異世界でのんきに冒険始めました!

おむす微

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41:鋼鉄の乙女

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 エルトナは、兵士達の仮詰所に向かっていた、まだこの町には、守衛の兵士は配属されたばかりであり。隣接する騎士団の宿舎も有るのだが、見習い騎士であるエルトナも個室だが他の一般兵士達と同じ建物で生活していた。
 
「そこの兵士ッ!あっロイじやないか?騎士団長を見なかったか?」

「あッ!エルトナさんじゃないですか?もう戻られたのですか?騎士団長なら指揮署で見ましたよ。また任務の話を聞かせてくださいよッ!」

「すまない急いでるんだ。」

「お供しましょうか?」

「イヤ結構だ。」

「そうですか…」

ーーーーーーーーーー

「騎士団長ッ!騎士見習いのエルトナです。報告に伺いましたッ!」

「ん?…あぁ~入れ。」

「はいッ!失礼しますッ!」

 カチャッ!キーバタン!

 部屋に入るとこじんまりとした室内に書類が積まれ。正面の机で大柄で髭面の騎士団長の男性が書類を読んでいる、更にその右横の机で事務仕事をしている男性が書類に何か書き込んでいる。エルトナは挨拶を済ませ報告をする事にした。

「んで?報告とは?お前は確か…近隣の村の視察をする貴族の護衛に出したはずだが?」

「はい…その件で報告があります。」

「分かった聞こう。」

「その護衛任務の帰りに昨日、最後の森で想定外の魔物に襲われ14人の内8人が死亡、何とか森を抜けたのですが…その後、街道で盗賊10人に襲われ残った6人で何とか対処を試みたのですが4人が死亡、最後は私が囮になり一人が貴族を連れて馬で脱出しました。その後、たまたま通りかかった旅の者に盗賊達は討伐され、私はその方に町まで運んで頂いたのですが、…先に脱出した者とは結局いまだ合流出来ていません。」

「そうか…では、早急に捜索隊を出さねばならんな!おいっ!手配を頼むッ!

「はいッ!」

「しかし、10人の盗賊と言ったが騎士6人でも普通なら対処出来たのではないか?」

「…彼等はまだ戻っていないのですね?」

「あぁ君の報告にあった。その、先に脱出した者はまだ到着していない!」

「…そうですか…盗賊についてですが、私の憶測でしかないのですが…」

「あぁ~話してみろ!」

「最初に私達が魔物に襲われましたが明らかに人里近くで現れるレベルの魔物では有りませんでした。盗賊達は、森の外側の比較的弱い魔物で、レベルを上げていたのでは無いでしょうか?」

「成る程…しかし其が本当なら…たまたま通りかかった旅の者にその盗賊が討伐出来たのは、おかしくないか?」

「…えっと…そ…その事なのですが…あの…」

「どうした?話せん事でもあるのか?」

「イヤそんな事は…えっと…盗賊達は…その…自分から装備を外すしていたので、その油断の隙をついて何とか討伐に成功したのでありますッ!」

「ん?…あぁ…成る程…盗賊達は皆、男だったか…」

「はい、死体も回収済であります!」

「其は…災難だったな体の方は大丈夫か?」

「はい!!何とか事に及ぶ前に助けが間に合いましたので…本当に救われましたッ!」

「そ そうか…其は良かったな…。」

「はいッ!」

「其はそうと、直ぐに捜索隊を編成せねばならんな!報告ご苦労!お前も疲れたであろう、下がっていいから休め!」

「騎士団長ッ!」

「何だ?…まだ何かあるのか?」

「あぁいえ…これは個人的な話なのですが…」

「いいから言えッ!手短にな!」

「はい…私…エルトナは、本日をもって騎士見習いを辞めさせて頂きます!」

「はっ?これまた急だな…何故だ?」

「今回の件で、自分の未熟さなどを痛感致しまして、このまま続けるのは無理だと悟りました。そして、私の幸せは結婚して男に尽くす事だと…フフッ!」

「ん?君は、男に襲われそうになったのにか?…まぁ君がそう言うのなら仕方ないか…やけに嬉しそうだな?…しかしもったいないな…話に聞くところ君は…君が思ってるよりもずっと、部下達の兵士に慕われている要だが?騎士団の中でも、君がいると士気が高くなると聞いていたが…辞めてどうする?行くあては…あるのか?何なら、ワシがその嫁入り先でも紹介してやらんでもない!うちの騎士団の中からでもよいなら…直ぐにでも立候補が有るだろ!」

「騎士団長、御気遣いありがとうございます。ですが、私は、既に行くあては、決めておりますので結構です。」

「…そ…そうか?其は、残念だな…今までご苦労ッ!上(領主)には、ワシから言っておくよ…」

「ハッ!ありがとうございましたッ!其では失礼します!」

カチャッ!キーバタン!

