双子転生 兄は英雄 妹は魔王 追放されても婚約破棄されても問題なし

山美ハル

文字の大きさ
3 / 5

元英雄自宅に凱旋

しおりを挟む
自分の前世が英雄カルサスと気づいたカノンは家の前で棒立ちをしていた

「家に戻ったのはいいが・・」

今日がギルドの研修の日である事は兄や姉は知っているだろう

「入りずらいな」

カルサスとキャロンの兄の名はアノン、ギルドの中でも有名な戦士でこの辺りでは人気のある人物だ、姉のマロンは魔法使いで、去年ギルドに入ったばかりだが多くの魔法を使え、去年の新人魔法使い賞を受賞した人物だ

「嫌味を言われる事になるな」

この二人の兄と姉は、外面はよく、周りに人がいる場合は二人の事をかわいがってくれるが、誰もいない時には嫌味ごとを数えきれないほど言われた思い出がある

「とりあえず・・入るか」

ガチャ

「ただいま」

家の中には母親が料理をしており父親は椅子に座り新聞を読んでいた

「早かったなカルサス」

「おかえりカルサス」

両親は何時ものように挨拶を返すだけだ

優秀な兄と姉は両親の自慢だったが、俺たち双子は小さい時には両親が愛情深く育ててくれたが、二人が成長していく中で優秀ではないと思うようになってからは、このように他人のような雰囲気を出すようになってしまった

「お前もギルドに正式加入できたわけだが」

父と母は知らないだろう・・櫃の息子が貴族とその仲間にいたぶられ、死ぬ寸前まで追いやられたことを

「はい」

「ギルドから連絡があったんだ、明日からはお前もギルドの一員だ」

「あの貴族は父親に頼み俺も合格にしたんだな・・」

もちろん仲間内で理由もなく魔法を使ったり、暴力をふるったりするなんて言語道断だもし、カルサスが回復せずにその場で倒れていたら、それだけで三人はギルドを追放されるだけでは済まなかっただろう

「運がよかったんだな俺って・・」

かつては多くの人の命を救い魔物や悪魔を滅してきたカルサスだったが、転生した自分がこのような目に合うなんて思いもしていなかった

「もうじきキャロンも帰ってくるだろう」

父親の頭の中では、双子の兄は落ちこぼれ、妹も落ちこぼれだが妹は貴族の息子と婚約しているので兄のカルサスとは比較できないぐらいの功績だ

父親の話を受け流しながら聞いているカルサスに悪寒が身体中に走る

「なんだこの臭いは!?」

カルサスは感じた魔獣の臭いを、血に飢え人間の身体など一瞬でかみ砕き、引き裂く力を持つ獣

父親のキロルは妻のキャンディに声をかけた

「お母さん今日の晩飯はなんだ?」

「ケルタウですよ」

「ケルベロスだと!!!」

「カルサスどうしたんだ?」

「カルサス庭にある野菜を取ってきてちょうだい」

「母上それどころでは」

「早く行ってってちょうだい」

「はい」

カルサスは庭で栽培している野菜を取りに庭に向かう

「やはり母上には逆らえないな」

前世が英雄であろうと実の母親でなくても、カノンの母親である事は変わりなく、命令されたら身体が強制的に反応してしまうのだ、だがカノンはその感覚を懐かしく感じた

「獣の臭いが消えた・・」

臭いが消えた事を不思議に思ったカルサスだが、今は庭にある野菜を取る事に集中する

「ただいま帰りました」

玄関の方ではキャロルが帰ってきたようだ


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

無自覚チートの俺、追放されたけど実は神の代理でした〜ざまぁ連続、気づけば世界最強ハーレム〜

eringi
ファンタジー
無能と蔑まれ、勇者パーティーを追放された青年レオン。だが彼の力は、神々が封印した“運命の理”そのものだった。自分でも気づかぬほど自然に奇跡を起こす彼は、気づけば魔王を倒し、国を救い、女神たちに求婚されることに──。 裏切った元仲間たちは次々と破滅し、世界は彼を「神の代理」と呼び始める。 本人はただの流れ者のつもりなのに、歩く先々でざまぁが連発する、無自覚最強成り上がりの物語!

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

追放された『修理職人』、辺境の店が国宝級の聖地になる~万物を新品以上に直せるので、今さら戻ってこいと言われても予約で一杯です

たまごころ
ファンタジー
「攻撃力が皆無の生産職は、魔王戦では足手まといだ」 勇者パーティで武器や防具の管理をしていたルークは、ダンジョン攻略の最終局面を前に追放されてしまう。 しかし、勇者たちは知らなかった。伝説の聖剣も、鉄壁の鎧も、ルークのスキル『修復』によるメンテナンスがあったからこそ、性能を維持できていたことを。 一方、最果ての村にたどり着いたルークは、ボロボロの小屋を直して、小さな「修理屋」を開店する。 彼の『修復』スキルは、単に物を直すだけではない。錆びた剣は名刀に、古びたポーションは最高級エリクサーに、品質すらも「新品以上」に進化させる規格外の力だったのだ。 引退した老剣士の愛剣を蘇らせ、村の井戸を枯れない泉に直し、ついにはお忍びで来た王女様の不治の病まで『修理』してしまい――? ルークの店には、今日も世界中から依頼が殺到する。 「えっ、勇者たちが新品の剣をすぐに折ってしまって困ってる? 知りませんが、とりあえず最後尾に並んでいただけますか?」 これは、職人少年が辺境の村を世界一の都へと変えていく、ほのぼの逆転サクセスストーリー。

処理中です...