上 下
21 / 57
第1章

横暴な一匹狼への報い

しおりを挟む
夜の時間

「どうしましょうか。前回ははずしてしまいましたし。慎重に選ばなければ。」

「ティナ、かな。」
「うん、そうだと思う!」
「そっすね。」

(ぶっちゃけ言うと、誰でも大丈夫な気がする。何となくだし、確信はないけど。)


「わかりました。ティナさんの家を守ります。」



夜が明けた。村長がいなくなっていた。

「あれ?村長、いなくない?ねえ、マリンちゃんたち。」




「きゃ、きゃああああああああ!な、なにこれえええええ!」

「ティナちゃんの悲鳴だ、いかなきゃ。」

「ええ。」

セダムとマリンは全速力でティナの元に駆けつけた。
「大丈夫?ティナちゃん!」
「何があったの?!」

ティナは震えながら、下を指差した。2人も、恐る恐る下を見る。すると、
「なにこれ!狼!?」

「あ、ああ…」

ティナは驚きのあまりまともにしゃべれない。

「そして今日は村長がいなかった…。てことは…?」
「村長が人狼だった…?てことだよね。」

悲鳴を聞き付けたハルトたちが駆けつける。
「何があったのですか?」
「倒せました!人狼を!」
「ほっ。よかったっすね~。」

「それでは、俺達はこれで。蘇生はレティシアに依頼しておくので。さようなら。」

そして、俺達は次の村にいくことにした。
しおりを挟む

処理中です...