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10話
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「ディオース王国の聖女に会ったのか?」
「追放されたあと、あの廃屋で生活しているらしい」
そこで呪いをかけられていることを知ったのだと続けたノワールは、それだけではなくリラに狙われているかもしれないと続けた。
ディオース王国での様子から、今日中に何かをする可能性が高いと考えていたのだ。だから、早く本を見つけてルージュの元に戻りたかったのだ。
しかし手に取った本は、目的の呪いを解く方法が記載されたものではなかったようだ。棚に戻すと、次の本を手に取る。
「僕も探しますよ」
「たすかる」
禁忌魔法には似たような種類が多い。呪いに関係する魔法も同じだ。一人で探すよりも、二人で探したほうが早い。
ゼファーは自分で呪いを確認したわけではないので、これではないかと思うものをノワールに確認してもらっていた。しかし、なかなか見つからない。
「そう言えば、魔法道具店の購入書類ってどこにある?」
「貴方の部屋ですが……」
どうしてそんなことをと疑問に思うゼファーだったが、ノワールは何も言わなかった。答えるつもりがないのだろうと判断して、本探しに集中する。
しばらくすると、ノワールが口を開いた。
「追放されたあと、あの廃屋で生活しているらしい」
そこで呪いをかけられていることを知ったのだと続けたノワールは、それだけではなくリラに狙われているかもしれないと続けた。
ディオース王国での様子から、今日中に何かをする可能性が高いと考えていたのだ。だから、早く本を見つけてルージュの元に戻りたかったのだ。
しかし手に取った本は、目的の呪いを解く方法が記載されたものではなかったようだ。棚に戻すと、次の本を手に取る。
「僕も探しますよ」
「たすかる」
禁忌魔法には似たような種類が多い。呪いに関係する魔法も同じだ。一人で探すよりも、二人で探したほうが早い。
ゼファーは自分で呪いを確認したわけではないので、これではないかと思うものをノワールに確認してもらっていた。しかし、なかなか見つからない。
「そう言えば、魔法道具店の購入書類ってどこにある?」
「貴方の部屋ですが……」
どうしてそんなことをと疑問に思うゼファーだったが、ノワールは何も言わなかった。答えるつもりがないのだろうと判断して、本探しに集中する。
しばらくすると、ノワールが口を開いた。
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