7 / 13
ミステイク
しおりを挟む
「これ、かわいくない?」
僕は予定外に、麗子の退屈な買い物に付き合わされていた。
「靴など、歩き出すまで不要ですよ。人間の子供は、おおよそ一歳前後で……」
「もう、わかった! あー、あんたと買い物しても、全然楽しくない!」
ふむ。僕はもっと、楽しくないのだが。
「それより、マタニティドレスを買った方がよろしいのでは? そろそろ、お腹が大きくなってくるでしょう」
「まあ、それもそうね。パーティ用のワンピースを、何枚か買おうかしら」
麗子は妊娠五ヶ月に入っていた。まだお腹はあまりわからないが、少しふっくらした麗子は、目の前でハンバーガーLセットを、美味しそうに食べている。
「よく、食べますね」
「うん。ツワリもないのよ」
「体重が増えすぎるとよくないようですよ。妊娠中毒症の危険もありますし、そもそも、ファストフードは塩分と脂肪の塊ですから……」
「あんたはもうちょっと、食べたほうがいいんじゃない? ガリガリじゃん」
「体質なんですよ」
気にしているのに。
「あっ……」
イライラして開けたナゲットソースが飛び散り、顔に飛んで、眼鏡が汚れてしまった。やはり、イライラしているときに行動してはならない。
眼鏡を外し、レンズを拭う僕の顔を、麗子がじっと見ている。
「何ですか?」
「あんたさ、メガネなかったら、結構いけてんじゃん」
「お世辞など、結構です」
「なんで私があんたにお世辞言うのよ」
僕は子供の頃から、ド近眼で、ずっと眼鏡をかけている。家の中でも、眼鏡がないと歩けないくらいで、外すのは風呂と眠る時と……セックスの時くらい。
「コンタクトにしなよ」
「僕の視力だと、無理なんです」
告白すると、僕は自分の眼鏡のない顔を、はっきり見たことがない。なぜなら、眼鏡を外すと、何も見えないから。
初めて僕達がキスを交わしたのは、僕の告白から一ヶ月後。そして、その一ヶ月後、初めてのセックスをした。直輝は、僕の服を脱がし、僕の眼鏡を外して、優しい目で、僕の全てを見た。いや、眼鏡のない僕は、はっきり直輝の顔が見えなかったけど、直輝は、僕の髪の先から、足の先までを、その陽に焼けた掌で撫で、きれいだ、と言った。僕は、男とのセックスのやり方を彼に教え、彼は、愛のあるセックスのやり方を僕に教えてくれた。直輝は、優しく、抒情的に、包み込むように、まるで繊細な硝子細工を扱うかのように、僕を抱いた。僕はそんなセックスを、初めて知った。そのセックスは、僕がずっと思い描いていた、崇高で、甘美で、僕は直輝に抱かれながら、泣いた。今までの穢れが、彼の愛で、流れていくような気がしたから。
でも、一つだけ、僕は許せないことがあった。
「祐輔は、女の子みたいだな」
僕は、女じゃないのに、直輝は、僕を女として、抱いていた。僕は男として、男の直輝と愛し合いたいのに。
「どこが、女の子みたいなの?」
「顔も可愛いし、色も白いし、線も細いし」
幼いころ、僕はよく、女の子に間違えられていた。だから母親は、僕にスカートを穿かしたり、髪にリボンをつけたりした。僕は男なのに。女ではないのに。自分が男に生んだくせに。
「僕は、男だ」
「わかってるよ。祐輔は、男だよ」
直輝の指が、僕を辿る。僕の指も、直輝を辿る。僕達は同じ体で、同じ場所で、同じシステムで、同時に感じ合う。僕達は、何もかも、僕達で分け合い、愛し合った。僕達は、男と男で、愛し合っている。
「もったいないなあ」
「前々から気になっていたのですが、その、いけてる、という言葉遣い。もうご年齢もご年齢ですし、何より、母親になるのですから、そろそろおやめになられては」
「あんたとご飯食べてると、味がしないわ」
「なら、僕のナゲットを食べるのはやめてください」
もちろん、僕の部屋に直輝が帰って来る回数が減ったことは、心苦しい。だけど、それは僕のシナリオで、直輝は僕のシナリオ通りに行動しているだけで、彼にも、この目の前の妊婦にも、責任はない。懐妊を知った時は、偽りではあるものの、やはり、生殖行為の現実を知らされたようなもので、僕は、この妊婦に耐え難い嫉妬を覚えたけれど、こうやって対面していると、この女はとても素直で、明るく、愛らしく、なぜか憎めない。それに、なにより、僕の愛する直輝の分身を、宿している。彼女のお腹の中には、彼の、赤ん坊がいる。僕の代わりに、彼女は彼の、子供を生もうとしている。全ては僕のシナリオ通りに、進んでいる。
