ゾンビと戦う僕がボケると、左鎖骨さんがツッコんでくれる

風枝ちよ

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第2章 再び現れるライバル、そして試される仲間との絆

運動会 生涯運動会

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左鎖骨さん「タイトルはもう読まない方向で」
右鎖骨ちゃん「それいいね」



1人を除き全員が足を止めるデジャヴ。

右鎖骨ちゃん「おい武力系の仲間」
武力系の仲間「どうした?」
「今回、ボスだからな」
「わかってる、台本読んでるし」
左鎖骨さん「台本あるとか言っちゃダメ」
「全員で頑張って掴む勝利的なアピールしたいじゃん?」
左鎖骨さん「アピール言うな」
「すげえわかってる」
「だから、手加減しろよ?」
左鎖骨さん「メタがすごい」
「めっちゃわかってる」
「まずはボスの描写、僕お願いします」
左鎖骨さん「なんでお前が仕切ってんの?」
僕「大きさからして違う」
左鎖骨さん「セリフじゃなくて地の文で言え」

大きさからして違う。
例えるなら、もし仮に僕が酸素分子だとするとボスはミジンコくらい。

左鎖骨さん「例えが分かりづらい」

とりあえず攻撃してみるか。あ、武力系の仲間は待ってて。

知識系の仲間「ててて、ていやぁ?」
左鎖骨さん「ぎこちないなぁ」

ドゴゴゴゴ。
知識系の仲間、死す。

左鎖骨さん「死ぬなああああ」

次、回復系の仲間行く? ダメか。

右鎖骨ちゃん「回復系の仲間は次の話で使うもんね」
左鎖骨さん「メタやめ」

あと誰がいる?

右鎖骨ちゃん「ほねほねぶらざーず、行け」
左鎖骨さん「そんな奴いた?」
僕「いたいた」
ほねほねぶらざーず「え? わし?」
右鎖骨ちゃん「そう、わし」
ほねほねぶらざーず「でも力ないし。度胸ないし。メンタルないし。体力ないし。あるものといえば厨二的な学校あるあるを語る能力くらい?」
右鎖骨ちゃん「じゃあ語れ」
ほねほねぶらざーず「学校あるあるなのがさ、第五十七世界線で戦っていた俺が家に帰ると嫁であるところの牛丼が牛丼用意して待ってて、それって共喰いじゃねとか思いつつもまあ美味いから許す的な流れで風呂入って後に添い寝とかっていう妄想をする厨二的な奴がいてさ、」
「うん」
「実際に俺も同じような妄想してたから親近感、だけど話しかけるのはちょっと気まずいから少し近付くだけにしたけどそうすると2人の微妙な距離、そこから始まるわけない恋愛的な何かが始まってしまう、からの途中でイケメン現れ俺はモヤモヤしつつもあいつは俺を選んでくれるだろう、と心のどこかで楽観、特に努力もしない日々、だからなのかあいつはイケメンを選び男って結局顔なのかな、1週間泣き続けそろそろ腹減った、そういえばあいついくら丼好きだったっけ、論外すぎて破門、俺は真の牛丼を探す旅に出かけるが、」
「うん」
「旅に出るための金がないことに気付き泣いた夜、満月だけは確かに俺のことを見てくれていた、バイトしなきゃ、牛丼屋でバイトできるとか神憑りかよって興奮しながら制服に着替えた朝、太陽はそれでも俺を祝福してくれていた、バイト内容皿洗いしかなくて落ち込んでる昼休み、美人な先輩と一緒に昼を食う、俺はこの先輩のためなら皿の十枚や二十枚、がんばれ、と言って微笑んだ先輩の顔が頭から離れずそうかこれを恋って言うのか、新たな物語が始まる予感。っていうのあるあるじゃね?」
「あるあるだね」
「手加減すればいいんでしょ? えい」

ズゴゴゴゴ。

「あ」

右鎖骨ちゃん「世界線ってつけとけば厨二っぽくなることに気付いた」
左鎖骨さん「それやめて」
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