 エルトナが騎士団長に報告を済ませ、死体安置所に行き盗賊の処理を頼み。その後、詰所を出て宿舎の部屋の自分の荷物を整理して宿舎の出口に向かっていると、来るときに合った兵士が追いかけてきた。

「エルトナさ~んッ 待ってくださいッ!」

「ん?ロイじゃないか、何だ?」

「聞きましたよ!騎士団を辞めるとか…」

「もう聞いたのか?」

「えぇ…では、本当だったのですね…他の兵士が向こうで貴女が結婚するから騎士団を辞めるとふれてまわっています…このまま行くと、貴女をひきとめようとする兵士に囲まれてしまいますッ!良ければ僕が回避出来るルートに案内します!」

と、言ってエルトナの腕を掴んだ。

―その時背後から声が掛かった-

女の声「その必要は有りませんよッ!」

「えっ?」

「貴女はッ!」

「何だ?貴様はッ!」

謎の女「その女性を迎えに来た者ですよ…その手を離しなさい。」

「怪しい女だな…チッ!おーい誰かっ?此方に怪しい女が侵入してるぞ~ッ!」

謎の女「ッ!」

「おいっ!この人は…」

「こっちに来てッ!」

「「「何だ?侵入者?」」」

 先程の兵士の言葉で他の兵士達が集まって来た!兵士はエルトナの腕を更に強く掴んで無理矢理駆け出した!

「おい止まれお前は、何か勘違いしているぞ?あの女性は、私の知り合いだッ!だから、怪しくもないし、逃げ出す必要は無いッ!」

「あの女は貴女を迎えに来たと言った…其は貴女を何処かの貴族の妻か妾にするに違いないッ!僕はそんな事は許せないッ!貴女の夫には俺がなるんだッ 他の奴に渡すくらいなら…」

「待て待て、何で私がお前の妻にならなければいけないんだ?」

「前に言っていたじゃ無いですか…結婚するなら話しやすくて、強くて優しい人がいいって!だから、貴族なんか貧弱なくせに傲慢で暴力的な奴等に貴女は渡せないッ!他の兵士や騎士だって似たような奴ばかりさッ!」

「だからって…何でお前なんだ?お前は私より弱いじゃないかッ!」

 ロイはエルトナを掴んだまま開いていた無人の部屋に入ると扉を閉め鍵をかけた。 

「すいません。こんな事をしてしまって…でも僕の話を聞いてください。僕は、いつか必ず貴女より強くなってみせます…其に今、貴女と一番仲が良いのは僕だと思いますよ。だから僕は、貴女を一番よく理解できるんだッ!僕は貴女を愛しています…どうか僕の妻になって下さい!」

「ロイ…気持ちは嬉しいが其はできないよ。」

「何故ですか…僕はこんなに愛しているのに…」

「…ロイ、コレを見てくれ…」

「それは?魔道具…ですか?」

「あぁ~これはな、私が出会った旅人が作ってくれた物で…家族になる証しとして私を護ってくれるお守りだそうだ…彼に直接付けて貰おうとはめずに持っていたんだがな…」

 と、言ってエルトナはソラから貰った指輪を取り出し自分の指にはめた。すると、今まで掴んでいたロイの手が何かに弾かれた様に離れた。

 バチンッ!

「何だこれはッ!」

「さっき言ったろ?この指輪が私を守護したんだよ。」

「そんなバカなッ!僕はエルトナを傷つけたりしない!ただ愛しているだけなんだッ!」

 ロイは何度もエルトナに手を伸ばすが何かに弾かれてしまい触る事が出来ない。
 
「言ったろ?これは、私の意志とは関係無く所持者への害悪から守る力が有るんだ!」

(ソラは、この指輪の能力が、害悪以外にソラ以外の"男"を近付けさせない事は、誰にも話していない。これは、ソラが男は皆、下心が有るから害悪と代わらないじゃん!と、あえて伝える必要は無いと判断したため。)

「僕が貴女の害悪…そんなわけ無い…何時も優しくしているし…貴族から守ろうとしているんだ…他の奴に汚されないために…ハハッ!その魔道具は壊れているよ!エルトナ…直ぐに外すんだッ!」

