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一章 異世界慕情
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「ーー私なら絶対に売らないけれど、この馬車はあなたの馬車。売れば大金が手に入るわ。遥々王都からテーベを訪れてまで、あなたが親戚に借金を申し込もうとしたその額よりはるかに高額なほどによ。さあどうするのクリス。それを与えてくれたイワティさんに、あなたどうする気なの」
両足を開いて立ち、拳を腰に当ててメイシアは言った。まるで幼子を叱りつける、母のような口調で。
「そんな、ありえぬ……継ぎ接ぎを施しただけの馬車に、祝福が与えられるなど、そんな馬鹿な話……」
「往生際が悪いわ!」
伯爵はぶたれた子供のように身をすくめた。
話についていけない俺は、呆然と立ちすくんでメイシアを見る。だからこそ気がついた。地面に踏ん張って立つ彼女は、口調とは裏腹に、両足を震わせていた。
伯爵に対する強い口調はおそらくそれを隠すためだ。メイシアは決して強い女性ではない。話していればそれは分かる。冷酷な夫から与えられる理不尽に身を震わせていたのを、俺は見て知っている。
今、そんな彼女が、足の震えを隠してまでも夫と対峙しているのは、誰のためか。
彼女は、俺のために戦っている。
「クリス。私はずっとあなたに負い目を感じてきました。本来なら裕福な公爵家を継ぐはずだったあなたが、親同士の取り決めで私を娶らされ、借金だらけで今にも潰れそうな下位家の婿にさせられた。
何よりも爵位を重んじるあなたにとっては、耐えがたい屈辱だったことでしょう。だから私はあなたの替わりに耐えました。あなたから与えられる非道い言葉にも、暴力にも」
「何が言いたいのだ、お前は」
「あなたはあなたなりに苦しんでいたことも知っています。プライドの高いあなたが、領地存続のための借金で方々に頭を下げてきたのも、私はずっと隣で見てきました、付き添ってきました。あなたの情け無い姿を誰よりも多く見て知っているのは私です」
「なるほど」ーーと、伯爵は呟いて、切っ先をメイシアに向ける。
「お前は俺を愚弄しているのだな。この俺を、お前まで馬鹿にするというわけなのだな」
「お、おい、止めろっ!」
「メイシア。お前は俺にかけられた呪いだ。体に張り付く呪符だ。俺はお前という呪いを押し付けられて、人生を狂わされたのだ。そのお前までが、俺を馬鹿にするというのならばーー斬る」
メイシアに向けられた切っ先が、流れるような動作で上段に構えられていく。反復の果てに至ったのだろうその動きは美しく、洗練して見えた。
振り下ろされればメイシアは助からない。そう確信させる構えだった。
踏み出すことが出来ずに、俺が飲む唾の音が静寂に響いても、2人は動かない。
先に言葉を発したのはメイシアだった。
「そうね。あなたは馬鹿よクリス。もっと早くにこうすれば良かったの。あなたが一度も手を触れようとすらしない女なんか捨てて、自由になればよかったのよ。あなたを歪ませてしまったのは私。私がいる限り、あなたは救われないんだわ」
「刺激しちゃだめだ、メイシアさんっ!」
メイシアが俺を見て微笑んだ。それは見惚れるほど綺麗で、優しい笑顔だった。何かを覚悟した強さをはらんだ、締めつけられるような、哀しい笑顔だった。
「……だめだよメイシアさん、やめてくれ……」
「イワティさん。私たち夫婦に巻き込んでしまって申し訳ありませんでした。そしてありがとう。私のためにあなたが怒ってくれた時、私は嬉しかったです。年甲斐もなく、キュンとしました。うふふ。変な話し。奇跡みたいな話。出会ってすぐなのに私は……もしも、もっと早くにあなたと出会っていれば、私は……」
伯爵の顔が歪んで見えた。
今度は、震えじゃない。光の揺れでもない。
伯爵自身の顔が、メイシアの言葉で醜く歪んでいたんだ。
揺れたのだとすれば、それは伯爵の内なる炎ーー激しく燃える、嫉妬だ。
切っ先が振り下ろされていく。
「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお」
