異世界でのんきに冒険始めました!

おむす微

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81:衝撃的なお知らせ…

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「さて皆様、次は今回のオークションで唯一、人種の奴隷であり、実は個人的にはわたくしの一番一押しの商品でもあります!!其ではどうぞご覧ください。人族の少女、コトネで御座います!」
 
 司会者の紹介の後直ぐさま係りの者によって連れて来られたのは、例のソラ達と同郷であり保護する予定である少女であった。両手を鎖に繋がれ服装はおそらく此方に来た時の物では無く、一般的で地味な洋服を着させられて、外傷等は無さそうだが、泣き腫らした様で反抗的な表情をしている。今までの奴隷は簡単なプロフィール紹介のみだった筈だが、今回はやけに長く紹介し観客に勧めている。何と無く嫌な予感がしてきたが最後の紹介で明らかに値を吊り上げる気満々なのが明らかになった。と、言うのも其は、珍しい特技が有ると紹介され、最初彼女は、涙目で反抗的な態度をとっていたが、司会に何やら耳打ちされると、弱々しく受け答えをして、その特技とやらを披露した。其は、ソラも予想してはいなかった、意外にも単なる暗算であった。ソラからしてみれば、こんな事が出来る小学生も居なくもないよな~そろばん教室とか通っていたのかな?位の印象だったのだが、効果は絶大!!この世界でも、ある程度の教養を持った者には、計算が得意な者や類似するスキルを所持している人材はいるらしいが、其でも稀少で、奴隷である彼女の其は、ここに集まったこの世界の者達にとってはまさに驚愕!!と言った能力であった様だ…。見た目は小学校の三年か四年生くらいだろうか、物静かそうな彼女は、懸命に客達の前でのデモンストレーションで、司会や会場の客達に出された問題を少し考え込んでいたが何とか暗算で答え見事に正解を言い当ててしまう。すると、今まで興味無さそうにしていた、商人風の客達が目の色をかえて参加し出し、「金貨二百枚!!」「俺は二百五十枚出すぞ~!!」「其れならワシは二百五十一枚だ」と、どんどん値段が跳ね上がっていく。しかし、結局はディアンの「五百枚!!」の一言で、会場は静まり返った。オイオイ流石に其は、上げ過ぎでないかいお前ら?…と思ったのだが、時既に遅く落札が決定した。

「何と~冒険者様より五百枚が出ました~他におられませんか~……決まりですね!!落札おめでとう御座います!其では金貨と交換いたしますので少々御待ちください。係員~」

 無事保護する事はできたがまだまだ此からと言うのに大丈夫かと、不安になるソラであった…

(一般的な相場が五十枚~百枚程だった筈だから…幾らオークションと言ってもな…何時の間に我が家はそんなに金持ちになったんだ?村の皆の寄付金だって一人にそんなに出せるほどは無かっただろうし…)

「オイオイお前らそんなに出して大丈夫なのか?まだ何人も居るんだぞ?一人目からそんなに大金を出して最後までもつのか?」

〔問題有りませんマスター、今回の為に竜の巣(ダンジョン)より大量に資金を調達しておりますのでご安心下さい。〕

「へっ?聞いてないぞ?確かに竜は貴金属とか財宝を溜め込んでいるとかよく伝説になってるけどさ~此方でもそうなのか~?って言うか今、さらっと竜とか言ったか?」

〔ハイ、竜の巣を攻略した際に…〕

「ウソン……マジか…聞き間違えでは無い…よね?……攻略しちゃったか~」

〔ハイ!!マスター報告が遅れましたが聞いてください!!マスターのお察しの通り先日、この日の為に、ダンジョンを攻略して参りました!!勿論、攻略とは言え殺さずに確り格の違いを解らせた後、配下に加えておりますのでご安心をっ!!現在確りと調…教育中ですので楽しみにしていてください!!〕

(うっ…そんな、俺の為に頑張りましたって感じで報告しないで~声のトーンでも伝わってくるよ…明らかに普段のメルとテンションが変わってるし…止めて…起こるに起これないじゃないか…クゥ~愛いやつめ……基本的に一般人で前世でも此処まで俺の為に尽くしてくれる部下や後輩等居なかったからな~ついつい甘やかしてしまう…俺なんかには勿体無い配下だな~)

「あぁ…うん…流石俺の配下だ!!アハハハッ…はぁ……」

(これ…俺もうこの世界に必要無くない?はぁ…楽しみが一つ減っちゃったな~まぁ仕方ない!!やっちゃったものは仕様がないか…他の竜には手を出さない様に今度言っておこう…仕方無い…本物の竜か…楽しみにしておくとしよう…調教、いや教育中って言ってたか?…羨まし…イヤイヤ…さぞかし狂暴なんだろうなぁ…)