「おいッ!何をするつもりだ、やめろッ!」

 ロイは、素手で掴むのを諦め腰に差してある剣に手をかけた。

「エルトナがその指輪を外さないと言うのなら…俺が其を壊して外すしてあげるよ…ハハッッ!今、解放してあげるよエルトナッ!」

 エルトナは、不味い状況になったと焦っていた。其は、指輪の効力は人体にしか発揮されないからだ、手や体は触れることが出来ないが、武器や魔法は、遮断できないと聞いていた。

「ロイ、落ち着けッ!私の腕ごと切るつもりか?私を傷つけたりしないのでは無かったのか?」

「仕方がないじゃないかッ!壊れた魔道具のせいで触れないんだから~貴女が外さないと言うのなら僕がッ!」

 ロイは、手に持った剣を振り上げ、エルトナの腕に向かってい降り下ろした。エルトナは、もうダメだとあきらめ恐怖で目を伏せ、必死に叫んだ。

「やめろッ!やめてくれーッ!」

シュッ! カキンッ!

 その時、男の声が不意に聞こえ、エルトナが目を開けると、

「ふ~ッ!間に合ったか?」

「な 何だ貴様?何時の間にッ!」

「あッ!ソラッ!」

「エルトナッ!怪我は無いか?酷いことされてないか?心配したぞ~来るのが遅いから待ちきれなくてメルを迎えに行かせたのに、変な兵士に連れ去られたって聞いて、焦ったじゃないか~」

「そっか…心配してくれたんだフフッ!私は、何ともない大丈夫だよッ!」

「おいッ!無視するな!!貴様は何者だッ!どこから入ってきた、鍵はかけたはずだ。」

「ワープです!俺とエルトナの愛の力には距離など関係無いのだよッ!そこの兵士くん!」

「バカを言うなッ!お前は誰だ、名を名乗れッ!そしてエルトナから離れろッ!」

「イヤだよッ!この弾力は俺のモノだ、お前こそ誰だよ!」

「あぁ~、も~ぅこんな処で…」

 ぷにぷにッ!プニプニ…

「愛のパワーを補充してんの!オォ~みなぎって来た!」

「僕はロイだッ!彼女の夫になる男は僕だぞッ!きさま~僕のエルトナから離れろ~」

シュッ! ぴょいッ!

 ソラは、ロイの剣を華麗に交わしている、

「あっそッ!ロイくん、それはエルトナも承諾したのかな?」

「これからする所なんだよッ!お前こそ彼女の何なんだよッ!クソッ!避けるなッ!」

「それは出来ない相談だッ!避けないと当たっちゃうだろ?」

「答えろ、お前は何者だッ!」

「名も無き冒険者だよ!」

「ふざけるなッ!」

シュッ! ぴょいッ!……

「ソロソロいいか?」

「ハァーハァーッ!な 何がだ?」

「おいたをした奴には罰が必要だろ?」

「まさかッ!」

「エルトナ心配は必要ないよ。殺しはしない…今回はねッ!」

「何を言っているッ!」

「発動ッ!」

〔指示を確認、魔改造を発動します。〕

 ソラの掛け声で、ロイの足元に魔方陣が表れその体が光に包まれた。そこには…女性の声が聞こえる。

「な 何だこの光はッ!あれ?」

「お前を女にしてやったんだよッ!しかも、とびっきりの美人になッ!」

「何だとッ!こ…声がッ!」

「体と声は女だが、心は男だからな、それで自分の意志とは関係無く無理矢理言い寄って来られる女性の気持ちを少しでも味わってみろ!一年だ、一年間耐えてみろ、そしたらこの魔法は、解ける。勿論、この事は、誰にも伝えるな!誰かに知られたらその時点で戻れなくなる!今度、同じ過ちを繰り返したら次はゴブかスライムに転生させるからなッ!反省しろッ!分かったな?」

「お前は何だ…何者なんだ…」

「ソレを聞いたらお前は今より最も辛い目に遭うが聞くか?」

「ご免なさいもうしません、聞いたりまもしませんッ!」

「ならいい…エルトナ行くぞッ!」

「…ソラって何者?…あッ!まって…置いてかないでッ!」

「…僕は何と戦っていたんだ…」

 ソラ達が立ち去った後、ロイが、一人力無く腰を抜かしていると、背後から謎の女の声がした、

「知らない方が身のためですよ。」

「ッ!何時の間に後に?」

 謎の女は、何かの入った大きめの袋を手渡した。

「マスターからです、これで身を守りなさい。」

 謎の女が手渡したのは、鋼鉄製の御パンツだった。

「……これを、俺に…?」






 最後まで読んで下さりありがとうございます。次回も暇潰ししていって下さい。宜しくお願いします。
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