「まだ何か、お買い物されますか?」
「うーん、もういいかな」
僕は麗子の部屋へ荷物を運び、では、と出ようとすると、麗子がいつものように、上がっていって、と言った。次の予定まで少し時間がある。コーヒーくらいは、つきあってやってもいい。
「妊娠中はコーヒーとかダメなんだって。だから、お茶ね」
僕は、妊娠中ではない。
部屋の中はすっかり変わっていて、マタニティ雑誌だとか、名付けの本だとか……二人の写真だとかが飾られている。まるで、新婚夫婦の家に来たみたいだ。
「それね、腹帯もらいに行った時の写真」
クリスチャンのはずの直輝が、寺の前で微笑んでいる。まあ、クリスチャンが寺に参ってはならない、という決まりはない。その隣に、聴診器のようなものが置いてある。
「ああ、それ、直輝が買ってきたの。お腹の中の赤ちゃんと会話するの」
こんなもので会話ができるわけない。そもそも、胎児というのは羊水の中にいるわけだから、音などほとんど聞こえないはずだ。
「心臓の音が聞こえるのよ。聞いてみたい?」
「遠慮いたします」
ふむ。これで、直輝はあの女の腹の中の音を聞いているのか。なんだか……夫婦のようだ。まあ、これも僕のシナリオ通りだけど、ちょっとアドリブが効きすぎじゃないかな。
麗子は楽しそうに、直輝の話をしている。まだ早いのに、スタイ(どうやら、これはよだれかけのことらしい)を買ってきただとか、車をワンボックスにした方がいいんじゃないかとか、育児の便利グッズのカタログを持って帰って来ては、あれがいいこれがいいと騒いでいるとか。まあ、それはそうだ。直輝は優しい男だから、子供が生まれるのが本当に楽しみなんだろう。それは人として当然だ。子供の誕生ほど、喜ばしいことはない。麗子のために帰っているのではなく、子供のために帰っている。おかしな嫉妬してしまった、僕としたことが。
麗子の話の相手をしていると、インターホンが鳴った。
「あれ? 直輝? どうしたのかしら」
直輝? この時間は会議のはずだけど……
「おかえりなさい。どうしたの? こんな時間に」
「予定の会議がなくなったんだ」
玄関で、二人は、ハグをしている。まるで本当の夫婦のように、笑いながら、ただいま、のハグをしている。
「村井が来てるのか?」
「うん。お買い物の帰りにね、上がってもらったの」
リビングに入ってきた直輝は、少し、気まずそうな顔をした。
「社長、お疲れさまです」
「あ、ああ、ご苦労だったな」
「会議がなくなったとは、聞いていませんでした」
「先方が、インフルエンザにかかったみたいで……」
「そうでしたか」
僕達はまるで、オフィスにいるように会話をする。
「もう、戻らなくていいの?」
「ああ。……村井、飯食って行けよ」
「いえ、まだ予定がありますので、私はこれで」
立ち上がる僕に、残念ね、と、全く残念でなさそうに、麗子が言った。
「では、社長、失礼いたします」
こんなことは、しょっちゅうある。僕達は、あくまで、社長と秘書であり、上司と部下。それ以外の関係は、ない。麗子が玄関で見送ってくれて、また、お買い物つきあってね、と言った。僕と買い物してもつまらないんじゃなかったのか? 本当に、女というものはよくわからない。
エンジンをかけ、駐車場から出て、しばらく走っていると、急に、視界がぼやけた。
「おかしいな……」
ハンドルを握る手に、水滴が落ちてきた。それは紛れもなく、雨漏りでも、結露でもなく、僕の、涙だった。僕は、認めたくない現実に、打ちのめされていた。
わかっている。それはもう、僕のシナリオでも、直輝の過剰なアドリブでも、ない。直輝は、愛している。僕ではなく、あの女を。あの女の胎内の生命を。こんなこと、容易に予想できたはずなのに。僕としたことが……
何を、間違えたんだろう。どこが、良くなかったんだろう。僕は、何を、見逃したんだろう。
僕は予定外に、麗子の退屈な買い物に付き合わされていた。
「靴など、歩き出すまで不要ですよ。人間の子供は、おおよそ一歳前後で……」
「もう、わかった! あー、あんたと買い物しても、全然楽しくない!」
ふむ。僕はもっと、楽しくないのだが。
