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第1章 仲間との別れ、そして旅立ち

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家に帰る。家では、僕のかわいい彼女が

彼女「ウギャァァァァァァァァ!!!!」

かわいくゾンビ化していました。伏線回収。

左鎖骨さん「かわいいゾンビっているのか……」

とにかく、僕は彼女を倒さなければならないらしい。
でも。
不意に、彼女との思い出が頭を駆け巡る。
スーパーで見かけた彼女。僕は一目惚れだった。
一緒に出かけた日々。
初めて家に来た彼女。僕は冷蔵庫に君を入れたっけ。

左鎖骨さん「冷蔵庫?!」

そして君を綺麗に洗って、切って食べたっけ。

左鎖骨さん「なんかグロいぞ」
僕「ごめん、今のはなす
左鎖骨さん「びだよねそうだよね」
彼女「ウギャァァァァァァァァ!!!!」

あまり躊躇っていると、僕が危ない。
倒さなければ。
拳銃はない。
今回は偶々ロケットランチャーもない。

左鎖骨さん「ある方が特例」

どしよ。


左鎖骨さん「すびやめて」

察するの神はやい。
でも、な

左鎖骨さん「すび」

ネタに飽きてきた僕もいて。
なまこにしようかな。
なまこ。
なまこなまこなまこ。
なまこか、なめこかな。

左鎖骨さん「な縛り?」

鳴くよウグイス平安京。

左鎖骨さん「長いな」

なんと立派な……立派な?

左鎖骨さん「平城京、な」

納豆と豆腐って名前逆だと思う、って誰か言ってた。

左鎖骨さん「パクるのよくない」

なまこと豆腐って名前

左鎖骨さん「逆ではないよね?」

ストーリー進めたいね。
未だに彼女倒せてないっていう謎。

彼女「ウギャァァァァァァァァ!!!!」

忘れた頃に来るやつ。倒したいね。倒さなきゃ。倒そ。
彼女は僕に向かって突進してくる。
僕はそれを、身体を捻って躱す。
と、同時に、足を引っ掛ける。
彼女は勢いのまま、派手に転ぶ。
馬乗りになる。

左鎖骨さん「まさかの肉弾戦」

押さえつける。やべえ可愛い。

左鎖骨さん「ゾンビに興奮する異常者」
彼女「ウギャァァァ
僕「死ね」
左鎖骨さん「ぬおっ?!」

ホラー要素ないな、っていう。
僕は彼女を殺す。世界で一番愛していたなまこを、僕の手で。

左鎖骨さん「彼女なまこだったのかよ」 
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