私の愛した王子様

山美ハル

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愛の稲妻迷宮編

冒険者の末路

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エクレール城の地下に一人の男が寝ている

「頭が痛い・・・」

男は目を覚ます

身体が動かない

男は地下を仲間と一緒に探索していて、急に意識を失った

「何が起こったんだ」

男は周りを見渡す

「おいメープル大丈夫か?」

メープルと呼ばれる女性は男と同じように横になっていた

「しっかりしろ」

男はメープルの身体をゆすり声をかける

「えぇ」

男の手が赤くなる

どうやらメープルから血が出ているようだ

「メープル・・嘘だろ」

メープルは目を見開き固まっている

まるで恐ろしい物を見たように

「しっかりしろよメープル」

男はメープルに呼びかける

返事は帰ってこない

「そんな・・」

女性の身体についてしらない男でも分かる

死んでいることに

男は涙を流す

「みんなどこにいるんだ」

男はメープルから目をはなし周りを歩く

男は倒れた

男の意志ではなく勝手に

何かに足を取られた

「なんだよこれ」

赤黒く変色した色のついた塊

「このズボン?」

「モンスの来ていたズボンだ」

「あははは」

男は天井を見上げて笑い出した

あのズボンはモンスの持ち物だ

モンスの上半身はどこに行ったんだよ

グルゥゥゥギュギ

男は我に返り後ろを見る

「獣の鳴き声」

以前にギルドの依頼で、魔獣を退治に言った事がある

こんな声を聞いた事がない

まるでいろんな獣の混じった声だ

「近づいてきてる」

男は廊下の突き当り角に隠れた

「近いな」

男は剣を構えたその手は震えている

男はそーと確認する

「何だよあれは」

人間よりも遥かに大きく

下半身は馬のように四足

上半身は人に似ているが角がある

目は四つ

「そんなあの魔獣は昔に・・・」

グギグチュチュウ

魔獣の口が動いている

何かを食べている

魔獣の口から人の上半身がかすかに見える

「モンス」

魔獣は男の声を聞き周りを見渡す

「ここだ!!!」

男は角から飛び出し剣を魔獣に向ける

「おりゃぁぁ」

男は魔獣に向かって走り剣を突き刺す

「仲間の敵だくたばれ」

男が言葉を発した時

男は廊下の壁にめり込んでいた

「ぐはぁぁぁ」

男は魔獣に吹き飛ばされたようだ

「ぐううっっ」

男は廊下に倒れこんだ

廊下に転がる男は、剣を持とうとしたが、剣が見つからない

「俺の右手が・・・」

男の右手は、吹き飛ばされたようだ

「そんな」

魔獣が男に近づく

「もうだめだ・・」

男の意識がなくなる

ブチャガガグチャ

男の周りには血が広がる

魔獣は男の頭だしき物から前足を離す

魔獣は口の中の物をかみ砕き飲み込む


その魔獣に出会った者は少ない

なぜなら・・・

皆死ぬからだ

交配魔獣師 カスタード

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