「それより、マタニティドレスを買った方がよろしいのでは? そろそろ、お腹が大きくなってくるでしょう」
「まあ、それもそうね。パーティ用のワンピースを、何枚か買おうかしら」
麗子は妊娠五ヶ月に入っていた。まだお腹はあまりわからないが、少しふっくらした麗子は、目の前でハンバーガーLセットを、美味しそうに食べている。
「よく、食べますね」
「うん。ツワリもないのよ」
「体重が増えすぎるとよくないようですよ。妊娠中毒症の危険もありますし、そもそも、ファストフードは塩分と脂肪の塊ですから……」
「あんたはもうちょっと、食べたほうがいいんじゃない? ガリガリじゃん」
「体質なんですよ」
気にしているのに。
「あっ……」
イライラして開けたナゲットソースが飛び散り、顔に飛んで、眼鏡が汚れてしまった。やはり、イライラしているときに行動してはならない。
眼鏡を外し、レンズを拭う僕の顔を、麗子がじっと見ている。
「何ですか?」
「あんたさ、メガネなかったら、結構いけてんじゃん」
「お世辞など、結構です」
「なんで私があんたにお世辞言うのよ」
僕は子供の頃から、ド近眼で、ずっと眼鏡をかけている。家の中でも、眼鏡がないと歩けないくらいで、外すのは風呂と眠る時と……セックスの時くらい。
「コンタクトにしなよ」
「僕の視力だと、無理なんです」
告白すると、僕は自分の眼鏡のない顔を、はっきり見たことがない。なぜなら、眼鏡を外すと、何も見えないから。
初めて僕達がキスを交わしたのは、僕の告白から一ヶ月後。そして、その一ヶ月後、初めてのセックスをした。直輝は、僕の服を脱がし、僕の眼鏡を外して、優しい目で、僕の全てを見た。いや、眼鏡のない僕は、はっきり直輝の顔が見えなかったけど、直輝は、僕の髪の先から、足の先までを、その陽に焼けた掌で撫で、きれいだ、と言った。僕は、男とのセックスのやり方を彼に教え、彼は、愛のあるセックスのやり方を僕に教えてくれた。直輝は、優しく、抒情的に、包み込むように、まるで繊細な硝子細工を扱うかのように、僕を抱いた。僕はそんなセックスを、初めて知った。そのセックスは、僕がずっと思い描いていた、崇高で、甘美で、僕は直輝に抱かれながら、泣いた。今までの穢れが、彼の愛で、流れていくような気がしたから。
でも、一つだけ、僕は許せないことがあった。
「祐輔は、女の子みたいだな」
僕は、女じゃないのに、直輝は、僕を女として、抱いていた。僕は男として、男の直輝と愛し合いたいのに。
「どこが、女の子みたいなの?」
「顔も可愛いし、色も白いし、線も細いし」
幼いころ、僕はよく、女の子に間違えられていた。だから母親は、僕にスカートを穿かしたり、髪にリボンをつけたりした。僕は男なのに。女ではないのに。自分が男に生んだくせに。
「僕は、男だ」
「わかってるよ。祐輔は、男だよ」
直輝の指が、僕を辿る。僕の指も、直輝を辿る。僕達は同じ体で、同じ場所で、同じシステムで、同時に感じ合う。僕達は、何もかも、僕達で分け合い、愛し合った。僕達は、男と男で、愛し合っている。
「もったいないなあ」
「前々から気になっていたのですが、その、いけてる、という言葉遣い。もうご年齢もご年齢ですし、何より、母親になるのですから、そろそろおやめになられては」
「あんたとご飯食べてると、味がしないわ」
「なら、僕のナゲットを食べるのはやめてください」
もちろん、僕の部屋に直輝が帰って来る回数が減ったことは、心苦しい。だけど、それは僕のシナリオで、直輝は僕のシナリオ通りに行動しているだけで、彼にも、この目の前の妊婦にも、責任はない。懐妊を知った時は、偽りではあるものの、やはり、生殖行為の現実を知らされたようなもので、僕は、この妊婦に耐え難い嫉妬を覚えたけれど、こうやって対面していると、この女はとても素直で、明るく、愛らしく、なぜか憎めない。それに、なにより、僕の愛する直輝の分身を、宿している。彼女のお腹の中には、彼の、赤ん坊がいる。僕の代わりに、彼女は彼の、子供を生もうとしている。全ては僕のシナリオ通りに、進んでいる。
「まだ何か、お買い物されますか?」
「うーん、もういいかな」
僕は麗子の部屋へ荷物を運び、では、と出ようとすると、麗子がいつものように、上がっていって、と言った。次の予定まで少し時間がある。コーヒーくらいは、つきあってやってもいい。