〔あの…マスター何か…お気に召さなかったでしょうか…〕

「いや、問題ないが…そうだな~一応、今後は俺の許可無く竜種には手を出さない様にしてくれるか?俺も今度闘ってみたいからなっ!!ダンジョンも気になるしさっ!!配下になった竜は楽しみにしておくよ!!」

〔ハイ!了解致しましたマスター、今後はその様に致します。ンフフッ〕

「お…おぅ!頼んだぞッ!!よし、気を取り直して次だ次!!当初の目的は果たしたからなッ!!残るは、ついでの目的の方も引き続き任せたぞっ!!」

〔〔〔了解しましたマスター〕承知〕ハ~イ!〕

 ソラ達が念話で会話をしている間に金貨の確認が終わり、購入者であるディアンが別室に呼ばれて、奴隷紋等の登録をして問題なくコトネが引き渡され会場に戻ってきた。因みに、金貨の確認方法は専門のスタッフがやって来てアイテムBOX的な鞄(かなり高価なアイテムだと以前カレンが言ってたやつ)に一度入れて、ステータスのリストで金額を確認して、ソラのBOX程無限には入らないので、数回に別けて行われていたらしい。勿論、ディアン達の立ち会いのもとだ、猫ババとか不正の危険もあるからだ!! 引き渡されたコトネだが、荷物などがあるのか一応確認させたが、まぁ…当然だが奴隷になってしまった時に、衣類に至るまで全て取られてしまって今どうなっているのか分からないそうだ。これはメルに後で用意させる事にして取り敢えずは、予めスレイブに付き添ってもらい、オークションが終わるまで本館に有ると言う待合室とやらで待機していてもらう手筈になっているので彼女に任せておく。

 ディアンが登録を行っている間にもオークションは続けられていたので、メルが代わりに落札をしているのだが、他の候補者達は、ソラ個人の買い物では無いので、余り高額になると後で幾らで買ったか村人に知られると不味い気がするので、ある程度の金額の上限を設定しておいた。その為、候補のエルフは高値がついてしまい一人購入を断念した。兎人族は競争相手が出ず二人とも確保できた。しかし、この二人は、母と娘の親子であり、当初の目的である人材確保としては相応しく無いかと思われたが、やむおえず購入を決定した。

―――――――――
 
 後で詳しく聞いたところ、父親は、産まれて来る子供の為、金に成るからと騙されて、森を出て鉱山に出稼ぎに出ていたが、過酷な労働による過労で倒れてしまい、その看病の為に借金までしてしまったが結局は回復する事無く昨年亡くなり、残った借金が返せず奴隷になったのだと、後日話してくれた。幸にも娘が幼いので母親とセットでの購入と言う条件付きであった為、二人は離れ離れにはならなかったが、いくら稀少な種族でしかも母親が若くて美人であっても購入希望者が居なかったようだ。当初の予定では村の即戦力の人材確保のつもりだったが、自分が泣き出しそうなのを我慢し、子供が泣かない様に懸命に我が子をあやして抱くこの親子の姿を見てしまったソラが想わず自分が買うと名乗り出てしまったのだ。取り消すことは出来ないので、仕方無くその上の金額でディアン達のパーティーで落札をさせたのだが、誰も買う者が居ない雰囲気だった為、少し注目を集めてしまった、しかし、意外にも直ぐに周りの者達が流石Sクラス冒険者だなッ!!可愛そうな親子を奴隷から救った!!と、話し始め、ソラと同じ気持ちをいだいた者達も少なからず居たようだが…。まぁ…だからと言って実際に行動できるものではないのが現実だ。一時はヒヤッとしたが何とか誤魔化せてホッとしたソラであった。一応、母親の方は求めていた人材としての知識は意外にもかなりの博識で、村人も十分納得してくれる事となり、後にソラの支援によって村初めての薬局をオープンし後々は武器、防具屋と同様に世界各国に支店をもつ巨大企業へと発展して行く。しかも、この事が更に村でのソラに対しての期待や信頼、信仰にも近い扱いが益々アレになってしまった事には、本人は全く気付いていない。
 
―――――――――

 オークションもいよいよ大詰め、予想通り最後に例の魔族が紹介される様だ!!メル達には、この魔族には金額の上限は設定しないから、出来る限り落札してくれと伝えてある、ソラは期待を膨らませて今か今かと登場を待っている。

「さて皆さま方、いよいよ最後の商品で御座います。この商品は、今日を逃すと次は無いかもしれませんよ~!!ではでは参りましょう!!最後の商品は~」



 
―――――――――






 最後まで読んでくださりありがとうございます。次回も是非暇潰ししていって下さい、宜しくお願いします。
 
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