引き伸ばされたようにゆっくりと感じる時の中で、俺は叫びながら駆け出していた。
ひしゃげた伯爵の表情は、泣いているようにも見えた。それはまるで、思い通りにいかずに癇癪を起こした子供のような泣き顔。
メイシアは誰よりも知っていたんだ。
伴侶となった男の歪みを。
伯爵の嫉妬の源が何にあるのかは俺にだって分かる。だがそれは、周囲によって曲げられた運命によって、おそらく長い年月をかけてゆっくりと歪んでいき、全く真逆のものへと変わった。
メイシアに向けて吐く暴言も、殴る拳も、本来向けるはずだった想いの裏返しなのだろう。
それが分かっているからこそ、メイシアは耐えたんだ。
耐えて耐えて、夫が昔のように戻ってくれるのを待った。
強いのはメイシアなんだ。弱くなんかなかった。
そして俺が恐怖した男は、俺と同じ、弱い人間だった。
強さとは、他人を傷つける力のことじゃない。
俺は、この瞬間になって、ようやくそれを分かった気がしたーー
ならば俺も、変われるはず!
メイシアに振り下ろされた太刀が、彼女に到達するその刹那ーー地鳴りと共に俺が掘ったあの穴から昇竜のように水が噴き出した。
両足を開いて立ち、拳を腰に当ててメイシアは言った。まるで幼子を叱りつける、母のような口調で。
「そんな、ありえぬ……継ぎ接ぎを施しただけの馬車に、祝福が与えられるなど、そんな馬鹿な話……」
「往生際が悪いわ!」
伯爵はぶたれた子供のように身をすくめた。
話についていけない俺は、呆然と立ちすくんでメイシアを見る。だからこそ気がついた。地面に踏ん張って立つ彼女は、口調とは裏腹に、両足を震わせていた。
伯爵に対する強い口調はおそらくそれを隠すためだ。メイシアは決して強い女性ではない。話していればそれは分かる。冷酷な夫から与えられる理不尽に身を震わせていたのを、俺は見て知っている。
今、そんな彼女が、足の震えを隠してまでも夫と対峙しているのは、誰のためか。
彼女は、俺のために戦っている。
「クリス。私はずっとあなたに負い目を感じてきました。本来なら裕福な公爵家を継ぐはずだったあなたが、親同士の取り決めで私を娶らされ、借金だらけで今にも潰れそうな下位家の婿にさせられた。
何よりも爵位を重んじるあなたにとっては、耐えがたい屈辱だったことでしょう。だから私はあなたの替わりに耐えました。あなたから与えられる非道い言葉にも、暴力にも」
「何が言いたいのだ、お前は」
「あなたはあなたなりに苦しんでいたことも知っています。プライドの高いあなたが、領地存続のための借金で方々に頭を下げてきたのも、私はずっと隣で見てきました、付き添ってきました。あなたの情け無い姿を誰よりも多く見て知っているのは私です」
「なるほど」ーーと、伯爵は呟いて、切っ先をメイシアに向ける。
「お前は俺を愚弄しているのだな。この俺を、お前まで馬鹿にするというわけなのだな」
「お、おい、止めろっ!」
「メイシア。お前は俺にかけられた呪いだ。体に張り付く呪符だ。俺はお前という呪いを押し付けられて、人生を狂わされたのだ。そのお前までが、俺を馬鹿にするというのならばーー斬る」
メイシアに向けられた切っ先が、流れるような動作で上段に構えられていく。反復の果てに至ったのだろうその動きは美しく、洗練して見えた。
振り下ろされればメイシアは助からない。そう確信させる構えだった。
踏み出すことが出来ずに、俺が飲む唾の音が静寂に響いても、2人は動かない。
先に言葉を発したのはメイシアだった。
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伯爵の顔が歪んで見えた。
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揺れたのだとすれば、それは伯爵の内なる炎ーー激しく燃える、嫉妬だ。
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「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお」
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