「妊娠中はコーヒーとかダメなんだって。だから、お茶ね」
僕は、妊娠中ではない。
部屋の中はすっかり変わっていて、マタニティ雑誌だとか、名付けの本だとか……二人の写真だとかが飾られている。まるで、新婚夫婦の家に来たみたいだ。
「それね、腹帯もらいに行った時の写真」
クリスチャンのはずの直輝が、寺の前で微笑んでいる。まあ、クリスチャンが寺に参ってはならない、という決まりはない。その隣に、聴診器のようなものが置いてある。
「ああ、それ、直輝が買ってきたの。お腹の中の赤ちゃんと会話するの」
こんなもので会話ができるわけない。そもそも、胎児というのは羊水の中にいるわけだから、音などほとんど聞こえないはずだ。
「心臓の音が聞こえるのよ。聞いてみたい?」
「遠慮いたします」
ふむ。これで、直輝はあの女の腹の中の音を聞いているのか。なんだか……夫婦のようだ。まあ、これも僕のシナリオ通りだけど、ちょっとアドリブが効きすぎじゃないかな。
麗子は楽しそうに、直輝の話をしている。まだ早いのに、スタイ(どうやら、これはよだれかけのことらしい)を買ってきただとか、車をワンボックスにした方がいいんじゃないかとか、育児の便利グッズのカタログを持って帰って来ては、あれがいいこれがいいと騒いでいるとか。まあ、それはそうだ。直輝は優しい男だから、子供が生まれるのが本当に楽しみなんだろう。それは人として当然だ。子供の誕生ほど、喜ばしいことはない。麗子のために帰っているのではなく、子供のために帰っている。おかしな嫉妬してしまった、僕としたことが。
麗子の話の相手をしていると、インターホンが鳴った。
「あれ? 直輝? どうしたのかしら」
直輝? この時間は会議のはずだけど……
「おかえりなさい。どうしたの? こんな時間に」
「予定の会議がなくなったんだ」
玄関で、二人は、ハグをしている。まるで本当の夫婦のように、笑いながら、ただいま、のハグをしている。
「村井が来てるのか?」
「うん。お買い物の帰りにね、上がってもらったの」
リビングに入ってきた直輝は、少し、気まずそうな顔をした。
「社長、お疲れさまです」
「あ、ああ、ご苦労だったな」
「会議がなくなったとは、聞いていませんでした」
「先方が、インフルエンザにかかったみたいで……」
「そうでしたか」
僕達はまるで、オフィスにいるように会話をする。
「もう、戻らなくていいの?」
「ああ。……村井、飯食って行けよ」
「いえ、まだ予定がありますので、私はこれで」
立ち上がる僕に、残念ね、と、全く残念でなさそうに、麗子が言った。
「では、社長、失礼いたします」
こんなことは、しょっちゅうある。僕達は、あくまで、社長と秘書であり、上司と部下。それ以外の関係は、ない。麗子が玄関で見送ってくれて、また、お買い物つきあってね、と言った。僕と買い物してもつまらないんじゃなかったのか? 本当に、女というものはよくわからない。
エンジンをかけ、駐車場から出て、しばらく走っていると、急に、視界がぼやけた。
「おかしいな……」
ハンドルを握る手に、水滴が落ちてきた。それは紛れもなく、雨漏りでも、結露でもなく、僕の、涙だった。僕は、認めたくない現実に、打ちのめされていた。
わかっている。それはもう、僕のシナリオでも、直輝の過剰なアドリブでも、ない。直輝は、愛している。僕ではなく、あの女を。あの女の胎内の生命を。こんなこと、容易に予想できたはずなのに。僕としたことが……
何を、間違えたんだろう。どこが、良くなかったんだろう。僕は、何を、見逃したんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている
香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。
異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。
途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。
「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる