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これからの道
しおりを挟む氷が全て溶けてゆく
「???」
黒いローブの男が闘技場に姿を現した
「誰じゃましないで」
マーガレットは黒いローブの男に話しかけた
「・・・」
勝負を邪魔されたマーガレットは怒り
すぐに提唱の準備を行う
「戦いに来たんじゃない」
黒いローブの男は戦う意志がないことを告げた
「僕はマドレーヌを助けにきただけだ」
「誰ですかは?」
マドレーヌは黒いローブの男に話しかけた
「・・・」
男は何も答えなかった
「勝負がまだついてないから続けていいかしら?」
マーガレットは男に話す
「マドレーヌの負けだ」
「何を言ってるんです勝負はまだ」
マドレーヌはまだまだ戦えるとアピールするが
「あいたたた」
魔力が切れかけていた
「もうマドレーヌは戦えない」
「貴方が私と勝負してくれるのですか?」
マーガレットは挑発する
「君も疲れてるだろう?」
「マーガレット」
マーガレットの体力は多くはなかった
この男と勝負をするのは止めておこう
「次の機会にとっておきましょう」
「勝負はいいとして貴方の所為で闘技場は無茶苦茶よ?」
闘技場は黒いローブを着た男の所為で無茶苦茶に壊されてしまった
「ショコラ様ーー」
キャサリンが駆け寄ってくる
「キャサリンどうしたの?」
キャサリンは説明する
闘技場が壊され司会者も気を失った為大会は中止になってしまった
「そう」
マーガレットは残念そうにため息をついた
「早く帰った方が良い」
「警備魔術師がやってくる」
「そう」
「それとこれは君へのお土産だ」
黒いローブの男はマーガレットに小包を差し出した
「ありがとう怪しいお方」
マーガレットは小包をキャサリンに渡し闘技場を後にする
「待ってくださいマーガレット様」
「さて僕も旅に戻るか・・」
「待ってください」
黒いローブの男の背中をマドレーヌは掴む
「また私から離れるのですか?」
男は背を向けたまま動かない
「・・・」
「俺は何時も君の事を考えているよ」
風が舞う
「あれ」
マドレーヌは男を見失う
「お兄ちゃん」
「マドレーヌ」
「お父様」
「怪我はないかここは危ない家に帰ろう」
「そうですはね」
次は絶対逃がさない
マドレーヌは父と一緒に帰路につく
ギルドの腕試し大会は中止となった
「うーん美味しいなこの紅茶」
カラメールはキャサリンから貰った紅茶を飲み上機嫌なようだ
一方その頃
「どっちにしようかしら?」
マーガレットは紅茶新聞を読みながら考え事をしていた
砂漠に咲く一凛の宝石
二つの迷宮に眠る秘宝
「どっちも飲みたい」
コツ・コツ・コツ
足音が聞こえる
マーガレットは目をつぶる
「あの子はどっちを選ぶかしら?」
マーガレットは笑を浮かべた
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