異世界でのんきに冒険始めました!

おむす微

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63:のんきすぎる!

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 五日後…
 現在、21階層までやって来たソラ達は、何階層まであるか分からないのだが、手強い相手が現れるまで、それこそそんな魔物が居たらこの世界の冒険者では攻略不可能だろうが…ある程度下の階層まで下りるまでは宝箱等は回収せずに、下の階までどんどん進んで行く事にした。
 ゾンビや不死者の魔物が出ないことを祈りつつ…進んでいると、マップの先が表示されない部分を発見した!
 表示されないと言うより、マップの形が歪で、中途半端なのだ、ソラがしばらく立ち止まり進む方向を迷っていると、少しづつマップの道が伸びている事に気が付いた。 
 どうやらこのダンジョンは未完成か或いは、未だに成長している最中の様だ!
 カレン達も、ダンジョンがどうやって出来ているのかは、知らないと言うので折角なのでその場所まで行ってみることにした。

「下に行く階段方向とは、少し遠回りだけど行ってみるか?」

「ソラが気になるなら行ってみるのもいいんじゃないか?」

「そうね~私も見てみたいかな~」

「じゃあこっちだな!」

 しばらく歩いていくと、通路の先で何かが動いているのを発見した!マップには、魔物の反応があるが、今まで通路で遭遇した事はないので、慎重に進む。
 まだ、完成して無い為か、この通路にはまだ灯りがともっていないので良く見えない、仕方がないのでソラは魔法で灯りを創り前方にゆっくりと放った。
 ソラが放ったフワフワと中に浮かんだ光の玉がゆっくりと前方に進むと、通路の先で人形のゴーレムと思われし物体3体が確認でき、其の内の一体がせっせと穴を掘り、一体が壁に異空間から取り出した壁や床の素材を設置して、もう一体が掘り出した土や石を別の異空間に放り込んでいる。
 どうやら、彼等がこのダンジョンを作っていたようだがゴーレムが自分の意思でこの様な作業をしていたとは考えにくい。
 ソラは思っていたモノと随分違ったようで少しガッカリしてしまった様だ…ソラは女神が魔法などでパパッと作成したと思っていたので、夢を壊された気分だったのだが、

(ゴーレムって言うのはファンタジーらしいが、かなりアナログな作り方だな…まぁいいけど…ん?)
 
 そのゴーレムの一体が光の玉に気付き、此方に振り返り、動きが止まった!
 
「二人とも、気を付けろ?
 一体が光の玉に反応したみたいだ!」

「分かっている!
 そんな事は元から覚悟の上だ!」

「ソラこそ、気を引きしめないと危険よ?
 あのゴーレムは、他の魔物達とは明らかに格が違うわよ?」

「エルトナには、分かるのか?」

「ゴーレムがあんなに器用に作業が出来ると思っているのか?しかも、異空間まで操っているんだそ?
 常識的に考えてもあり得ない事だ!」

「カレンの言う通りよ!」

「へ~成る程ね~ステータスとか見なくてもそこまで分かるなんて流石、カレンとエルトナだな~」

「何を悠長にしている!
 こんな事は、少し観察すれば分かる事じゃないか!ソラは、鑑定スキルに頼りすぎだぞ?
 確かに便利ではあるが、相手の強さと言うのはけしてステータスだけで判断する事は出来ない。確り相手の行動や能力を観察するのは戦闘職である私達は出来て当然だろ!」

「おっしゃる通りです御免なさい。精進します!」

「カレンも説教なんかしてる場合じゃないわよッ!
 アイツ此方に来るわよ?」

「あぁそだね!」

「ソラッ!いい加減にしないか。」

「大丈夫だよカレン、エルトナ!」

「ん?どういうことソラ?」

「何だと?何故そんなことが分かるんだ?」

「まぁ…良いから良いから。」

 ソラ達が話していると、そのゴーレムがゆっくりと歩いて近付いて来た、そしてソラの前までやって来ると拳を振り上げて、思いっきり降り下ろした!
 拳は地面を砕き、破片が飛び散り土埃が舞った。

