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12話
12-5
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指を差して言うのでルージュは首を傾げた。指を差す先にあるのは、先ほどつけたヘアピンだ。ディオース王国で購入した、ただのヘアピンだと思っていたが、何か意味があったようだ。
ヘアピンについている青いリボンが目印になって見つけられたというのなら、ルージュを探していた男性たちにも見つかっていただろう。
あのときのノワールはソレイユ王国から戻って来たばかりだ。それなのに見つけられたということは、別の理由があるのだろう。
「小さな水色の宝石がついてるだろ」
「ええ。これが、何かあるの?」
「それは一度しか効果が発動しない魔法石だ」
魔法石のサイズが小さいため、一度の発動が限界なのだという。ただの飾りだと思っていたので、魔法石と言われてルージュは驚いていた。今まで一度もこのサイズの魔法石を見たことがなかったのだ。もしかすると今まで見ていたものが魔法石だった可能性はあるが、確かめる方法はない。
ノワールの話によると、魔法石には持ち主の声を届けることができる特殊魔法が込められていたのだという。購入者が誰かに渡さない限り効果は発動しないものらしく、昨日のリラの様子から偶然見つけてルージュに渡したらしい。
ルージュがノワールに助けを求めたため、その声が何処から聞こえているのかが分かり急いで来たのだという。
「だから肌身離さず持っていてほしいって言ったのね」
「ああ」
魔法石の効果が分かるということは、ノワールは魔力感知能力を持っているのだろう。火の魔法を使えることからも、魔法のことはある程度理解しているようだ。
魔力の器が大きかったルージュでさえ、魔法石に特殊魔法が込められている場合は分からない。火や水といったものだと分かるのだが、魔法が使える人間の多くはそれくらいなら分かるため、ルージュに限ったことではない。
ヘアピンについている青いリボンが目印になって見つけられたというのなら、ルージュを探していた男性たちにも見つかっていただろう。
あのときのノワールはソレイユ王国から戻って来たばかりだ。それなのに見つけられたということは、別の理由があるのだろう。
「小さな水色の宝石がついてるだろ」
「ええ。これが、何かあるの?」
「それは一度しか効果が発動しない魔法石だ」
魔法石のサイズが小さいため、一度の発動が限界なのだという。ただの飾りだと思っていたので、魔法石と言われてルージュは驚いていた。今まで一度もこのサイズの魔法石を見たことがなかったのだ。もしかすると今まで見ていたものが魔法石だった可能性はあるが、確かめる方法はない。
ノワールの話によると、魔法石には持ち主の声を届けることができる特殊魔法が込められていたのだという。購入者が誰かに渡さない限り効果は発動しないものらしく、昨日のリラの様子から偶然見つけてルージュに渡したらしい。
ルージュがノワールに助けを求めたため、その声が何処から聞こえているのかが分かり急いで来たのだという。
「だから肌身離さず持っていてほしいって言ったのね」
「ああ」
魔法石の効果が分かるということは、ノワールは魔力感知能力を持っているのだろう。火の魔法を使えることからも、魔法のことはある程度理解しているようだ。
魔力の器が大きかったルージュでさえ、魔法石に特殊魔法が込められている場合は分からない。火や水といったものだと分かるのだが、魔法が使える人間の多くはそれくらいなら分かるため、ルージュに限ったことではない。
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