると、突然馬車が止まった。
 基本的に休憩場所や目的地に到着するまで、馬車は止まらない。例外があるとすれば、賊に襲われた場合。
 ロルフは警戒心を跳ね上げた。サンディもロルフから離れ、臨戦態勢になる。
 外に大勢の人間がいる気配は――今のところなかった。
 馬車を襲う時、基本的に賊はある程度の固まった人数だ。そうでないと返り討ちにされてしまう。彼らは数の暴力でどうにかするのだ。馬車の窓にはカーテンが掛かっており、外の様子は伺えない。
 そっと壁に耳をつけると、御者と誰かが話しているのが聞こえた。くぐもっていて男なのか女なのかすら分からない。
 ピリついた雰囲気の中、足音が扉の前にやってきた。ロルフは扉から離れる。

「――ロルフ様。ロルフ様の恋人とおっしゃる方が、乗せて欲しいそうなのですが……」

 御者のその声に、ロルフに対する三人の視線の圧が高まる。馬車の中の空気が重い。なにも話してこないのが、余計に怖い。

「今、出るからちょっと待ってくれ」

 そう返事したが、相手方は待てなかったらしい。非常に聞き覚えのある女性の声が、制止を求める御者を無視して馬車の扉を開け放った。

「ロルフっ!」

 扉を開けたのはここにはいないはずの人物だった。輝くような銀髪をツインテールにした、見る目麗しい少女。生意気そうな眦は、他の人間など眼中にないとばかりにロルフだけを見ていた。さっき出国したばかりの国の王女、ミアだ。どういうわけか彼女は旅支度を済ませた装いである。
 おいおい、王城の警備は一体どうなっているんだよ……。
 真っ先に見た手首には、しっかり銀色の輪が付けられていた。幻覚の魔法は封印されている。それなのにどうやって……。
 サンディの呆れたため息が漏れる。

「……はあ、ロルフどうするの?」
「いや、帰ってもらうしかないだろ」
「ロルフ。まさか、この私を一人にするつもりはないわよね」

 周りの視線などもろともせず、ミアはロルフの膝に乗っかってくる。ついてくる気満々のようだ。追い払って国に戻しても、平気で王城から飛び出してきそうだ。今みたいに。それに戻るのは面倒すぎる。他に足もない。

「ミア、俺たちは旅をしているんですよ。本当についてくるんですか」
「当たり前じゃない」

 ぎゅっと握ってくる手は、意地でも離れないという意思表示のようだった。うーん、目を付けられたが最後ってか? 今後のことはともかく、このまま止まっていてもしょうがない。
 ふと扉を見れば、御者が困った顔をしていた。申し訳ない。あとで一人分追加の上、料金割増しで払っておこう。国からの褒賞金で金は沢山あるからな。

「あー、出してくれ。この娘は俺の連れだ」
「……よろしいので?」
「頼む」
「分かりました」

 思いの外、御者はあっさり下がってくれた。
 扉が閉められ、馬車が動き出す。車輪が動く音だけが聞こえてくる。沈黙が場を支配していた。
 ミアが入ったことで、馬車の中はすし詰め状態だ。

「改めてみなさん。ミアといいます。今後ともよろしくお願いいたしますわ」
「よろしくーっ!」

 ミアの改まった挨拶に、ルーシーだけは勢いよく返事をする。彼女は誰がパーティーに加わろうが関係ないようだ。

「ロルフくん、本当に連れて行くの?」
「そうよ。増やしてどうするの?」

 しかし、サンディとレイラはそうもいかなかった。口々に文句を言う。すると、ミアが体をくるっと回して正面から抱き付いてくる。

「ロルフ、言ったわよね。私の執事だって。だから、私が一緒なのは当然よね」
「いや、あれは――」

 そのまま、ロルフが抵抗する間もなく、唇にキスをしてきた。軽いリップ音が場違いなほど響く。
 えーっと……。

「おーっ」
「なっ」

 ロルフは死んだと思った。ミアは他などお構いなしとばかりに、ぎゅっと抱き付いてくる。「ロルフは私の執事だもん」と呟いて。
 最初の頃の勢いはどこにいったんだよ。すっかり可愛くなっちゃったな、おい。まるで猫だ。

「ロルフー?」

 サンディの恐ろしく冷えた声とともに、腕がへし折れそうなくらいに掴まれる。壊死してしまいそうなんだが。

「そこのバカ王女と一緒にお話があるんだけどー。いいかなー?」
「はは、もちろん」

 サンディの目は射殺しそうな勢いだった。ロルフは必死に応じた。そう何度も殺されたくはない。

「む。バカ王冠には言われたくない。それにロルフは私のもの」
「はあーっ?」

 サンディの見えないなにかが切れる音が聞こえた気がした。見ればレイラもルーシーもの言いたげな顔をしている。
 ロルフが彼女たちに再び殺されるのも、そう遠くないのかもしれない。

しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

田村ケンタッキー

死を恐れずに暴走するヒロインたちのために飛び込んでいく、これこそヒーロー。
みんな若いながらも悩みを抱えながらも友のために危険な場所に飛び込んでいくので勇気とガッツ、友情を感じます。

ルーシーの小悪魔的ないたずらっ子なのが好きでした。まあドラゴンなんですけども。

暴走→説得→復活は王道ですかっとするのですが、レイラ編は説得だけで終わり、ルーシーもせっかくバックボーンを提示したのに元の姿に戻っただけでよかったよかっためでたしめでたしになっているのが物足りなさを感じました。友達が変貌した理由などロルフたちにもっと踏み込んでほしかったなと思いました。

また0話の登場人物紹介で銀髪の子、サンディだと思うのですが、説明文がルーシー・グレイスになっています。

文章も読みやすく、物語も王道で楽しんで読ませていただきました。長文失礼しました。

2023.09.04 辻田煙

感想ありがとうございます!

サンディのイラストについては、直させて頂きます。ご指摘ありがとうございました。

解除

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。