君がいる日常〜君が見つけてくれた日常

夢至 彼方

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第一章

6.問題の先送りってこうなるよね(けど今回は仕方ない)

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あの後予冷がなって授業が始まったんだけどさっきの弘君と歩君の反応から遠藤君の事が気になって集中する事が出来なかった。

何を言えばいいのかまだ思いついてないのに底に更に気になる事があったんだから仕方ないよね。

そして気づいたら約束の昼休みになっていた。

あれ、おかしいな?さっきまで授業が始まったばかりのはずだったのに。授業時間や休み時間なんてものがいつの間に消えていたんだけど

「はぁ」

自然とため息が漏れてしまった。

これが問題の先送りをしたツケが回ってきた結果なのかな。でも今回は仕方ないと思うんだよね。クラスメイトではあるけど普段は関わりがないから連絡先とかも知らず連絡も取れないし、何よりも安心したタイミングで何度も動揺させられて思考能力がなくなってきてたし。

「よう、木鈴。あれ、大丈夫か?なんかぼうっとしてるように見えるけど体調悪いのか?話はまた明日にした方がいいんじゃないのか?」

僕が誰に言う訳でもなく心の内で言い訳をしていると約束をしていた遠藤君の方から声をかけてきてくれた。というか心配までされてしまった。ダメだしっかり切り替えないと!

「うぅん。大丈夫だよ。心配してくれてありがとうね。」

これ以上後回しにしても今日と同じように気になってしょうがないだろうからもう今日の内に済ませて起きたいんだよね。本当に早く解放されたいしね。

「それじゃあ、とりあえず移動しようっか」

「あぁ、いいぜ。」

僕は遠藤を連れて教室を後にする。

僕たちが向かっているのは屋上だ。立ち入り禁止で鍵がかかっているのんだけど施錠が少し甘いので入る事が出来るんだ。

これは海斗に教えてもらったんだよね。確かあれは入学して直ぐの頃に弘君と意気投合して

「ちょっと校舎探索してくるわ!」

って言って校舎を歩き回った翌日に海斗と実弘君に僕と悠真君と歩君に教えてもらったんだ。

そんな風に屋上に入れる事を知った時の事を思い出していると屋上の前まで着いてしまっていた。

そして僕は迷いなくドアノブに手をかけて扉を開く。すると

「えっ?ここの扉開くのか?」

遠藤君がそんな言葉を投げかける。まぁ、普通の反応だよね。

「うん。実はそうなんだよね。学校始まって直ぐの頃に意気投合した海斗と歩君が校舎の探索をするとか言ってここの鍵がゆるい事を見つけたらしくてそれを教えてもらったんだ」

「あっはは。あいつららしいな。」

「だね。普段の2人を見てるとなんか妙に納得しちゃうよね。」

「それな。あっそう言えばよくよく思い返してみるとそんな事を言ってたな」

そういいながら屋上に入っていき向かい合う僕と遠藤君。

そしていよいよ話そうと思った時に今朝の弘君と歩君が頭に過る

反応は気になるけど多分悪いことにはならないよね。だってさっきも僕がぼうっとしてたから体調悪いんじゃないかって心配してくれてたし、そんな遠藤君が悪い人のわけないよね。

よしとりあえず何かを話そう。あれでもなんか忘れてるような気がする。…………っ!?やばい色々考えすぎてまた大切な事を忘れていた!

僕はドジなのに加えてもう一つ悲しい点がある。それは僕には人を見る目がないことだ。

あんな人懐っこい弘君が何か気にするところがあるってことは遠藤君にはやっぱり何かあるのかな?

やばい。自分の人を見る目ののなさを思い出したらすっごく不安になってきた。色々と考えていたから完全に忘れてたどうしよう。

「おい、マジで大丈夫か?木鈴顔色悪いぞ。やっぱり明日にしとけって」

「だ、大丈夫だよ。とりあえず今日の内に話して起きたいんだ。心配してくれありがとうね」

どうやら心情がモロに顔に出てしまっていたらしい。さっきよりもあからさまに心配されていて今の言葉は疑問系じゃなくなっている。

その気遣いはありがたいけどこれ以上問題の先送りの代償を味わいたくないからその気遣いは今回は無視させてもらうね。
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