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地上に舞い降りた聖女と盗賊
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空から降る二人の影
「何とか無事に到着しましたねアテレス様」
「心臓に負担が・・」
二人が降り立った場所は乾いた平原だった
「さてこれからどう禁術やアイテムを探しましょう」
エレナはアテレスに尋ねる
「そうだなこの辺りに村があるはずだからそこを目指すか」
二人は天から降りてくる途中に村が見えたのかを確認している
「では行きましょう」
エレナ達は村を目指して歩く
「エレナ空間移動の術を使わないのか?」
「女神様が封印しているみたいで使えないですよ」
エレナは天界で禁術の研究や禁断の封印を解く事を日課にしていたので、多くの禁術を使えるが女神が危険と言う理由で能力を制限されている、今回はある程度の術を使えるがエレナ本来の力は封印されたままになっている
「不便だな」
「そんな事ありませんよ、ある程度の禁術を使えますから
「それならいいが」
「アテレス様も力を封印されているのですか?」
エレナはアテレスに質問する
「わしは大した力など持っていないわしの武器はこれじゃ」
アテレスは懐から剣を取り出した
剣はアテレスの腰付近までの長さで刀身が薄い赤色をしている
「赤月刀・夜の願いですね」
「これさえあれば魔獣のひとつやふたつなぎ倒してやるわい」
アテレスはその場で剣を振り回す
キャァァァァァ
何処かから女性の悲鳴が聞こえる
「なんじゃいったい?」
「あれを」
エレナは馬車を見つけ指さす、馬車の周りを男たちが取り囲むようにしている
「治安が悪いの」
「助けに行きましょう」
「わしらの目的は人助けではないぞ?」
「困っている人を助けるのも聖女の仕事の内ですよ」
「なら行こうか」
二人は馬車の方に走っていく
「助けてください」
馬車の中から女性の声が聞こえる
「さっさと金目の物を出しやがれ後、女はいただいていくぜ」
赤いバンダナをかぶった男が言い放つ
「このお方が誰か知っているのか貴様だ!!」
馬車に乗っている男は剣を抜く
「知らねーよ」
馬に乗っている男は槍で男を貫いた
「ぐふぁ」
「お嬢様お逃げください・・」
「しっかりして」
「よしお嬢様とやら痛い目に合いたくなければこっちに来てもらうぜ」
お嬢様と呼ばれる女は男に手を掴まれ馬車から出されてしまう
「・・・」
彼女の仲間は皆殺されていた
「この女は高く売れそうだな」
周りの男たちはへらへらと笑う
「頭!!!」
「どうした?」
お頭と呼ばれる男は反応する
「ジジイと女がこっちに走ってきます」
「よく見るといい女ですよジジイはいりませんがね」
エレナとアテレスは馬車の目の前に付いた
「はぁはぁ」
「胸が痛いはぁはぁ」
「なんだこいつら?」
「貴方たいいいけない」
「何言ってんだこいつ?」
男は馬から降りて水の入った皮袋をエレナに差し出す
「ごくごくごきゅ」
「ふ~ありがとうございます」
「エレナわしにもはぁはぁ」
「はい どうぞ」
「ありがとう」
水はエレナが全部飲み終えていた
「入ってないぞエレナ」
アテレスは布袋を地面にたたきつけた
「貴方たちそのような行為を見逃す訳には行きません」
エレナは赤いバンダナの男を指さす
周りの男たちはエレナの言動に笑いだす
「何が可笑しいのです」
一人の男がエレナに向けて剣を向ける
「お嬢さんよ痛い目見るぜ?」
「顔を傷つけるなよ売れなくなるだろう」
他の男たちも周りでにやにやと笑う
「まったく・・」
アテレスはつぶやく
エレナに剣を向けていた男の手首が吹き飛ぶ
「ギャァァァ何だ痛てぇーーー」
男は馬から転がり落ち右手を押さえうずくまる
「これだから人間は」
アテレスの右手には刀が握られていた
「なんだこのジジイ何もんだ」
辺りがよろめきだす
「ジジイを先に殺せ」
周りの男たちは馬から降りアテレスに切りかかる
「懲りない奴らだな」
男たちは知らぬうちに身体を切られ倒れていく
右手を切られた者 脇腹を切られた者達の血で周りが汚れていく
「さすがはアキレス様ですね」
「腕がなまっているわい」
気が付くと男はただ一人になっていた
「おとなしく捕まるんだな?」
「ざけんなジジイ」
男はお嬢様と呼ばれる女の身体の首に剣を近づける
「一歩でも動いたらこいつを殺すからな?」
「盗賊団草原の蝙蝠の頭キーヴァをなめんじゃねーよ」
「卑怯な男だ」
アテレスはため息をつく
「仕方ないですね」
エレナは男に近づいていく
「なんだ女?お前もこれ以上近づくな」
「そこの女性お名前は?」
「私ですか?」
「はい」
「フリール・ノモンです・・」
「分かりました」
「おい女変な事してみろこの女の首をはねるぞ?」
「エレナ?」
アテレスはエレナの方を向いた
「耳をふさぎなさい」
エレナはフリールに呼びかける
「え?」
「早く耳をふさげ」
アテレスは両手で耳をふさぎ大きな声を出す
「はぁい 」
フリールは両手で耳をふさぎ目つぶった、その光景を見たエレナはにやりと笑い
「終わる事のない試練」
キーヴァの持っていた剣は地面に落ちた
「うわわああああああ」
「なんだこいつやめろこっちに来るな」
「助けてくれ これを外せ 放せ やめろ」
「ぎゃぁぁあぁーーー」
キーヴァはその場で倒れもがき訳の分からん叫びをあげ泡を吹き倒れた
「もう大丈夫」
エレナはフリールの手を握り耳から手を外させた
エレナは笑顔で話す
「もう大丈夫怪我はないですか?」
「はいだいじょうぶです」
「この方はいったいどうしたんでしょう?」
「疲れたんでしょう」
「はい?」
あの様子からみて古代の部族が成人の儀式に使ったとされる魔術だ、多くの人間が廃人になってしまった事から今は禁術として使われていない禁断魔術のひとつ・・
アテレスは倒れているキーヴァを見下げた
「馬車に私の護衛が死にかけているんです助けてください」
「それは大変ですね」
エレナは馬車の中に入っていった
「何とか無事に到着しましたねアテレス様」
「心臓に負担が・・」
二人が降り立った場所は乾いた平原だった
「さてこれからどう禁術やアイテムを探しましょう」
エレナはアテレスに尋ねる
「そうだなこの辺りに村があるはずだからそこを目指すか」
二人は天から降りてくる途中に村が見えたのかを確認している
「では行きましょう」
エレナ達は村を目指して歩く
「エレナ空間移動の術を使わないのか?」
「女神様が封印しているみたいで使えないですよ」
エレナは天界で禁術の研究や禁断の封印を解く事を日課にしていたので、多くの禁術を使えるが女神が危険と言う理由で能力を制限されている、今回はある程度の術を使えるがエレナ本来の力は封印されたままになっている
「不便だな」
「そんな事ありませんよ、ある程度の禁術を使えますから
「それならいいが」
「アテレス様も力を封印されているのですか?」
エレナはアテレスに質問する
「わしは大した力など持っていないわしの武器はこれじゃ」
アテレスは懐から剣を取り出した
剣はアテレスの腰付近までの長さで刀身が薄い赤色をしている
「赤月刀・夜の願いですね」
「これさえあれば魔獣のひとつやふたつなぎ倒してやるわい」
アテレスはその場で剣を振り回す
キャァァァァァ
何処かから女性の悲鳴が聞こえる
「なんじゃいったい?」
「あれを」
エレナは馬車を見つけ指さす、馬車の周りを男たちが取り囲むようにしている
「治安が悪いの」
「助けに行きましょう」
「わしらの目的は人助けではないぞ?」
「困っている人を助けるのも聖女の仕事の内ですよ」
「なら行こうか」
二人は馬車の方に走っていく
「助けてください」
馬車の中から女性の声が聞こえる
「さっさと金目の物を出しやがれ後、女はいただいていくぜ」
赤いバンダナをかぶった男が言い放つ
「このお方が誰か知っているのか貴様だ!!」
馬車に乗っている男は剣を抜く
「知らねーよ」
馬に乗っている男は槍で男を貫いた
「ぐふぁ」
「お嬢様お逃げください・・」
「しっかりして」
「よしお嬢様とやら痛い目に合いたくなければこっちに来てもらうぜ」
お嬢様と呼ばれる女は男に手を掴まれ馬車から出されてしまう
「・・・」
彼女の仲間は皆殺されていた
「この女は高く売れそうだな」
周りの男たちはへらへらと笑う
「頭!!!」
「どうした?」
お頭と呼ばれる男は反応する
「ジジイと女がこっちに走ってきます」
「よく見るといい女ですよジジイはいりませんがね」
エレナとアテレスは馬車の目の前に付いた
「はぁはぁ」
「胸が痛いはぁはぁ」
「なんだこいつら?」
「貴方たいいいけない」
「何言ってんだこいつ?」
男は馬から降りて水の入った皮袋をエレナに差し出す
「ごくごくごきゅ」
「ふ~ありがとうございます」
「エレナわしにもはぁはぁ」
「はい どうぞ」
「ありがとう」
水はエレナが全部飲み終えていた
「入ってないぞエレナ」
アテレスは布袋を地面にたたきつけた
「貴方たちそのような行為を見逃す訳には行きません」
エレナは赤いバンダナの男を指さす
周りの男たちはエレナの言動に笑いだす
「何が可笑しいのです」
一人の男がエレナに向けて剣を向ける
「お嬢さんよ痛い目見るぜ?」
「顔を傷つけるなよ売れなくなるだろう」
他の男たちも周りでにやにやと笑う
「まったく・・」
アテレスはつぶやく
エレナに剣を向けていた男の手首が吹き飛ぶ
「ギャァァァ何だ痛てぇーーー」
男は馬から転がり落ち右手を押さえうずくまる
「これだから人間は」
アテレスの右手には刀が握られていた
「なんだこのジジイ何もんだ」
辺りがよろめきだす
「ジジイを先に殺せ」
周りの男たちは馬から降りアテレスに切りかかる
「懲りない奴らだな」
男たちは知らぬうちに身体を切られ倒れていく
右手を切られた者 脇腹を切られた者達の血で周りが汚れていく
「さすがはアキレス様ですね」
「腕がなまっているわい」
気が付くと男はただ一人になっていた
「おとなしく捕まるんだな?」
「ざけんなジジイ」
男はお嬢様と呼ばれる女の身体の首に剣を近づける
「一歩でも動いたらこいつを殺すからな?」
「盗賊団草原の蝙蝠の頭キーヴァをなめんじゃねーよ」
「卑怯な男だ」
アテレスはため息をつく
「仕方ないですね」
エレナは男に近づいていく
「なんだ女?お前もこれ以上近づくな」
「そこの女性お名前は?」
「私ですか?」
「はい」
「フリール・ノモンです・・」
「分かりました」
「おい女変な事してみろこの女の首をはねるぞ?」
「エレナ?」
アテレスはエレナの方を向いた
「耳をふさぎなさい」
エレナはフリールに呼びかける
「え?」
「早く耳をふさげ」
アテレスは両手で耳をふさぎ大きな声を出す
「はぁい 」
フリールは両手で耳をふさぎ目つぶった、その光景を見たエレナはにやりと笑い
「終わる事のない試練」
キーヴァの持っていた剣は地面に落ちた
「うわわああああああ」
「なんだこいつやめろこっちに来るな」
「助けてくれ これを外せ 放せ やめろ」
「ぎゃぁぁあぁーーー」
キーヴァはその場で倒れもがき訳の分からん叫びをあげ泡を吹き倒れた
「もう大丈夫」
エレナはフリールの手を握り耳から手を外させた
エレナは笑顔で話す
「もう大丈夫怪我はないですか?」
「はいだいじょうぶです」
「この方はいったいどうしたんでしょう?」
「疲れたんでしょう」
「はい?」
あの様子からみて古代の部族が成人の儀式に使ったとされる魔術だ、多くの人間が廃人になってしまった事から今は禁術として使われていない禁断魔術のひとつ・・
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