追放聖女は呪われました

さおり(緑楊彰浩)

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12話

12-10

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 どうすれば会えるかとルージュが考えていると、まるで心を読んだかのようにノワールはそう言って内ポケットから何かを取り出した。それは洋形二号サイズの封筒だった。
 封筒を開いて手紙を取り出すと、差し出してきたので受け取った。差し出したということは、読んでも問題がないということだろう。
 手紙だと思っていたものは、はがきサイズの招待状だった。それには『ディオース王国の王宮にてパーティーを行います。是非、ご参加ください』と今日の日付と時間とともに書かれていた。小さく参加人数は二人までと書いてある。
 この招待状を持っているということは、ノワールは招待されたのだろう。ディオース王国の王宮からの手紙ということは、招待されるような仲の友人や関係者がいるのだろう。招待状をノワールに返すと、受け取り封筒の中に入れた。

「二人までだから、参加できるだろ」
「でも、私は入れてもらえないわ」
「中にはうさぎで入ればいい」

 追放されている人物が堂々と参加できるはずもない。ルージュが同伴者だと分かれば、ノワールも参加することができなくなるかもしれない。
 ノワールの言う通り、うさぎであれば入ることは可能かもしれない。何か考えがあるのか、ノワールは笑みを浮かべている。もとに戻るには、ノワールの考え通りに行動するしかない。王宮へ入るにはうさぎになるのが一番だろう。
 王宮に行くのなら、ノワールに話さなくてはいけないことがある。それは昨夜、男性たちが話していた国の乗っ取りについてだ。しかも、ニールを殺すとまで言っていた。首謀者はリラだ。

「ねえ、ノワール。話さないといけないことがあるの」

 改まって言うと、封筒を内ポケットにしまっていたノワールは真剣な顔つきになった。
 これから話すのは男性たちが言っていたことだ。真剣になってもらわなくてはいけない。もしかすると、今日のパーティーに男性たちが紛れているかもしれない。ルージュの呪いを解くのも大切だが、ニールの命が危険にさらされるのならそちらを優先してほしかったのだ。
 最悪、ルージュはうさぎのままでも生活はできる。誰かが死んでしまうよなことになるよりはましだと思えたのだ。
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