超人気乙女ゲームの悪役令嬢に転生した事務方OLが～この世界を平和に導きます～

山美ハル

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必要ない物は売りましょう

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「身体は大丈夫かい？」

アックはハッカスに声をかけた

「大丈夫です　心配かけて申し訳ありません」

「心配ですわ」

「ノエル様にも心配おかけして申し訳ありません」

「ハッカス様申し訳ありません・・」

「ラーマさん気にしないでください」

ハッカスは周りの人間に頭を下げ椅子に座った

ハッカスはノエルたちに尋ねる

「なんのお話をされていたんですか？」

「ハッカス様の持っている剣についてです」

「わたしの剣がどうかしたんですか？」

ハッカスの持っている剣は代々受け継がれてきた物である

「その剣　私は欲しいのです」

「ノエル様がこの剣を？」

ハッカスの持っている剣はこの世界でも人気のあるアイテムであり、この剣を売り財政再建にあてることをノエルは考えていた、もちろんアックには隠して・・

「ノエル様には剣は不要と思いますが・・」

妻との約束を剣に誓ったハッカスはいくら、ノエルの頼みと言われても「はい分かりました」と素直に聞ける頼みではない

「いくら　ノエル様に言われても・・」

ハッカスの顔色が曇る

アックはノエルに話しかける

「剣が欲しいんだったら倉庫にあるからそれで我慢しなさい」

「そう　ですね（くそ）」

「わがまま言ってハッカスごめんなさいね（まぁ良いか・・今のうちに大切にしときなさい）」

ノエルはハッカスに謝り　不敵な笑みを浮かべた

「ラーマ」

「はい」

「倉庫にいくわよ」

「はい」

ノエルはラーマに声をかけ倉庫に向かっていく

「ノエル様どうされたんでしょうか（うちの娘も反抗期があったな・・）」

「最近様子がおかしいんだ」

ノエルとラーマは屋敷の庭にある倉庫へと歩いている

「ノエル様よろしかったんですか？」

「何が？」

「ハッカス様の剣です」

「今はいいわ　ハッカスが死んだら手に入るから」

「あの方はお強いですよ？」

「大丈夫よ　強いと言っても人の子よ」

「ここです」

ラーマは倉庫を指さす

「鍵がかかっているじゃない」

「そのようですね・・」

ノエルはため息をつき考える

革命が起こるまでまだ時間があるわ、まずは財政破綻を起こさないようにしなきゃね、革命が始まってしまえば、いくら貴族と言っても食い止める事は難しい、特に六大貴族は人々から憧れと同時に嫉妬・嫌悪されている存在であり、周りからの裏切りが起こりやすい

「どうしますか？」

「一回町の様子を見にいくわ」

「え　大丈夫ですか？」

「私の領地で何をするのも自由でしょう？」

「そうですが・・」

リール家が支配するノースン地方は比較的に安定している場所である、作物の生成が盛んで、特にジャガイモの産地として有名であり、リール家はジャガイモ貴族と影で言われている

ノエルとラーマはアックとハッカスのいる場所に戻り、町に行くことを伝える

「だめだノエル何かあったらどうするんだ？」

「大丈夫ですわ」

「しかし」

「私が護衛します」

ハッカスはノエルに近づく

「まぁ頼もしい（うわ　鳥肌たってきた）」

「ノエルを頼むぞハッカス」

「はい」

こうしてノエルはノースン地方にある都　アリタに向かう

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