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序章
敵襲
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レイが帰ってきた。
「ふぅ、まったく、可愛らしい御仁ですわ。ところで、今日から、お二人にはこの屋敷の家事を手伝っていただくことになりました。」
「え、マジ?」
「やることなくて暇だし、ちょうどいいっすね。」
「まず、そうじからですね。客室を、2人で3部屋できたらクリアです。」
俺たちは客室に行き、ほうきを手に取る。掃き掃除が終わったら雑巾で水拭きだ。3部屋、少々…いやだいぶ時間がかかっていたが、なんとか終わった。そして、案外スパルタのレイの指導を受けつつ、料理や庭の手入れ、洗濯をした。
「ふう、やっと終わった…」
「ごんばったごんばった。」
「お疲れさまです。お茶をどうぞ。」
外を見たら、もう夕方になっていた。リリカも帰ってきた。
「ただいまー。」
声の方を見たら、レティシアが帰ってきていた。そばにはルーナが控えていた。
「お帰りなさいませ、レティシア様。お早いお帰りですね。」
確かに、レティシアの帰りは早過ぎる気がする。
ーそして
「ただいまー。」
「今度は誰?」
「レティシアだけど、先にルーナが帰ってきた?」
「え、レティシア様は先に帰ってきていますが?」
「え?私がレティシアだよ?」
「こ、これは…変身魔法?どちらが本物のレティシア様ですか?」
「「わたしよ!」」
「これじゃあ埒があきませんね…。」
ーそして
「ただいまー。にゃー。」
「またレティシア様!?」
それは、確かにレティシアの姿をしていた。
「三人目のレティシア!?」
「んにゃあ。んなわけないにゃあ。」
明らかに口調が違うレティシアはドロンと煙を立てて、姿を変えた。
「はいどーも、不思議な猫のアリスちゃんでーす!」
猫耳の茶髪の少女が立っていた。
「アリス!」
「んにゃ。お里帰りから無事帰還したにゃ。そして、1人でいるレティシア様を見つけてついてったのにゃ。そうですにゃ?」
「ええ、確かにアリスに合流してそのまま来た。」
「なんつーか、アリスというよりチェシャ猫だな。」
「そうだ!アリスなら2人を見分けることができるはず!」
「そうにゃね。やるにゃん。」
アリスが目を瞑り、手を翳すと淡い白光が放たれ、2つに分かれそれぞれのレティシアの方向に飛んだ。
「ん…にゃにゃにゃにゃにゃにゃ…!」
「何かわかった?」
レイがそう聞くとアリスが苦い顔をして俯く。
「魂の色まで似せていて、見分けがつかない。もうちょっと会話が必要だにゃ。」
「なるほど。それじゃ…ハッ!」
レイの手から水の玉が放たれた。
「んにゃ?何を…」
二人目のレティシアが庇った。
「にゃるほど。庇ったから、こっちが本物のレティシア様なのにゃ!」
偽物のレティシアが顔を歪めた。
「ふぅ、まったく、可愛らしい御仁ですわ。ところで、今日から、お二人にはこの屋敷の家事を手伝っていただくことになりました。」
「え、マジ?」
「やることなくて暇だし、ちょうどいいっすね。」
「まず、そうじからですね。客室を、2人で3部屋できたらクリアです。」
俺たちは客室に行き、ほうきを手に取る。掃き掃除が終わったら雑巾で水拭きだ。3部屋、少々…いやだいぶ時間がかかっていたが、なんとか終わった。そして、案外スパルタのレイの指導を受けつつ、料理や庭の手入れ、洗濯をした。
「ふう、やっと終わった…」
「ごんばったごんばった。」
「お疲れさまです。お茶をどうぞ。」
外を見たら、もう夕方になっていた。リリカも帰ってきた。
「ただいまー。」
声の方を見たら、レティシアが帰ってきていた。そばにはルーナが控えていた。
「お帰りなさいませ、レティシア様。お早いお帰りですね。」
確かに、レティシアの帰りは早過ぎる気がする。
ーそして
「ただいまー。」
「今度は誰?」
「レティシアだけど、先にルーナが帰ってきた?」
「え、レティシア様は先に帰ってきていますが?」
「え?私がレティシアだよ?」
「こ、これは…変身魔法?どちらが本物のレティシア様ですか?」
「「わたしよ!」」
「これじゃあ埒があきませんね…。」
ーそして
「ただいまー。にゃー。」
「またレティシア様!?」
それは、確かにレティシアの姿をしていた。
「三人目のレティシア!?」
「んにゃあ。んなわけないにゃあ。」
明らかに口調が違うレティシアはドロンと煙を立てて、姿を変えた。
「はいどーも、不思議な猫のアリスちゃんでーす!」
猫耳の茶髪の少女が立っていた。
「アリス!」
「んにゃ。お里帰りから無事帰還したにゃ。そして、1人でいるレティシア様を見つけてついてったのにゃ。そうですにゃ?」
「ええ、確かにアリスに合流してそのまま来た。」
「なんつーか、アリスというよりチェシャ猫だな。」
「そうだ!アリスなら2人を見分けることができるはず!」
「そうにゃね。やるにゃん。」
アリスが目を瞑り、手を翳すと淡い白光が放たれ、2つに分かれそれぞれのレティシアの方向に飛んだ。
「ん…にゃにゃにゃにゃにゃにゃ…!」
「何かわかった?」
レイがそう聞くとアリスが苦い顔をして俯く。
「魂の色まで似せていて、見分けがつかない。もうちょっと会話が必要だにゃ。」
「なるほど。それじゃ…ハッ!」
レイの手から水の玉が放たれた。
「んにゃ?何を…」
二人目のレティシアが庇った。
「にゃるほど。庇ったから、こっちが本物のレティシア様なのにゃ!」
偽物のレティシアが顔を歪めた。
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