 ズゴーン ドゴッ! ガラガラ…

 ソラは、まったく警戒しておらず、ギリギリ避ける事が出来たものの尻餅をついて倒れてしまった。
 
「あっぶね~アレレ~何で…?」

「何で…じゃない!
 全然、大丈夫じゃないじゃないか!」

 ソラは、カレンに引っ張り起こされ立ち上がりながら頭を捻り、自分の考えが間違っていたのかと未だに攻撃されたショックで動きがおぼつかない!
 またゴーレムが腕を振り上げたので、今度はエルトナがソラ達の前に出て盾を構えて衝撃に備えた!
 幾ら、エルトナの装備が頑丈と言えど、さっきの衝撃をまともにくらえば、怪我では済まない可能性が十分にある一撃だった。
 しかし、ソラも今の状況が不味い事に気が付きとっさに「やめろエルトナッ!」と、叫び手を伸ばすが時すでに遅く、ゴーレムの固く頑丈な拳が降り下ろされていた!
 皆、もうダメだと思い諦めようとしたその時、ソラ達の背後から急に、

「ドカーン!」

 と、少女の大きな声が辺りに響いた!
 ゴーレムの拳は、エルトナの構えた盾にあたる直前で止まり、ソラ達も固まったかのように動かない。
 エルトナは、ゴーレムが動かなくなった事で、気が緩んでしまったのか、又は大きな声でビックリしてしまったのか、戦闘中なのに腰を抜たかの様に地面にへたりこんで座ってしまった。
 通路には、未だ作業をしているゴーレム達の出した音がするだけである。
 しばらく何が起きたのか分からず、困惑していたのだが、やっとエルトナが無事だと気付きゆっくりと後ろを振り向くと、其処にはイタズラが成功して嬉しそうに微笑む、ソラには見覚えのある美少女が立っていた。
 カレンもさっきの声の存在を確認しようと振り向き少女に問い掛けた!

「き、貴様いったい何者だ?
 何時から其処に?」

「驚いた?ね~驚いた?ウフフ!
 う~ん?私はね~」

(こう言うところは、相変わらずだな…)

「ダンジョンマスターだろ?」

「あっ!そうそれッ!
 私はダンジョンマスターです!」

「ダンジョン…マスター?」

「カレン!彼女があのゴーレムに指示を出してこの迷宮を作らせているって事だよ!」

「まさかッ!こんな少女が?」

 エルトナも後ろの話に気付き、ソラの手を取ってよろよろと、立ち上がり、ソラに寄り掛かりながら耳を傾けている。
 ゴーレムは、元の作業を再開する為、持ち場に戻っていったみたいだ。

「ソラ君の言った通りですよ~!私がここの主なんだよ~スゴいでしょ!」

「ん?ソラ君?ダンジョンマスターはソラの事を知っているのか?
 …と言うか二人は知り合い?」

「フフフッ!気になる~?
 ソラ君は、あの事をこの二人には話したの?」

「いや?話してたかな~?
 二人は俺が異世界人って話してたっけ?」

「「……!」」

「あっ!ヤバイ…話してなかったか~
 …まぁいっか?」

「アハハ…ソラ君ってヤッパリ面白いね~」

「笑い事じゃないぞ?どうしよう…?」

 カレンと、エルトナは話に付いていけず方針状態になってしまった…
 ソラは誤魔化すかどうか少し考えたが、折角証拠と言うか女神様本人が居るのでこの際、すべての事情を二人に正直に話してしまう事にした。

「二人とも大丈夫か~今から全部話すから聞いてほしいんだけど…オーイ!」

「ソラ君!立ち話も何だから、私の隠れ家に案内するよ!其所の二人も連れておいでよ。」

 ソラは何とか二人を引っ張って、女神様の後に付いていった、其所は此処に下りてくる時に入った転移部屋だった。
 女神様は部屋の魔方陣を無視して、奥まで進むと、正面の壁に手を触れさせると、触れた部分がスイッチのように押し込まれ、壁の中で、「カチッ!」と、音がした。
 そして、女神様は左右の魔方陣の間に立って手招きしたので、ソラ達が女神様の近くに集まると、2つの魔方陣が光だし地面から浮き上がってソラ達の周りをクルクルと回りだした。
 其は次第に加速して混ざり合うと、1つの魔方陣となり、更に輝きが増すと、ソラ達を転移させた。

 


 最後まで読んで下さりありがとうございます。
遂に女神様、再登場です!この後どうしよう…
 次回も是非、暇潰ししていって下さい。宜しくお願いします。
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